PS4出荷台数

PS4(2013.11.15米国、カナダで発売開始) 全世界累計販売台数


[単位:100万台]

2014年02月08日 530万台
2014年08月10日 1,000万台
2015年03月01日 2,020万台
2015年11月25日 3,020万台
2016年05月22日 4,000万台
2016年12月06日 5,000万台

日本累計販売台数

ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(2013)「「プレイステーション 4」(PS4™)、世界累計210万台の実売を達成~記録的な売上を達成した北米の勢いが欧州、オーストラリア、ニュージーランド、ラテンアメリカでも持続~」2013年12月3日
http://www.jp.playstation.com/info/release/nr_20131203_ps4_global_sales.html
ソニー・コンピュータエンタテインメント(2014)「「プレイステーション 4」(PS4™)世界累計実売530万台を達成」2014年2月18日
http://www.jp.playstation.com/info/release/nr_20140218_ps4_global_sales.html

ソニー・コンピュータエンタテインメント(2014)「「プレイステーション 4」(PS4™)世界累計実売台数1,000万台を達成~歴代「プレイステーション」ハードウェア史上最速で普及拡大が続く~」2014年8月13日

ソニー・コンピュータエンタテインメント(2015)「「プレイステーション 4」(PS4™)世界累計実売台数2,020万台を達成」2015年3月4日
http://www.jp.playstation.com/info/release/nr_20150304_ps4_global_sales.html

PlayStation Blog(2015)「「プレイステーション 4」(PS4®) 世界累計実売台数3,020万台を達成」2015/11/25
 
泉谷渉(2016)「 ソニーのPS4は累計販売台数3600万台でブッチギリ世界首位~デバイス設計変更が奏功し、競合のマイクロソフト、任天堂に大差~」『電子デバイス産業新聞』2016/4/22

PlayStation Blog(2016)「「プレイステーション 4」 世界累計実売台数4,000万台を達成」2016/05/26

Tane, K.(2016) 「PS4が世界実売4000万台を突破。約半年で1000万台増、歴代プレイステーション史上最速ペース。ソフトは累計2億7090万本超」engadget日本版、2016年5月27日

PlayStation Blog(2016)「プレイステーション 4」世界累計実売台数5,000万台を達成」 2016/12/07

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VHS vs ベータ関連資料

岩本敏裕(2007)「VTR産業の生成 ― コア・テクノロジーに焦点を当てた日本の競争優位 ―」『立命館経営学』45(5), pp.125-151
http://r-cube.ritsumei.ac.jp/bitstream/10367/3446/1/be45_5iwamoto.pdf

菅谷汎(1995)「VHSがなぜ世界を制覇したか」『電気学会誌』115(3) pp.180-183
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejjournal1994/115/3/115_3_180/_article/-char/ja/

橋本慶隆(2005)「放送用ディジタルVTRの開発」『映像情報メディア学会誌』59 (3), pp.383-386
http://doi.org/10.3169/itej.59.383

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VTRをめぐるProduct Design間競争

1970年代中頃の、カセット型VTR[Video Tape Recorder, 欧米ではVideo Cassette recorder, VCR]に関しては、相互に互換性のない下記のようなProduct designの製品があった。

Product design 1 (1975/5)
  βマックス(βマックス、Betamax)I SONY SL-6300 1975年5月10日発売開始 

Product design 2 (1976/10)
  VHS (Video Home System) 日本ビクター HR-3300 1976年10月31日販売開始

Product design 3 (1977/2)
  βマックス(βマックス、Betamax)II SONY SL-6300 1977年2月日発売開始 

参考資料
1. VTR(Video Tape Recorder)をめぐる技術的方式と製品間競争
2. 課題用-VTRの生産台数の歴史的推移1975-1988.xlsx
3. VTRの生産台数の歴史的推移1975-1988.pdf

先行機種
U規格(ソニー・松下電器・日本ビクター) ソニー 「Uマチック」(登録商標) 1971年10月10日発売開始
オートビジョン方式(1973年、松下電器)
Vコード / VコードII(東芝・三洋電機) 1974年9月17日発売開始

対抗機種
VX方式 松下寿電子工業 1975年発売開始

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アナログカメラからデジタルカメラへの製品イノベーションの社会的普及のあり方

課題 — アナログカメラからデジタルカメラへの製品イノベーションの社会的普及のあり方の分析
下記のグラフのように、デジタルカメラの総出荷台数のピーク値(2010年に12,146万台)が、アナログカメラの総出荷台数のピーク値(1997年に3,667万台)の約3.3倍と高くなっている。
しかも製品の出荷単価はデジタルカメラの方(2010年に1.4万円)がアナログカメラ(1997年に1.0万円)よりも40%も高いにも関わらず、出荷台数が3.3倍も高い。

このように、「製品の出荷単価が40%も高いにも関わらず、出荷台数が3.3倍にもなっている」ということは一見したところ奇妙な現象である。

こうした現象に関して、下記の補足的指示、補足的説明、補足資料を参考にしながら、「製品本体とその補完財製品で構成される製品システム」および「TCO」(Total Cost of Ownership)という視点から分析しなさい。

 
[補足的指示]
TCOは、イニシャルコスト、ランニングコスト、廃棄コストに大別できる。しかしながら、授業ではイニシャルコストに関しては製品単価という要因だけを、ランニングコストとしてはフィルム代金(フィルム購入代金、フィルム現像代金、フィルムプリント代金)だけを取り上げた。「廃棄コストなど他の要因としては何があるのか?」、「なぜそうした他の要因を無視したのか?」を論じなさい。
 
[補足的説明 — 製品システム]
アナログカメラを中心とする製品システム(アナログカメラ・システム)と、デジタルカメラを中心とする製品システム(デジタルカメラ・システム)の構成は下記のようになっている。

製品システム 製品本体 補完財製品
アナログカメラ・システム アナログカメラ フィルム
デジタルカメラ・システム デジタルカメラ 半導体メモリ
 
[補足的資料 — フィルムの料金]
 
[補足的資料 — フィルムの現像料金、プリント料金]
 
[補足的資料 — TCOに関する解説WEBページ]
 
[資料 — カメラの出荷統計]

カメラの出荷台数、出荷金額、出荷単価の歴史的推移1951-2020のエクセル・ファイル

[数値の出典]カメラ映像機器工業会(2021)「カメラ・交換レンズの総出荷」
https://www.cipa.jp/stats/documents/common/cr200.pdf

 
図1 カメラの出荷台数の歴史的推移1951-2020(単位:万台)

カメラの出荷台数の歴史的推移1951-2020

 
図2 カメラの出荷金額の歴史的推移1951-2020(単位:億円)

カメラの出荷金額の歴史的推移(単位:億円)

 
図3 カメラの出荷単価の歴史的推移1951-2020(単位:万円/台)

カメラの出荷単価の歴史的推移(単位:万円/台)

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2年次ゼミ 2016.10.11

1. ショートカットキー関係のTIPSの再確認

2.授業課題の復習

3.佐野ゼミ的視点の確認
(1) 製品の内部的システム性および外部的システム性に関する「経営技術」論的分析
a.「本体」製品 vs 「補完財」製品
    アナログ・カメラ本体=カメラ・ボディ+カメラ+プリズム+ビュー・ファインダー+フィルム装填・巻取装置
      vs
    デジタル・カメラ本体=カメラ・ボディ+カメラ+プリズム+ビュー・ファインダー+イメージ・センサー(CCDセンサー,C-MOSセンサー)

http://cweb.canon.jp/cpc/starteos/01-01.html
http://web.canon.jp/technology/kids/mystery/m_03_03.html

    アナログ・カメラ本体+フィルム
      vs
    デジタル・カメラ本体+半導体メモリ(フラッシュ・メモリ)

b. 製品(Product) — モジュール(module) — 部品(parts) — 素材(material) の区別と連関
 
http://www.sanosemi.com/biztech/document/2013-08-25Bisiness_and_Technology_Theory.pdfのp.7

(2) 製品イノベーションにおける競争力に関するトータル視点からの分析 — 製品本体の競争力 and 補完財の競争力
「差別化および コスト に関する製品の 技術的システム性と補完財の視点からの考察」
製品のシステム性に対応したイノベーション — イノベーションにおける互換性問題
補完財によるバンドワゴン効果を期待した新製品開発

(3) 製品セグメントの階層的分割

上位市場 vs 下位市場

コンパクトカメラ(レンズ一体型カメラ) vs レンズ交換式カメラ(一眼レフカメラ)

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デジタルカメラの出荷台数、出荷金額、製品単価の歴史的推移

[目標]
数値データをもとに分析・考察をおこなうための練習として、下記のPDFファイルの数値をもとに、グラフを作成し、分析・考察すべき課題を自分で考え出してみよう。
 
 
課題1 上記PDFデータをエクセル・ファイル化したものが下記ファイルである。
課題1-1 下記ファイルを利用して、次に挙げるグラフなどを自分で作成して、デジタルカメラへの製品イノベーションに関してどのようなことを問題とすべきかを考えなさい。ただし課題2で挙げた問題以外のものを自分で一つ考えだしさない。
 
課題1-2 課題1-1で自分が挙げた問題について、その模範解答を書きなさい。
 
課題2 下記のグラフからは、すぐに下記のような現象を見て取ることができる。
現象1. それまで順調に成長してきたデジカメ市場が2009年に出荷台数が前年割れした後、2010年は1億2146万台となり、2008年の1億1976万台を超える成長を遂げている。
 
現象2. それまで順調に成長してきたデジカメ市場は2008年の2兆1640億円をピークとして基本的に減少傾向にある。出荷台数と異なり、2010年の出荷金額は2009年とほぼ同一で、2008年より20%以上も減少した数値になっている。
 
現象3. レンズ一体型デジタルカメラ市場は2008年の1兆6387億円をピークとして基本的に減少傾向にある。しかしレンズ交換式デジタルカメラ市場のピークは、2012年の7,532億円であり、その後も減少傾向にあるとはいえ2008年の5,254億円より10%以上も上回る数値をキープしている。
 
上記の現象1、2、3ということからは次のようなことが考察すべき疑問として浮かぶ。
 
課題2-1 出荷台数の面から見ると、2009年に一時的に市場が落ち込んだのはなぜなのか?
 
課題2-2 出荷金額の面から見ると、2008年をピークとして基本的に減少傾向が続いているのはなぜなのか?
 
課題2-3 出荷金額の面から見ると、レンズ一体型とレンズ交換式では市場動向がかなり異なるのはなぜなのか?
 
degital_camera-value_of_shipment-1999-2015
 
degital_camera-unit_shipment-1999-2015
 
degital_camera-unit-price-1999-2015
 
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2016.09.21佐野ゼミ3年次課題

下記の説明およびWEBに挙げたクリステンセンによるイノベーション分類の視点から見た場合に、「夏期合宿レポートで自らが取り上げた事例がどこに位置するのか?」を解答サンプルのように説明しなさい。(なお解答サンプルは本文部分だけで937文字である。課題提出に際しては、これほど詳細に答える必要まではないが、500字以上という文字数制限を厳守するとともに、回答の形式はまねて下さい。)
 
イノベーションの分類視点1--「技術的連続性の有無を基準とする分類」
イノベーションの基礎となる主要技術が、「イノベーション以前の技術と非連続的で断絶的なラディカル・イノベーション」(radical innovation) なのか、それとも「イノベーション以前の技術と連続的で漸進的なインクリメンタル・イノベーション 」(incremental innovation) なのか、という分類
 
イノベーションの分類視点2--「イノベーションによる企業の存続・非存続を基準とする分類」
業界のトップ企業が率先して取り組まなかった結果として、イノベーションの社会的普及とともに没落(fall)・破滅(disruption)したdisruptive innovation」なのか?、それとも「業界のトップ企業が率先して取り組んだ結果として、イノベーションの社会的普及の後もトップ企業として存続し続けたsustaining innovation」なのか?、という分類
 
 
解答サンプル1 — radical innovationかつdisruptive innovationとしての、馬車からガソリン自動車へのイノベーション
20世紀における馬車からガソリン自動車へのイノベーションは、技術的連続性の有無を基準とするイノベーションの分類視点1からは、radical innovationである。
 というのも、馬車は馬という家畜・動物を原動力とする交通手段であるのに対して、ガソリン自動車はガソリンエンジンを原動力とする交通手段だからである。
 馬は動物であるから継続的に場所を引ける時間は限定されるのに対して、ガソリンエンジンは機械であるからル・マン24時間耐久レースが示すように、1日でも継続的に走り続けることができる。そうしたこともあり、馬車からガソリン自動車へのイノベーションが急速に社会的に普及し、20世紀後半には馬車を見ることはほとんどなくなった。
 
20世紀における馬車からガソリン自動車へのイノベーションは、馬車という既存業界のトップ企業が率先して取り組まなかった結果として、フォードやトヨタなどの新規参入企業が成功したという意味で、イノベーションの分類視点2からは、disruptive innovationである。
また自動車業界で有力な企業であるトヨタやフォードの例を見ると、20世紀における馬車からガソリン自動車へのイノベーションは、業界トップ企業の存続・破滅を基準とするイノベーションの分類視点2からは、disruptive innovation である。
というのもアメリカの自動車業界におけるトップ企業の一つであるフォード・モーターは馬車製造メーカーではなかった。同社を創業したヘンリー・フォードの父は、農場経営者であるし、創業者のフォードが最初に就職したのも James F. Flower & Bros. 社の見習い機械工としてであった。
なおフォードは、1891年にエジソン照明会社の技術者となった後、1899年に同社を退職しデトロイト自動車会社を創業したが失敗している。さらにその後、1903年にはフォード・モーターを創業し、1908年に発表したT型フォードで大成功を収め、アメリカだけでなく世界を代表する自動車会社となった。
さらにまたトヨタ自動車も、馬車製造メーカーが転身したものではない。トヨタ自動車の起源は、豊田自動織機製作所(現在の豊田自動織機)の中に、1933年に設立された自動車部である。
 
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テーマパーク、遊園地などのレジャー施設におけるイノベーション的現象

大阪USJ関係
 
観覧車関係
 
上海ディズニーランド関係
 
東京ディズニーランド関係
粟田房穂(2001)『ディズニーリゾートの経済学』東洋経済新報社
 
USJは、450億円を投じた「ハリー・ポッター」エリアに加えて、日本の人気アニメなどをテーマにした「クールジャパン」イベントがヒットし、入場者数を大幅に伸ばした、とされる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「著作権は有効活用すると同時に、徹底した保護政策を打たなければいけない」「厳格な版権管理こそが、ブランドのコントロールにつながり、クオリティのコントロールを実現」させるという発想
 
 
 
 
関係
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佐野ゼミ 3年次 2016.07.06課題

2016年度ゼミ合宿でのレポートを希望するテーマについて、2016年7月6日授業における「大学マネジメントにおけるイノベーション(革新)」をテーマとした事例分析を参考にして、下記の要件を満たす500字以上のレポートを提出しなさい。
 
要件1 イノベーションに関するものであること
要件2 「どのようなイノベーションを取り上げようとしているのか?」「そのイノベーションに関わるどのような事例を取り上げようとしているのか?」をわかりやすく説明すること
ex.「大学マネジメントにおけるイノベーション」をテーマとして、就活のイノベーションに対応した早稲田大学政経学部の成績分布のWEB公開北海道大学-成績分布WEB公開システム(成績評価分布状況表)などに見られるような、「成績評価の公平性を確保し、学生及び第三者に対する説明責任を果たす」という視点からの大学革新の事例、明治大学経営学部におけるグローバル経営人材育成トラック(通称GREAT)「英語4技能試験活用」型一般選抜入試などの事例を取り上げる。
要件3 そのイノベーションは、「誰のどのようなneedsに応えようとしたものであるのか?」をわかりやすく説明すること
ex.早稲田大学政経学部の成績分布のWEB公開という大学マネジメントにおけるイノベーションに関しては、「大学」サイドのneeds、「学生」のneeds、「採用企業」サイドのneeds、「学生の家計支持者」のneedsといったように、大学に関わる諸ステークホルダーそれぞれのneedsに分けて論じること
要件4 そのイノベーションが応えようとしているneedsは、「以前から重要視されていたものなのか?、それとも新たに重要視されるようになったのか?」を述べること
要件4a 以前から重要視されていたneedsであれば、「そうしたneedsに応えようとしてどのようなイノベーションがなされてきたのか?」、「それ以前のイノベーションのどこが問題であったのか?」、「取り上げようとしているイノベーションはそれ以前のイノベーションよりもどのような点で優れているのか?どのような点でまだ問題があるのか?」などを論じること
要件4b 新たに重要視されるようになったneedsであれば、「なぜ新たに重要視されるようになったのか?」という原因・理由を説明すること(イノベーションの背景的要因、環境的要因を論じること)
ex.電気自動車という製品イノベーションに関するneeds=「走行時に二酸化炭素をまったく排出しない自動車に対するneeds」は、光化学スモッグ公害、排気ガス問題、および、地球温暖化問題など環境問題の深刻化とともに、「米国で苦戦するトヨタのプリウス カリフォルニア州「もうHVはエコカーじゃない」」J-CASTニュース、2015/3/22 11:30などで報じられているように、排ガス規制が厳しくなっている
要件5 そのイノベーションによるneeds充足は、「本当に意味があるのかどうか?」、「それによってどのような成果が得られるのか?(競合他社に対する競争優位を確保できるのか?、顧客満足度を高めることができるのか?、コストをより低減できるのか?新機能を実現できるのか?性能向上を実現できるのか?)といったことを論じること
要件6 そのイノベーションに関わる重要な雑誌記事、新聞記事、論文、単行本、WEBページ、あるいは、データを3点以上調べて挙げておくこと
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佐野ゼミ 3年次 2016.06.29課題

下記の課題のどれか一つを取り上げて、レポートを提出しなさい。

課題1 6/29の授業中に論じた問いや課題に対応したレポートを提出すること
例1:「なぜ日本のTVメーカーは、TVの販売価格に比べてNHK受信料が相対的に高額であることを問題としないのか?」
例2:「NHKは、TVの販売価格に比べてNHK受信料が相対的に高額であることに対して、どのようにそのことを正当化しているのか?」
例3:「NHKの社会的存在意義・公共性を、補完財のバンドワゴン効果論およびイノベーション論といった視点から考察しなさい」
例4:「VTR製品の補完財にはどのようなものがあるのか?VTR製品に対して1970年代から存在した補完財が、1980年代に登場した補完財と異なり、ビクターが開発したVHSとソニーが開発したβという製品設計(Product design)・製品規格が異なる2種類のVTR製品間の競争に関してほとんど影響を与えなかった理由を考察しなさい。」
 
課題2 全国石油協会の下記WEBページのリンクにある統計データを用いて、歴史的推移のグラフを一つ以上作成するともに、そのグラフに示された歴史的推移に関してイノベーション論的視点から考察しなさい。
 
課題3 全国石油協会の下記WEBページのリンクにあるグラフに示された数値データは下記のようになっている。その数値データをもとに下記WEBページよりも見やすいグラフを作成するとともに、イノベーション論的視点からの考察もしなさい。
登録事業者数及び給油所数の推移
給油所数 事業者数
1990 58,614 32,642
1991 58,825 32,413
1992 59,224 32,060
1993 59,733 31,766
1994 60,421 31,559
1995 59,990 30,465
1996 59,615 30,032
1997 58,263 29,239
1998 56,444 28,427
1999 55,153 27,794
2000 53,704 27,157
2001 52,592 26,475
2002 51,294 25,807
2003 50,067 25,204
2004 48,672 24,521
2005 47,584 23,923
2006 45,792 22,952
2007 44,057 22,041
2008 42,090 21,068
2009 40,357 20,365
2010 38,777 19,694
2011 37,743 19,140
2012 36,349 18,269
2013 34,706 17,203
 
課題4 全国石油協会の下記WEBページのリンクにある「わが国燃料油年間販売量の推移」および「石油製品販売業経営実態調査報告書のダイジェスト版(平成27年度調査版)」などを参考にして、イノベーション論的視点からの考察しなさい。
 
課題5 自動車保有台数関連の歴史的推移データは、下記WEBページなどから入手できる。そのデータを基にグラフ化し、その歴史的推移の変化をイノベーション論的視点から考察しなさい。
 
課題6 自動車の生産台数・生産金額関連の歴史的推移データは、下記WEBページなどから入手できる。そのデータを基にグラフ化し、その歴史的推移の変化をイノベーション論的視点から考察しなさい。
 
課題7 自動車の燃費関連の歴史的推移データは、下記WEBページなどから入手できる。そのデータを基にグラフ化し、その歴史的推移の変化をイノベーション論的視点から考察しなさい。なお考察の際には日本自動車工業会『JAMA MAGAZINE』2013年7月号(特集:乗用車の燃費)環境省「資料3」坂口隆洋「低燃費自動車の普及が自家用乗用車のガソリン需要に及ぼす影響」「自動車燃費の不思議4」『外から見る日本、見られる日本人』2011年02月02日10:00といった参考資料の内、少なくとも一つを読んでおくこと。
 
課題8 下記PDFファイルの1ページ目の問いに関して、同PDFファイル等を参照しながら、答えなさい。
 
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ゼミ担当教員のイノベーション論関係論考

佐野正博(2016)「イノベーションプロセスの歴史的展開構造」『明治大学社会科学研究所紀要』第54巻第2号,2016年3月, pp.55-71

佐野正博(2015)「イノベーション概念の歴史的=理論的整理」『学術の動向』Vol.20 No.11, pp.54-58
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tits/20/11/20_11_54/_pdf

「技術革新プロセスの複雑性」『日本機械学會誌』118(1156), pp.110-111, 2015/03/05
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009924269/ja/

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エクセルテクニック用課題 — VHS vs β(ベータマックス)

課題1 下記のエクセル・ファイルの表1のデータをグラフ化しなさい。
 
 
課題2 上記のエクセル・ファイルの表1のデータを元にして、表2~表4までのデータの必要部分の欠落を自分で埋めて、グラフ化しなさい。
 
課題3 課題1および課題2で作成したグラフ化に関して、自分で問題文を作成しなさい。
 
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エクセル・テクニック用課題 — レコード・CDレンタル店数および貸レコード使用料・報酬の推移1980-2015

課題1 下記のデータを用いて、図のようなグラフを作成しなさい。
 
 
課題2 上記のグラフに関して下記の問いの一つ以上に答えなさい。
問1 レコードやCDをレンタルする店の数は、1983年および1984年に一旦停滞した後、1985年以降から急速に伸びている。こうした現象が生じた要因の一つには、http://www.sanosemi.com/biztech/document/Music-Soft-quantity-japan1952-2014.pdfに示されているような音楽ソフト(音楽を聴くためのメディア)に関する製品イノベーションがある。それはどういうことなのかをわかりやすく説明しなさい。
 
レコードやCDをレンタルする店の数の変化に関する問1で述べたような音楽ソフトの製品イノベーションが生じた理由について技術的視点から考察してみよう。
 
問2 問1で述べた音楽ソフトの製品イノベーションの急速な普及をもたらした要因の一つは、音楽愛好者が旧世代製品システム(旧世代の音楽ソフト製品+旧世代の音楽ソフト再生機器[音楽プレーヤー]という相互補完的製品システム)から新世代製品システム(新世代の音楽ソフト製品+新世代の音楽ソフト再生機器[音楽プレーヤー]という相互補完的製品システム)に乗り換えたことにある。それはどういうことなのかをわかりやすく説明しなさい。
 
「ガソリン自動車とガソリンスタンド」という相互補完的製品システムは、「電気自動車と充電スタンド」という相互補完的製品システムや、「燃料電池自動車と水素スタンド」という相互補完的製品システムに対して現在のところは相対的競争優位性を持っている。そうしたことがガソリン自動車から電気自動車、燃料電池自動車へという「環境に優しい自動車」の製品イノベーションの社会的普及を妨げている。
これに対して、問2で述べた旧世代製品システムから新世代製品システムへの製品イノベーションの社会的普及がスムーズに進んだ要因の一つには、SONYの戦略的対応がある。
 
問3 SONYの戦略的対応に関して、SONYの関連会社を含めたグループの事業構成のあり方という視点からわかりやすく説明しなさい。すなわち「環境に優しい自動車」の製品イノベーションの社会的普及がなかなか進まないのとは対照的に、問2で述べた製品イノベーションが急速に社会的普及に成功できた理由を事業構成という視点からわかりやすく説明しなさい。
 
問4 SONYの戦略的対応に関して、SONYの関連会社を含めた製品戦略という視点からわかりやすく説明しなさい。すなわちSONYは、問2で述べた製品イノベーションが急速に社会的普及に進むように、「携帯音楽プレーヤーに関してどのような製品をいつ最初に投入したのか?その製品の価格は経験曲線効果を想定しながら、どのような意図の下に設定されたのか?その製品価格は実際にどのようなインパクトを与えたと言われているのか?」をわかりやすく説明しなさい。
 
問5 問2で述べた旧世代製品システムから新世代製品システムへの社会的移行が実現した背景には、どのような技術的メリットの存在があったのかをわかりやすく説明しなさい。すなわち、旧世代製品システムにはなかった新機能の実現や、旧世代製品システムからの大幅な性能向上の実現といった視点から、製品イノベーションの意味をわかりやすく説明しなさい。
 
問6 レコードやCDをレンタルする店の数は、1983年および1984年に一旦停滞した後、1985年以降から急速に伸びている。問1から問5で論じた以外にどのような要因が関係していると考えられるのか?社会的要因、法的要因といった視点から考察しなさい。
 
問7 レコードやCDをレンタルする店の数は、1989年にピークに達した後、店の数の減少が現在に至るまで続いている。2015年には30年前の店数よりも少なくなっている。このように減少を続けた理由は何か?
 
問8 上記のグラフに関して、問1~問7のような問題文を1つ作成するとともに、自分でその答えを考えなさい。
 
問9 上記のグラフに関して、問1~問7のような問題文を3つ作成しなさい。なおこの場合には自分でその答えを考える必要はない。
 
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3年次ゼミ 2016.06.08

本日の授業内容
1. 内閣府の統計表一覧がある下記WEBページを開く。
 
2. 同WEBページの中に紹介されている下記のexcelファイルをダウンロードする。
 
課題1. ダウンロードしたexcelファイルの中から、下記のように白黒TVおよびカラーTVの世帯普及率に関するグラフを作成しなさい。
TV1957-1976
 
課題2 カラーTVの年間世帯普及率の1966年から1979年にかけての歴史的推移をグラフ化するとともに、そのグラフに示されている年間世帯普及率の歴史的推移を、イノベーションの普及に関するロジャースの理論と関連づけて論じなさい。
(スタンフォード大学のエベレット・M・ロジャース教授は1962年にDiffusion of Innovations(邦訳名『イノベーション普及学』)で、イノベーションに対する人々の対応を5つにグループ化している。)
 
課題3 ブラウン管TVと薄型TVの2005年から2013年にかけての世帯普及率の推移をグラフ化するとともに、そのようにブラウン管TVから薄型TVへの製品イノベーションがスムーズに進んだ要因を2つ以上挙げなさい。(課題3のグラフの最大値を100%に設定しておくこと)
 
課題4 薄型TVの年間世帯普及率の2006年から2013年にかけての歴史的推移をグラフ化するとともに、そのグラフが課題2のグラフとかなり異なる形になっている理由を推測しなさい。
 
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アッターバックのdominant design論の理解を問う問題(その1)

自転車のproduct designも、英文入力のためのアルファベット文字配列のproduct designも、市場でdominantなproduct designは19世紀末から21世紀の今日に至るまで変化していない。

一方で、携帯音楽機器のdominant designは、カセット・ウォークマン、CDウォークマン、MDウォークマン、内蔵HDD型iPod、フラッシュメモリー型iPod/スマホ(iPhoneなど)といったように、短期間で変化している。

問1 自転車やアルファベット文字配列のように長年にわたってdominant designが変化していない事例を一つあげて、図を用いながら変化していないこと、および、変化していない理由を具体的に説明しなさい。

問2 携帯音楽機器のように、dominant designが短期間に大きく変化している事例を一つあげて、図を用いながらどのように変化したのかということ、および、変化した理由を具体的に説明しなさい。

問3 携帯音楽機器の現在のdominant designでは、音楽コンテンツの媒体がフラッシュメモリーなどの半導体メモリとなっている。こうした携帯音楽機器の現在のdominant designが将来的に変化するのかどうかを理由を挙げて予測しなさい。

問4 19世紀から21世紀の今日までの自動車のdominant designの歴史的変化を図を用いながらわかりやすく説明しなさい。またそうした変化の理由を説明しなさい。

アップルのiPhoneを除くほとんどのスマホはほとんど同一のproduct designである。すなわち、それらのスマホには市場でdominantなproduct designとしての、dominant designが存在する。
 そのことに関して下記の問いに答えなさい。

問5 (1) そのようにアップルのiPhoneを除くほとんどのスマホはほとんど同一のproduct designであることは、NTTドコモの製品一覧のWEBページにも示されている。
 それはどういうことなのかを説明しなさい。
(2) アップルのiPhoneを除くほとんどのスマホに関するdominant designとは何かを、OSモジュールとCPUモジュールという要素を必ず含めながら、わかりやすく説明しなさい。なおその際には、https://www.nttdocomo.co.jp/product/smart_phone/index.htmlから得られるデータを基に説明しなさい。

問6 スマホに関してなぜそのようなproduct designがdominant designとなっているのかを経営技術論的視点からわかりやすく説明しなさい。

問7 (1) アップルだけが市場におけるdominantなproduct designを開発・製造・販売している理由に関して、ポーターの競争優位に関する理論の視点から簡単に説明しなさい。
(2) 一般には上記の(1)で挙げた戦略を採用することは、開発コストや製造コストの増加要因である。しかしながらアップルのiPhoneという製品は必ずしもそうとは言い切れない面を持つ。そのことを「売上高に対する営業利益率・研究開発費率に関する日系企業と米国系企業の比較 」に示されたデータ、および、アップルのiPhoneの製造原価とサムスンのGalaxyの製造コストの比較で具体的に説明しなさい。

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活動記録メモ>合宿レポート要綱(2015年度版)

合宿における発表担当者は、下記の3点セットを必ず用意すること。なお合宿に公的な理由で参加できない場合はwordファイルの最低文字数を2000字増、合宿に公的な理由以外で参加できない場合はwordファイルの最低文字数を4,000字増とする。
 
1.PowerPointファイル
a.プロジェクター投影用発表を考えて、発表の要点を項目別に記すとともに、内容理解を促進するための参考画像を入れること。
b.スライドの枚数は、発表タイトルと氏名を記入する第一スライドを含め全体で12枚または18枚とすること。これは、印刷の際に1ページにつき6スライドまたは9スライドを印刷し、A3サイズの用紙に見開き2ページで印刷するためである。
c.スライドには必ずスライド番号を入れておくこと。
 
 
2.Wordファイル
a.希望があれば、教員の修正指示および許可のもと、卒論の一部として利用することも許可する。
b.出典を明示しないコピペなど不正行為をしないこと。
c.自分の頭で考えたきちんとした文章にするとともに、注や参考文献を入れておくこと。
d.本文、重要データ、引用表示、参考資料で3,000字以上となること。本文+重要データで2,700字以上あること。本文のみでも2,500字以上あること。
 
 
3.Excelファイル
a.レポート発表の根拠となる数値データをエクセル・データ化してこと。
b.重要なデータに関してはそれをグラフ化しておくこと。
c.重要なグラフはPowerPointファイルおよびwordファイルの途中に埋め込んでおくか、別途参考資料として参照できるようにしておくこと。
 
 
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2016.05.11 佐野ゼミ 4年次授業課題

下記の問いの内の、どれかひとつを取り上げてレポートを書きなさい。
・授業出席者は文章・引用表記・数値データなどを含めてトータルで最低500字以上を書くこと。(前回の課題と同一の企業・国・自治体を取り扱う場合には前回分と合わせて最低1,000字以上書くこと)
・授業欠席者は、問1(5)、問2、問3、問4(2)に関して文章で最低500字以上、引用表記・数値データその他を含めてトータルで最低1,000字以上のレポートを提出すること。(前回の課題と同一の企業・国・自治体を取り扱う場合には前回分と合わせて文章で1,400時以上、トータルで最低2,000字以上を書くこと。授業課題レポートに基づいて、卒業論文用レポートを作成したい場合にはこちらを選択して下さい。)
 
問1 就職活動の対象にしている企業、自分が憧れている企業の中で、どこか一社を選択し、下記の問いに答えなさい。
(1) 佐野ゼミ(学部用)のonedriveのゼミ生共通資料の2016semiフォルダの中の競争優位をめざすモノづくり経営革新-grey.pdfをダウンロードすること
(2) そのファイルの中の「花王」に関する分析(pp.60-70)を手本にして、ミニレポートを作成しなさい。
(3) 売上高、営業利益、売上高営業利益率に関して、最低過去5年分以上の数値を調べるとともに、グラフ化をすること。
(4) 経営理念(経営方針)は何かを調べること。
(5) 経営理念に基づく経営戦略(特に事業戦略)をイノベーションとの関係で分析すること。
 
問2 「自治体とイノベーション」というテーマで、ミニレポートを作成しなさい。
[参考WEBページ]
 
問3 日本政府は、「イノベーション推進のために、どこに重点を置いているのか?」「政府のイノベーション戦略に対してどのような批判があるのか?」という問いに答えなさい。
[参考WEBページ]
  1. 内閣府ホーム > 内閣府の政策 > 科学技術政策 > その他 > イノベーション25
  2. 「地方版インダストリー4.0が始動 工業試験場など10カ所に展開(コラム:ソリューション動向)」『日経ビッグデータ』2016年04月号
 
問4 国家公務員あるいは地方公務員を目指している人は、日本政府あるいは自分が就職したいと考えている地方自治体に関して下記の問いに答えなさい。
(1) 決算を見て、収入、支出、その差額(黒字額あるいは赤字額)を調べなさい。
(2) 「赤字基調の場合には赤字解消をどのような形で図っているのか?」、「黒字基調の場合には、どのような形で黒字を生み出しているのか?黒字分をどのような形で活用しようとしているのか?」を調べなさい。
[参考WEBページ]
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保護中: スポーツにおけるITイノベーション(参考資料)

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スポーツにおけるITイノベーション(課題編)

スポーツにおけるIT技術の活用に関する最近の記事に下記のようなものがある。

  1. 「【プロ野球通信】野球界にも進む“IT革命”…バットスイングを初めて多角的に解析 記者の打法も丸裸」産経ニュース、2015.5.16 16:00
  2. 「ミズノが解析システム、スイング「見える化」――月額課金、脱・売り切り狙う(日経BP専門誌から)」『日経産業新聞』2016年01月04日
  3. 「ITが変えるスポーツの常識(上)パナソニック、プロスポーツ向けクラウド――動きや呼吸分析、力伸ばす(日経BP専門誌から)」『日経産業新聞』2015年12月09日
  4. 「ホークス稼げる経営(上)最強球団へ、AIコーチ ―― 豪華ファーム、育成で成果、配球予測し攻略法を指南。」『日経産業新聞』2016年04月22日、1ページ

問1 上記のようなスポーツにおけるIT技術の活用に関する記事・資料を自分で他に5つ調べて集めなさい。

問2 スポーツにおけるIT技術の活用に関する記事・資料をもとに、スポーツにおけるITイノベーションをテーマとしたレポートを作成しなさい。

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数字キー配列 part1 問題提示

[教員作成の参考資料]
 
[数字キー配列に関する興味深い一般的WEB]
 
[数字キー配列に関する興味深い記事]
朝日新聞(1969)「押しボタン 上か下か 電子式卓上計算機 押しダイヤル電話 公社・メーカー論争」『朝日新聞』1969年8月4日夕刊
朝日新聞(2007)「(疑問解決モンジロー)数字配列、上から?下から? —登場は電卓式が先、電話式にも理あり」『朝日新聞』2007年8月20日朝刊
 
[数字キー配列に関する問題]
問1 数字キー配列に関して、上記pdfに掲載されているマシン(タイプライター、加算機、歯車式機械計算機、歯車式卓上型計算機、電子式卓上型計算機、電卓、パソコン用テンキー入力装置、固定式電話機、携帯電話機、タッチパネル式ATM、テレビのリモコン、電子辞書)以外で、数字キーボードを利用しているマシンにはどのようなものがあるのか?また、それらの数字キー配列はどのようになっているのか?
 
問2 数字キー配列を、何種類かにグループ分けしなさい。なおその際に、自らのグループ分けの基準が何かが明確にわかるようにしなさい。
 
問3 数字キー配列の歴史的変化のあり方について、歴史的かつ理論的に考察しなさい。
(1) 歴史的にどのように変化してきたのか?またその変化の理由はどのようなものと考えられるのか?
(2) 電卓および携帯電話機では数字キーの配列は、現状では固定的である。「そうした現象をアッターバックはなんと呼んでいるのか?」、および、「アッターバックはなぜそうした現象が生じると説明しているのか?」を説明しなさい。
 
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2016.04.20 佐野ゼミ3年次授業メモ

本日の課題

下記pdfをダウンロードして、下記の問いに答えなさい。

佐野正博(2009,2010,2011)「数字キー配列の歴史的変化」

問1 数字キー配列に関して、上記pdfに掲載されているマシン(タイプライター、加算機、歯車式機械計算機、歯車式卓上型計算機、電子式卓上型計算機、電卓、パソコン用テンキー入力装置、固定式電話機、携帯電話機、タッチパネル式ATM、テレビのリモコン、電子辞書)以外で、数字キーボードを利用しているマシンにはどのようなものがあるのか?また、それらの数字キー配列はどのようになっているのか?

問2 数字キー配列を、何種類かにグループ分けしなさい。なおその際に、自らのグループ分けの基準が何かが明確にわかるようにしなさい。

問3 数字キー配列の歴史的変化のあり方について、歴史的かつ理論的に考察しなさい。
(1) 歴史的にどのように変化してきたのか?またその変化の理由はどのようなものと考えられるのか?
(2) 電卓および携帯電話機では数字キーの配列は、現状では固定的である。「そうした現象をアッターバックはなんと呼んでいるのか?」、および、「アッターバックはなぜそうした現象が生じると説明しているのか?」を説明しなさい。

カテゴリー: 2016年度-3年次ゼミ, 2017年度卒業予定ゼミ | コメントする

product designの階層性に基づくイノベーションの性格のタイプ分類

具体的事例としての自動車

 
自動車におけるproduct designの階層性 — 「自動車をどのように区分するのか?」という視点から見た製品区分の階層性
 
A.自動車の走行システムの基本的designに関するイノベーション
タイプ1.「レシプロ型内燃機関」利用の自動車
ガソリン自動車(ガソリン・エンジン+ガソリン)
ディーゼル自動車(ディーゼル・エンジン+軽油)
 
タイプ2.「電池」+「電動モーター」利用の自動車
電気自動車(充電池+電動モーター+電気)
燃料電池自動車(燃料電池+電動モーター+電気)

電気自動車と燃料電池自動車のproduct designの差異性は、上記のように構成モジュールを抽象的に捉えた場合には、電池が「充電池」=「2次電池」であるのか、「燃料電池」などの「1次電池」であるのかという電池の差異性に還元されてしまう。

そのように見た場合には、トヨタの燃料電池自動車Miraiの技術的革新度はさほど高くはないことになってしまう。

自動車の機械学的視点から構造を見た場合には、車輪部に電動モーターを収納するインホイール型電気自動車の方がよりradicalな技術革新となる。すなわち、車輪と電動モーターを一体化し、各車輪の中に電動モーターを配置したインホイール型電気自動車では、個々の車輪を独立に制御可能であるため、差動歯車装置(デファレンシャルギア、differential gear)を不要となるからである。

伝統的自動車の機械的構造> エンジン+差動歯車装置・変速装置+車輪
(ガソリン自動車、ディーゼル自動車、従来型電気自動車、燃料電池自動車)
  ↓
インホイール型電気自動車の機械的構造>エンジン+車輪

 
B.自動車の走行安全性システムの基本的designに関するイノベーション
走行安全性を担保するモジュールとしては、ブレーキ・システム(ディスク・ブレーキ vs ドラム・ブレーキ)やミラー(バックミラー、サイドミラー)がある。

2016年6月より、バックミラーやサイドミラーに代わって、カメラとモニターによって安全確認をおこなうミラーレス車が法的に可能となる。

「ミラーレス車 公道へ 「カメラで代用」国交省解禁 来年6月にも新基準 死角減少に期待」『毎日新聞』2015年11月30日朝刊
「ミラーない車、実用化 — IT時代、変わる部品勢力図、パナソニックなど攻勢」『日本経済新聞』2016年1月19日朝刊
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卒論チェックリスト2015年度版Ver.1.2

2015/12/09の4年次ゼミで確認した卒論のチェックリストの一部修正版(表現および順番を一部変更した下記ファイル)に基づき、チェックすること
 
 
不適切事例1
(訂正前)繊研新聞社編集局「よくわかるアパレル業界」日本実業出版社
(訂正後)繊研新聞社編集局(2012)『よくわかるアパレル業界』最新8版、日本実業出版社
        ↑
訂正ポイント1>Whenに関する情報(出版年)を記載しておくこと
訂正ポイント2>単行本のタイトルは、「」ではなく、『』でくくること
訂正ポイント3>同一タイトルで、版を重ねている本に関しては、第何版なのかといった付加的書誌情報を入れておくこと
 
不適切事例2
オリジナルの文章に関する不適切な間接引用
下記の文章は、オリジナルの3つの文章と前後関係がまったく同じであり、文章の末尾を「である」文にするなど表現を若干変更しただけのものですので、明治大学(2012)「レポート・論文の剽窃(盗用)行為へ注意」に違反する文章です。

「ゴルファーにはヘッドスピードとドライバーのロフトに神経質な人を多く見かける。自分はヘッドスピードが45m/s以上だからロフトは9度が合っているという安易な意見だ。このロフトはフェース中央のロフトであって、ロールがあるためフェースの中央から数mm上下に外れただけで結果が変わってしまう。ロフト9度のドライバーでも上側でボールのインパクトを迎えれば10度になるし、下側でインパクトを迎えれば8度になる。ロフト通りの真芯でインパクトをすれば9度の性能でボールが飛ぶが、「ホットスポット」とか「激芯」などと言われている真芯より若干上側でインパクトをすると9.5度の性能でボールが飛び、近年の低重心ヘッドの性能が活かされボールが思った以上に上がりキャリーがでるなどの効果がある。」
 
ベルギーのリエージュ劇場のロゴとの類似が問題とされ、東京オリンピックにおけるエンブレムとしての使用が中止された佐野研二郎さんの作品の場合には、Tという文字をロゴとして用いたンプルなマークであることから、著作権侵害に当たらない可能性が高いのですが、上記の文章は著作権法違反に該当する可能性が高いと言えます。「全体としては事実に関わる段落」であっても、「段落を構成している文章すべて」が事実に関する記載であるわけではありません。また「事実に関する記載」であっても、「事実そのものではなく、事実に関する評価表現」など様々な表現の余地が大いにある文章に関するデッド・コピーの文章(あるいは、デッド・コピーに近い文章)は、著作権法違反に該当する可能性が高いだけでなく、倫理的にまったく不適切です。
なお「自分はヘッドスピードが45m/s以上だからロフトは9度が合っているという安易な意見だ。」という文章そのものは内容的に正しい主張であったとしても、事実そのものではありません。「安易な意見だ」という部分は評価に関する表現ですし、「ヘッドスピードが45m/s以上だからロフトは9度が合っている」という部分は誰しもが認める客観的事実というわけでもないと思われます。
「このロフトはフェース中央のロフトであって、ロールがあるためフェースの中央から数mm上下に外れただけで結果が変わってしまう。」という部分もそうです。
 
オリジナルの文章
「ゴルファーにはヘッドスピードとドライバーのロフトに神経質な人を多く見かけます。自分はヘッドスピードが45m/s以上だからロフトは9度が合っているなどという意見です。実はこのロフトはフェース中央のロフトであって、ロールがあるためフェースの中央から数mm上下に外れただけで結果が変わってしまいます。ロフト9度のドライバーでも上側でボールのインパクトを迎えれば10度になりますし、下側でインパクトを迎えれば8度になるわけです。ロフト通りの真芯でインパクトをすれば9度の性能でボールが飛びますが「ホットスポット」とか「激芯」などと言われている真芯より若干上側でインパクトをすると9.5度の性能でボールが飛び、近年の低重心ヘッドの性能が活かされボールが思った以上に上がりキャリーがでます。」
[出典]golfplay.jp「ドライバーという「クラブ・・・歴史と性能」『ゴルフ上達法〜100をきれる上級者から初心者まで〜』
http://www.golfplay.jp/smart/c8/2.php、2016年1月19日アクセス
 
 
注意すべき事例1
「A社は、ポーターの言うコスト・リーダーシップ戦略と差異化戦略を取っている。」といった記載をすることは、あまり適切ではありません。というのも、ポーターはコスト・リーダーシップ戦略と差異化戦略を同時に追求することはできない(あるいは、不適切である)と述べていると一般に考えられているからである。
「A社は、ポーターの言うコスト・リーダーシップ戦略と差異化戦略を取っている。」といった記載をする際には、一般的なポーター理解と異なることを自分がなぜ主張するのかに関して、経験的根拠および理論的根拠をわかりやすく説明しておくことが必要です。
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卒論に関する注意事項 2015.12.02

[Oh-o!Meijiでの2015年12月2日のお知らせを下記に再録しておきます。]

最近は、コンプライアンス (compliance)、すなわち、法令・社会規範・社会倫理(企業倫理など)を遵守した公正・公平な業務遂行が企業をはじめとした社会組織において強く求められようになっています。皆さんも明治大学生としてコンプライアンス違反を問われないように注意してください。

本日(2015/12/2)のゼミ授業でも注意しましたように、佐野ゼミでの卒論に関しては下記WEBをよく読み、そこに書かれている注意点を必ず守って下さい。

「2015卒論における注意点の再確認」
https://sanosemi.info/archives/2675

特に、下記の点は「2015年度卒論作成に関して(その2)」(2015年5月20日)などこれまでも何回も繰り返し注意していますが、絶対に違反しないで下さい。

「他の人が作成した文章を出典を明示せずにそのまま無断で使わないこと」
「出典を明示せずに前後関係や語句を若干変更した程度で利用するようなこともしないこと」

教員から特段の修正指示がなされてはいない方も、注意事項違反がないかどうかに関して自分で再度チェックをおこなって下さい。特に上記の点に関しては自分でよくわかっていると思いますので、教員からの修正指示がなくても自分できちんと修正しておいてください。

よろしくお願いいたします。

[関連参考情報]
1.「コピペ問題」
https://sanosemi.info/archives/1877

2.「大学におけるコピペ問題」
https://sanosemi.info/archives/1930

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航空旅客機製品に関する市場構造分析

航空旅客機に関する座席数による製品区分
座席数100以下 リージョナルジェット機、ターボプロップ旅客機=プロペラ機
座席数100~200,MD81/90やA320やB737
座席数200~400,A300やB787,B767
座席数400~,B777やB747
 
参考資料
 
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2016.01.12 佐野ゼミ2年次授業メモ

今回の授業内容
今回の発表者
1.本多 正龍
2.中谷 優里
3.小柳 朱里
4.林  卓実
5.高田 将平
6.大城 一輝
7.渡邊 真由
8.竹内 健太
9.松本 尚隆
 
今回のコメント補足
1.本多 正龍
2.中谷 優里
3.小柳 朱里
4.林  卓実
5.高田 将平
6.大城 一輝

iPhone3GはiPhoneとしては第2世代製品であるのに、なぜ商品名(ブランド名)が3Gなのか?
なぜアップルの携帯電話機の日本市場への参入は、第1世代製品ではなく第2世代製品からなのか?

7.渡邊 真由
8.竹内 健太
9.松本 尚隆
航空機市場に関する構造分析 — 座席数別機体数の変化

 
次回授業の予定
次回の発表(発表予定順)
1.関谷 壮真
2.寺下 雄紀
3.田中 巴葵
4.菊地 由佳里
5.佐々木 偲帆
6.北林 佑理

 
ゼミ入試予定の確認
ゼミ合宿予定の確認
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イノベーション視点からのレポート作成法

佐野ゼミにおけるレポート作成に際しては、「レポート作成に利用できるどのようなデータがあるのか?」「レポート作成に利用できるどのようなWEB記事、雑誌記事、単行本があるのか?」といったresource問題とともに、下記のようにイノベーションに関してどのような視点から論じるのかというpositioning問題がある。
 
    1.「業界構造分析」「市場構造分析」視点から論じる
    (1)高価格品市場vs低価格品市場、高性能品市場vs低性能品市場、高級品(ブランド品)市場vs普通品(コモディティ化した製品)市場といったように、製品市場の内部的構成はどのようになっているのか?
    個別的な製品イノベーションを論じている場合には、自分が取り上げている製品イノベーションが業界あるいは市場の中でどのような位置づけになるのかを論じること
    「アナログからデジタルへの技術革新」に伴う構造変化、「製品のdifferentiationによる競争優位性の困難化」にともなう構造変化、「IOTによる第4次産業革命の進展」にともなう構造変化など個別的事例でない場合には、業界構造や市場構造が「どのように変化したのか?」「変化しようとしているのか?」「変化させられようとしているのか?」といった一般的問題を論じなさい。
    航空会社に関するLCC vs 非LCCなど
     
    (2) 技術的方式、機能、性能、目的などの差異に応じて、製品市場はどのように分類されているのか?
    航空旅客機製品市場に関するリージョナル機、小型機、中型機、大型機
    ゲーム専用機に関する業務用ゲーム専用機 vs 家庭用ゲーム専用機
    家庭用ゲーム専用機に関する「据置型ゲーム機」市場 vs 「携帯型ゲーム機」市場
    自動車に関するガソリン自動車、ディーゼル自動車、(二次電池=リチウムイオン電池etc+電動モーター利用の)電気自動車、(一次電池=燃料電池+電動モーター利用の)燃料電池車
    (3) 対象製品と関係する業界・企業にはどのようなものがあるのか?主要なステークホルダー(利害関係を持つ業界・企業・組織・顧客など)は何か?主要なステークホルダーの間における利害関係はどのようになっているのか?
    例えば、ハイレゾ音源データをめぐっては下記のような業界・企業が主要なステークホルダーとして存在する。
    1) ハイレゾ音源データのコンテンツホルダー(音楽会社、歌手・演奏家[音楽家]など)
    2) ハイレゾ音源データの配信プロパイダー、配信サイト
    3) ハイレゾ音源データの受信・再生機器メーカー(オーディオ・メーカー、PCメーカー、スマホメーカーなど)
     
    2.「製品セグメント分析」視点で論じる
     
    3.「製品分析」「製品競争力」視点で論じる
    (1) 当該製品は、前世代製品に対してどのような競争優位性を持っているのか?
    (2) 当該製品は、同世代の競合製品に対してどのような競争優位性を持っているのか?
    同世代の競合製品にはどのようなものがあるのか?
    機能面での差異化による競争優位性の確保はあるのか?
    性能面での差異化による競争優位性の確保はあるのか?
    低コスト化による競争優位性の確保はあるのか?
    (3) 競争優位性の確保はどのようにしてなされたのか?あるいは、なされているのか?
    (4) 製品のモジュール構成はどのようになっているのか?モジュール構成に関わるイノベーションはあるのか?
    (5) 製品の素材は何か?素材に関するイノベーションはあるのか?
     
    4.「企業」視点で論じる
    (1) 企業の組織構成、事業構成はどのようなものなのか?どのように変化してきたのか?
    (2) 企業の売上高、営業利益、営業利益率の変化は?
    (3) 企業の経営戦略はどのようなものなのか?
    (4) 企業の事業戦略はどのようなものなのか?
     
    5.「製品開発(企業)」視点で論じる
    (1) メーカーはどのような意図で、製品開発をおこなったのか?メーカーはなぜそうしたイノベーションに取り組もうとしたのか?
    (2) メーカーが開発した製品はどの程度の販売数(あるいは、販売シェア、販売金額、生産数量、生産金額など)であったのか?
     
    6.「製品開発・技術開発(開発者、発明者)」視点で論じる
    (1) 開発者・発明者はどのような意図で、製品開発・技術開発をおこなったのか?開発者・発明者はなぜそうしたイノベーションに取り組もうとしたのか?
    (2) 開発・発明された製品は、開発者・発明者の最初の意図通りの製品であったのか?(開発者・発明者の最初の意図とは異なっていたイノベーションにはどのようなものがあるのか?セレンディピティ(serendipity)によるイノベーションにはどのようなものがあるのか?)
     
    7.「イノベーションの段階的発展(世代的発展)and/or ライフサイクル論」視点で論じる
    (1) 現世代製品は、前世代製品に対してどのようなイノベーションを成し遂げたのか?
    (2) 現世代製品に対してどのような方向でのイノベーションが焦点となっているのか?
    (3) 対象としている製品セグメントにおけるノベーションの歴史的展開はどのようなものであったのか?今後はどのようになると予想されているのか?
    ex.1 音楽メディアに関するイノベーションの歴史的展開(アナログ・レコード:レコード・プレーヤー/カセット・テープ:カセット・ウォークマン →→ CD/CD-R:CDウォークマン、MP3データ:PC →→ SACD:SACDプレーヤー,DVD-AUDIO:DVD-AUDIOプレーヤー →→ ハイレゾ音源:PCほかハイレゾ音源対応製品
     
     
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ワイン関連資料およびデータ

関連レポート
 
関連データ
 
関連単行本
前田琢磨(2010)『葡萄酒の戦略』東洋経済新報社、304pp
第I部 戦略編(第1章 ワイン造りの思想/第2章 なぜ「セパージュ主義」が拡大するのか/第3章 「セパージュ主義国」の戦略/第4章 「セパージュ主義」とビジネス)
第II部 歴史編(第5章 ワインの価値と技術/第6章 ワインの産地と市場の拡大/第7章 ワイン造りを支える科学の登場)
第III部 止揚編(第8章 ワイン造りの時代の転換点)
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がんの新しい治療法 — radical innovation型事例

バイオベンチャー「テラ」によるがんの新しい治療法「樹状細胞ワクチン療法」
 
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電気自動車Elica関連

中野諭、平湯直子、鈴木将之(2008)「電気自動車 ELIICA の LCA」KEO Discussion Paper No.112, 2008年1月

カテゴリー: 事例的課題, 佐野ゼミ生用課題, 合宿・卒論用ケース課題, 製品イノベーション事例, 電気自動車 | コメントする

2015年12月8日ゼミ課題-ゲーム専用機に見る補完財のバンドワゴン効果

優れたゲームソフトの新規発売は、ゲーム専用機本体の販売台数を増加させる。
このことに関して次の指示に従って、word形式でのレポートを完成させなさい。
 
指示1>資料1のエクセル・ファイルを利用して、下記の表1ような形式の内容の文字データの表をwordファイルの中に埋め込みなさい。
表1
2015-12-08-sanosemi1
 
指示2>資料1のエクセル・ファイルを利用して、下記の図1のような折れ線グラフをエクセル上で作成した上で、wordファイルの中にコピペしなさい。なおその際に、Newニンテンドー3DSの折れ線だけを太くするとともに、データラベルを付け加えなさい。
2015-12-08-sanosemi2
 
指示3>図1に示されているNewニンテンドー3DSの販売台数の変化の理由を、資料2を用いながら考察しなさい。
 
指示4>資料1のエクセル・ファイルを利用して、下記の図2のように縦軸の最小値が8,000となっている3次元グラフをエクセル上で作成した上で、wordファイルの中にコピペしなさい。
2015-12-08-sanosemi3
 
指示5>図2に示されているWii Uの販売台数の変化の理由を、資料2を用いながら考察しなさい。
 
指示6>「キラーソフト」という単語を最も適切に説明していると思われるWEBページを一つ挙げるとともに、そのWEBページの記述を利用しながら自分の表現で「キラーソフト」とは何かということを説明しなさい。
 

資料1>ゲーム専用機2015-11販売台数
資料2>ゲーム専用機2015-11ソフト販売本数
参考PDF>ゲーム専用機の2015年11月期の週別販売台数の推移

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佐野ゼミにおけるレポートや卒業論文に取り組む際の基本的視点

佐野ゼミでレポートや卒業論文を作成する際には、下記のような視点から分析・検討をおこなうようにして下さい。

  1. 何から何へのイノベーション(革新)であるのか?
  2. 製品に関するどのようなイノベーションなのか?
    製品の「機能」(function)に関するイノベーション —- 新機能実現、あるいは、既存機能の削減
    製品の「性能」(performance)に関するイノベーション —- 性能向上、あるいは、性能低下
    製品の「コスト」(cost)に関するイノベーション —- 製造コスト低減、スイッチングコスト低減、初期費用低減、ランニング・コスト低減、廃棄コスト低減、ライフサイクルコスト低減
  3. どのようなタイプのイノベーションであるのか?
    イノベーションのタイプ分類としては、下記のように何種類もの分類アプローチがある。
    a.radical vs incremental
    b.sustaining vs disruptive
    c.technology-driven vs Market-driven
    d.Product-Out vs Market-In
    http://www.sanosemi.com/biztech/document/traditional-view-of-innovation.pdf
  4. 企業あるいは開発者・企業家はなぜイノベーションに取り組んだのか?
  5. イノベーションを実行している企業は、イノベーションによってどのような競争優位性を確保しようとしているのか?
  6. イノベーションをどのような形で実行したのか?
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2015卒論における注意点の再確認

下記の注意事項すべてを絶対に守ること。下記の注意事項に関して、たとえそれが一部でも守られていない卒論は、そのことが判明した時点で不可扱いとします。
  1. 「他の人が作成した文章を出典を明示せずにそのまま無断で使わないこと」「出典を明示せずに前後関係や語句を若干変更した程度で利用することも不可」「見出し1が、ページの冒頭に来るようにすること。すなわち、見出し1のところで改ページをおこなうこと」など、「佐野ゼミでのレポート・卒論作成に関する注意事項(1) —基本編」2013年11月20日の注意事項を必ず守ること
  2. 複数の事例研究や理論研究を取り扱っている場合には、参考文献リストをそれぞれ該当の章の終わりのところに移動すること
  3. 卒論のテンプレートに書かれているように、参考文献リストは、「アルファベット順→アイウエオ順かつ年代順で書いていくこと。外国文献で日本語訳があるものは日本語訳も書いておくこと。」「Who, When, What, Whereという4つの情報、すなわち「著者・執筆者は誰か?あるいはどの企業・組織か?」、「いつ発表(または作成)されたのか?雑誌の発行年月日(または巻号数)はいつになのか?」、「タイトルは何か?」、「どこの出版社なのか?どの雑誌なのか?URLは何か?」といった情報をきちんと書いておくこと
  4. データは可能な限り新しいデータを用いること。例えば、事例研究として取り上げている企業の業界内での現在の位置を論じる際に、2015年度の卒論であるにも関わらず、2010年度までの売上高で論じ、2011年度、2012年度、2013年度、2014年度の売上高を取り扱わないようなことはしないこと
  5. 卒論の本文に密接に関連するデータを参考資料として掲載する場合には、そのデータ数値を右寄せにしておくこと。
  6. 卒論の本文に密接に関連するデータを参考資料として掲載する場合には、その文字量が1,000以上になる場合には文字数参入に関して教員とネゴシエーションをすること。
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コンタクトレンズ関連資料

コンタクトレンズの歴史
『日本コンタクトレンズ学会誌』の第47巻 第2号(2005)の「その1」 から第53巻 第1号(2011)の「その18」まで
 
 
 

簡略だがわかりやすい年表がある

 
 
コンタクトレンズ市場関連
 
コンタクトレンズの素材に関する技術革新
「ガラス」素材から「光透過性プラスチック」素材への技術革新
ハードコンタクトレンズの製造開始は1930年代 — 素材はアクリル樹脂ポリメチルメタクリレート(PMMA,Polymethyl methacrylate)やCAB(cellulose acetate butyrate)などのプラスチック素材。
     ↓
アクリル樹脂ポリメチルメタクリレート素材は角膜の代謝に必要な酸素を透過しないという問題点があった
     ↓
酸素透過性ハードコンタクトレンズの製造開始は1980年代 — 素材はシリコーンアクリレート、シリコーンフルオロアルキルアクリレートなどの共重合体

ソフトコンタクトレンズの製造開始は1970年代 — 素材はポリヒドロキシエチルメタクリエート(PHEMA)

ハードコンタクトレンズの製造は旋盤加工が主体であり、患者の眼の構造の違いに対応するため多種類のベースカーブのレンズが必要。しかしソフトコンタクトレンズはハードコンタクトレンズと異なり、厳密なベースカーブが必要ではなく、3種類のベースカーブでほぼ実用的には問題がない。製造コスト低減のため、型に注入して製造するモールド製法(鋳型製法)が主体である。

[参考資料]
 
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ゲーム機の世代分類

ゲーム機に関する各課題に関して、それぞれ出典表示を含め500字以上(本文400字以上)のレポートを作成しなさい。
[sanosemi内関連WEBページ]
  1. 据え置き型テレビ・ゲーム機のCPU 種別構成の歴史的変化— CPU が一度に処理できる情報量を軸とした家庭用ゲーム機の製品イノベーションの歴史–
  2. 据置型ゲーム専用機における製品性能の向上に関わるイノベーション — 市場参入時期と市場普及度との関連からの考察ver2
  3. ゲーム機の製品イノベーションにおける技術戦略論的視点から見た「位置取り」問題
  4. 携帯型ゲーム機の任天堂DS vs ソニーPSPの性能比較および機能比較
  5. CPUモジュール単体の性能指標としてのIPS値
  6. ゲーム機における「製品に関するビット数広告」表示と「CPUビット数」表示との差異
  7. CPUのビット数と画面表示文字との連関
  8. CPUの性能指標から見た据置型ゲーム機の製品イノベーションのタイプ分類
  9. ファミコン、SG-1000、MSXといった製品イノベーションにおける「差別」化vs「低コスト」化に関する技術戦略論的視点からの考察
  10. 製品イノベーションにおけるPositioning問題に関する技術戦略論的考察— 技術的性能の差別化、および、製造コストの低コスト性に関する歴史的経路性 —
  11. 差別化およびコストに関する製品の技術的システム性と補完財の視点からの考察
  12. 佐野正博(2013)「製品イノベーションの歴史的展開構造 — ゲーム専用機を事例として」 『立命館経営学』第52巻 第2・3号
 
課題1 日本語版ウィキペディアの中の「ゲーム機」の項目に基づいて、家庭用据置型ゲーム専用機および家庭用携帯型ゲーム専用機がどのような基準・技術的構成に基づいてそれぞれ世代分類されているのかを説明しなさい。
ゲーム機市場の製品セグメント構成
 
課題2 家庭用ゲーム専用機の世代交代を推進した要因に関して、necessityやusefulnessというneeds視点から考察しなさい。すなわち、どのようなnecessityやusefulnessに基づいて世代交代が進行したのかを説明しなさい。なおその際になるべく、(1) 第1世代から第2世代への交代、(2) 第2世代から第3世代への交代、・・・というように、それぞれの世代交代ごとの違いがわかるように考察・説明しなさい。
例えば第1世代では、ゲーム&ウオッチという製品がそうであるように、ゲームソフトがゲーム機に内蔵されており、内蔵ソフト以外のゲームを楽しもうとすれば自分が遊びたいゲームソフトを内蔵したゲーム機を新規に購入する必要があった。第2世代ではゲームソフトとハードが分離されたため、本体を買い替えなくても新しいゲームを楽しめるようになった。
 レポートでは、第1世代から第2世代へのこうした変化を有用性(usefulenss)増大という視点から解かりやすく説明しなさい。
 
課題3 ゲーム機の世代交代を推進した要因に関して、wantsというneeds視点から考察しなさい。すなわち、どのようなwantsに基づいて世代交代が進行したのかを説明しなさい。なおその際になるべく、(1) 第1世代から第2世代への交代、(2) 第2世代から第3世代への交代、・・・というように、それぞれの世代交代ごとの違いがわかるように考察・説明しなさい。
 
課題4 ゲーム機の世代交代を推進した要因に関して、demandというneeds視点から考察しなさい。すなわち、どのようなdemandに基づいて世代交代が進行したのかを説明しなさい。なおその際になるべく、(1) 第1世代から第2世代への交代、(2) 第2世代から第3世代への交代、・・・というように、それぞれの世代交代ごとの違いがわかるように考察・説明しなさい。 
 
課題5 ゲーム機の世代交代を推進した要因に関して、新機能(new function)というTechnology視点から考察しなさい。すなわち、「どのような新機能が技術革新によってもたらされたのか?」という視点から世代交代のあり方を説明できる場合にはそうした説明を行いなさい。
 なおその際に、下記の注意事項を守りなさい。
  1. 世代交代と新機能の実現とが無関係である場合には、そのことを書きなさい。
  2. 新機能が、「新製品開発に際して新規に開発された新技術によって実現されたのか?」、「新製品開発に際して新規に開発された新モジュールによって実現されたのか?」、「他分野で既に開発済みの既存技術の利用によって実現されたのか?」、「他分野で既に開発済みの既存モジュールの利用によって実現されたのか?」ということを考察し、そうしたことがあればそのことを書きなさい。
  3. 「新機能の実現がどのような意味で世代交代の実現に寄与したのか?」、「新機能の実現が、旧世代機に対するどのような持続的競争優位を新世代機にもたらしたのか?」ということを考察し、そうしたことがあればそのことを書きなさい。
 
課題6 ゲーム機の世代交代を推進した要因に関して、高性能化(high performance)というTechnology視点から考察しなさい。すなわち、どのような高性能化が技術革新によってもたらされたのかという視点から世代交代のあり方を説明しなさい。 なおその際に、下記の注意事項を守りなさい。
  1. 高性能化と新機能の実現とが無関係である場合には、そのことを書きなさい。
  2. 高性能化が、「新製品開発に際して新規に開発された新技術によって実現されたのか?」、「新製品開発に際して新規に開発された新モジュールによって実現されたのか?」、「他分野で既に開発済みの既存技術の利用によって実現されたのか?」、「他分野で既に開発済みの既存モジュールの利用によって実現されたのか?」ということを考察し、そうしたことがあればそのことを書きなさい。
  3. 「高性能化の実現がどのような意味で世代交代の実現に寄与したのか?」、「高性能化の実現が、旧世代機に対するどのような持続的競争優位を新世代機にもたらしたのか?」ということを考察し、そうしたことがあればそのことを書きなさい。
 
課題7 ゲーム機の各世代におけるfirst-entrant(先発者)とlate-entrant(後発者)として、企業名、製品名、参入時期(販売開始時期)、demand関連データ(累計販売台数、あるいは、累計出荷台数、可能であれば日本および世界の2種類のデータ)をまとめなさい。
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任天堂3DS関連 — 構成モジュール、性能ほか[旧データ]

1.任天堂3DSの販売数量関連
日本における任天堂3DSの販売開始は2011年2月26日、EUが2011年3月25日、アメリカが2011年3月27日である。グラフは、各年度ごとの販売量を示したものである。
2015年の第2四半期までで、任天堂3DSの販売台数は国内1,979万台、世界5,434万台である。また任天堂の3DS用ソフトの販売台数は、国内 9,437万本、世界販売台数24,486万本である。
任天堂3DSの販売台数の推移2010-2014
 
Nintendo_3DS_soft-sales
 
課題1-1 任天堂(2015)「連結販売実績数量推移表(2015年9月30日時点)」に基づいて自分で上記のグラフを作成し、考察を加えなさい。
 
2.任天堂3DSのGPU関連
(1)グラフィックス性能
a.グラフィックス性能に関する記事1—「頂点性能1,530万ポリゴン毎秒、ピクセル性能8億ピクセル毎秒」
b.グラフィックス性能に関する記事2 —「頂点性能4,000万ポリゴン毎秒、ピクセル性能8億ピクセル毎秒」
任天堂3DSのGPUは、ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)のPICA200をカスタマイズしたものである。そのDMPのPICA200のカスタマイズ前の基本性能は、であり、PSPのGPU性能「頂点性能3,300万ポリゴン毎秒、ピクセル性能6億6400万ピクセル毎秒」を少し上回る程度の性能であるとされているが、ディジタルメディアプロフェッショナル社のWEBページなどの記載にあるように、頂点性能の数値は1530万ポリゴン毎秒の方が正しいと思われる。

「DMPのサイトに公開されている、V4×P4の基本デザインを200MHz駆動させたPICA200のパフォーマンスは頂点性能4,000万ポリゴン毎秒、ピクセル性能8億となっており、このパイプライン数やこのパフォーマンス値で過去をあたると、大体、NVIDIAでいうところのGeForce2~GeForce3くらいのパフォーマンスになるだろうか。
 PSPのGPU性能である頂点性能3,300万ポリゴン毎秒、ピクセル性能6億6400万ピクセル毎秒とよく比較され、「思ったほどハイスペックではない」という意見も聞かれるようだが、むしろコスト重視の任天堂にしては、十分過ぎるほどのスペックを持ってきたという印象すらある。」

[出典]
西川善司(2010)「西川善司の3Dゲームファンのための「PICA200」講座(後編) 「MAESTRO-2G」からニンテンドー3DSの表現力を考察する!」Game Watch, 2010.10.07
http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/20100716_381357.html

c.ディジタルメディアプロフェッショナル社のプレスリリース —- 任天堂3DS他への採用関連記事
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ドローン関連追加

課題1 下記のような「市場データ」関連記事を追加で4個以上探してみよう
 
課題2 下記のような、「建設作業におけるドローンの利用」関連記事を追加で4個以上探してみよう
 
課題3 下記のパワーポイントの元データを探しだしてダウンロードすること
 
課題4 下記の記事のような、ドローン利用に関わる日本の法規制の現状と将来的変化に関わるを追加で4個以上探してみよう
 

11/05 22:17

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ゴルフ関連の技術革新およびゴルフの歴史

ゴルフに関する特許庁の文書
 
ゴルフの歴史
レポート/卒論を作成する場合の参考資料
 
レポートを作成する場合の参考資料
卒論作成の場合に下記の資料を利用するのはとても有用ですが、他の資料と合わせるなど注意しながら利用してください。
 
ミニ・レポートを作成する場合の参考資料
卒論作成の場合には、下記の資料を利用しながら別の適切な資料を探し出したり、自分の文章を考え出すのに利用するのは構いませんが、下記の資料だけで作成することは不適切ですので、注意してください。
 
ゴルフクラブの歴史
ゴルフクラブのシャフト部に関する技術革新
クルミ科の樹木「ヒッコリーシャフト」(1800年代)
  ↓
軽量化
  ↓
「スチールシャフト」(1914,正式に利用可能になったのは1928)
  ↓
グラスファイバー,カーボン,チタン
 
ミニ・レポートを作成する場合の参考資料
卒論作成の場合には、下記の資料を利用しながら別の適切な資料を探し出したり、自分の文章を考え出すのに利用するのは構いませんが、下記の資料だけで作成することは不適切ですので、注意してください。
 
ゴルフボールの歴史
 
ゴルフ場の歴史
ミニ・レポートを作成する場合の参考資料
卒論作成の場合には、下記の資料を利用しながら別の適切な資料を探し出したり、自分の文章を考え出すのに利用するのは構いませんが、下記の資料だけで作成することは不適切ですので、注意してください。
 
企業のプレスリリースおよびWEB記事
 
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自動車の自動運転というイノベーション(2015.11.03)

自動運転車関連一般
 
[佐野ゼミミニレポート用課題]
上記記事などを参考にしながら、自動運転車のイノベーションによって自動車業界の構造がどのように変化すると予想されているのかをまとめなさい。
 
自動運転に対する既存自動車メーカーの対応
 
[佐野ゼミミニレポート用課題]
上記記事などを参考にしながら、既存自動車メーカーにおける自動運転車への取り組みについて、企業別にまとめなさい。
 
自動運転に対する新興電気自動車メーカー・テスラの対応
 
 
[佐野ゼミミニレポート用課題]
上記記事などを参考にしながら、電気自動車メーカー・テスラにおける自動運転車への取り組みについて、企業別にまとめなさい。
 
自動運転車に関するグーグルの取り組み
 
[佐野ゼミミニレポート用課題]
上記記事などを参考にしながら、グーグルの自動運転車の取り組みについてまとめなさい。
 
自動運転車のイノベーションに対する日本政府の取り組み
 
自動運転車の補完財としてのデジタル地図
 
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ドローン(遠隔操作の無人飛行機)という技術革新

[佐野ゼミミニレポート用課題]
課題1 下記記事および課題2の参考記事などを参考にしながら、ドローンに関して想定される利用用途(ホビー用途と産業用途に分けて議論すること)、さらなる社会的普及のために必要な機能および最低限度の性能、社会的普及に必要な保険システム・法制度・航空管制システムなどの課題・問題点などをわかりやすくまとめなさい。
 

課題2 下記記事などを参考にしながら、アマゾンがドローンを利用しようとしている戦略的意図、実現に向けての課題・問題点を説明しなさい。
  1. 佐藤由紀子(2013)「Amazon、ドローンでの配送サービス「Prime Air」構想を発表」ITmediaニュース、2013年12月02日
  2. 佐藤由紀子(2013)「Amazonのジェフ・ベゾスCEO、ドローン配送や未来を語る」ITmediaニュース、2013年12月03日
  3. 佐藤由紀子(2014)「AmazonのベゾスCEO、ドローン配送サービスの進捗状況を説明」ITmediaニュース、2014年04月11日
  4. 佐藤由紀子(2014)「Amazon、ドローン配送の実験許可を米航空当局に申請」ITmediaニュース、2014年07月14日
  5. 佐藤由紀子(2015)「米航空当局、Amazonに配送ドローン試験飛行の制限付き耐空証明を発行」ITmediaニュース、2015年03月20日
  6. DRONE BORG(2015)「30分で商品が届く、Amazonが描く配送の未来」2015年2月14日
  7. Golson, J.(TAKU SATO訳, 2015)「アマゾンのドローン配達、明らかになった野望」wired.jp, 2015.5.8
  8. Darrell Etherington(2015)「Amazonのドローンはユーザーの位置情報を元に荷物を直接受取人に届けるようになる」jp.techcrunch.com, 2015年5月09日
  9. cnn.co.jp(2015)「配達ドローンがどこへでも 米アマゾンが特許出願」cnn.co.jp, 2015.05.13 Wed posted at 11:45 JST
  10. MUNENORI TANIGUCHI(2015)「アマゾン、ドローン便サービスを来年にも開始?米連邦航空局が認可の見込み」japanese.engadget.com, 2015年06月18日
  11. 坂口孝則(2015)「アマゾンのドローン向け高速道路構想 — 何万もの運び屋が空を支配する日もそこに」日経ビジネスオンライン、2015年8月5日
  12. ■小林啓倫(2015)「アマゾンのドローン配送、勝算はあるのか」newspicks.com , 2015/8/6
  13. Golson, J.(2015)「アマゾンの宅配ドローンは、どこをどう飛ぶ予定なのか」wired.jp, 2015.9.5
  14. Alan Levin(2015)「米ウォルマートもドローン宅配目指す-アマゾンやグーグルと競争」bloomberg.co.jp, 2015/10/27
 
課題3 下記記事などを参考にしながら、ドローンに関する歴史を適切にまとめなさい。

ドローンの歴史に関する記述は、下記のようにその対象時期や対象範囲が様々である。これはドローンという製品セグメントの定義の違いなどに起因するものである。そのことを踏まえながら、ドローンの歴史を自分の視点からまとめなさい。

 
課題4 下記記事などを参考にしながら、ドローン関連企業DJI, 3D Robotics, PARROT, SYMA, Walkera, Hubsan, ALIGN, Hitecについてレポートをまとめなさい。なおレポート作成に際しては、各社のドローンのスペック比較や価格比較を必ずしなさい。
 
課題5 下記記事などを参考にしながら、日本関連企業によるドローンについてレポートを作成しなさい。
 
課題6 下記記事などを参考にしながら、ドローンの将来性についてレポートを作成しなさい。
  1. 産経新聞(2015)「ドローンは「侵入者」か「革命児」か 規制と活用のはざまで 災害現場、文化財、そしてビジネス……「可能性は無限大」」ITmediaニュース、2015年06月04日 08時22分 更新
  2. 福島良典(2015)「「ドローン」と「UBER」の本質を見抜く」日経ビジネスオンライン2015年9月25日
  3. dronemedia(2015)「第1回国際ドローン展が幕張メッセで開催中 」2015年5月20日
  4. Haruo Iida(2015)「航空法改正案が閣議で決定。ドローン夜間飛行や人口密集地の飛行は許可制に。」DRONEmedia、2015年8月27日
  5. 「日本のドローン第一人者、野波教授が語るドローンの未来 (前編) | DRONE BORG」2015年4月2日
  6. 「日本のドローン第一人者、野波教授が語るドローンの未来 (後編) | DRONE BORG」2015年4月2日
  7. 野波健蔵(2014)「グーグルやアマゾンも乗り出す「ドローン開発」日本の第一人者が語る未来【連載:匠たちの視点-野波健蔵】」2014/04/25
  8. 小林啓倫(2015)『ドローン・ビジネスの衝撃 小型無人飛行機が切り開く新たなマーケット』朝日新聞出版, 224pp
  9. 東野伸一郎,桜井晃(2004)「民間用無人飛行機の現状と将来 - 洋上UAVへの模索 -」『第53回理論応用力学講演会 講演論文集』セッションID: 1A7
  10. 岩田拡也(2015)「無人航空機の開発史と現状」『電気学会誌』135(8)
  11. 海部美知(2015)「いよいよアメリカでも始まった「ドローン祭り」:ハードとソフトの空中戦」日経ビジネスオンライン、2015年6月8日
  12. TAKAHIRO KOGUCHI(2015)「ドローン初体験の小泉進次郎政務官『ゼロリスクはありえない』(発言全文)」japanese.engadget.com, 2015年05月22日 21時05分
  13. 遠藤諭(2015)「5つの側面から、なぜドローンに注目すべきかを探る ドローンはただの流行ではない、不可逆のトレンドを作る」ascii.jp, 2015年03月30日
  14. ■小林啓倫(2015)「産業用無人ヘリ先進国の日本、7年後の市場予測は406億円」newspicks.com, 2015/7/30
 

課題7 下記記事などを参考にしながら、オープンソースソフトウェア(OSS)という視点からドローンの将来性についてレポートを作成しなさい。
 
課題8 下記記事などを参考にしながら、DJI の空撮ドローンPhantomシリーズについて下記の問いに答えなさい。
(1) 各シリーズの画像を挙げながら、それぞれのシリーズの機能・性能・価格を比較できるようにわかりやすくまとめなさい。
(2) 各シリーズの用途・販売状況・課題・問題点などをわかりやすくまとめなさい。
 
課題9 下記記事などを参考にしながら、ドローンがどのように活用できるのかについて、課題1~課題8で取り上げられてはいない活用法を考察してみよう。
 
 
[佐野ゼミ合宿レポート用課題および卒論用ケース課題]
下記のような構成でドローンに関するケース・レポート(3,000字以上)を完成させなさい。[字数配分としては、1の(1),(2)が各500字以上、2の(1)が約1,500字、2の(2)が500字以上とすること]
1.ドローンのusefulnessおよび歴史
(1) 軍用機としてのusefulnessおよび歴史
(2) 民間機としてのusefulnessおよび歴史
 
2.ドローンの現在と将来性 — 現在のproductに対するwantsとdemandの現状
(1) ドローンに関する現状と将来
(2) ドローン市場規模の歴史的推移と将来的予測
(1)の中の項目としては、「ドローンの用途の現状と将来 — ホビー用 vs 産業用」、「現在の有力ドローン・メーカーの紹介」、「有力ドローン製品の相互比較(機能・性能・価格・サポートサービス比較)」など、自分が書きやすい項目を適宜選びなさい。
 
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顕在的ニーズに対応した新規ビジネス

新結合的イノベーション — 新しい対応システムの創造
[調べてみよう]
新しい顕在的ニーズに対応して、様々な新しいビジネスが下記のように「発明」されている。「下記以外に、同種の事例にどのようなモノがあるのか?」「それぞれの事例において、模倣困難性の程度・高さについて、分析的に説明しなさい。
 
ex.1 ドローン事故対応というニーズ→ドローン利用業者と保険ビジネスの結合
 
ex.2 痴漢えん罪対応というニーズ→弁護士業務と保険ビジネスの結合
 
ex.3 ストーカー対応というニーズ→防犯ビジネス・弁護士業務と保険ビジネスの結合
 
ex.4 無料無線LANサービスと自動販売機の結合
 
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ゲーム専用機関連参考資料

[ビデオゲーム機関連参考資料]
[本サイト内の関連ページ]

ファミコン関連資料 — 開発経緯、国内出荷台数の推移ほか
ゲーム機関連資料2013 - PS4, Xbox One, Wii U

ゲーム機の世代分類
ゲーム専用機に関する「互換性重視」的技術戦略 vs 「性能向上重視」的技術戦略

ソーシャルネットワークゲームに関する過去のWebデータの検索とその内容概要レポート
補完財によるバンドワゴン効果の具体的事例 — ゲームソフトの開発支援
ゲームセンター関連資料

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佐野ゼミ3年次 2015.10.28授業記録および追加課題

課題1 下記の内閣府のエクセル・データの中にあるカラーテレビの世帯普及率のデータを用いて、カラーテレビの世帯普及率に関するミニー・レポートを下記の指示にしたがって作成しなさい。
 
指示1 下記の内閣府のエクセル・データの中から、カラーテレビの世帯普及率のデータだけを取り出して、新しいエクセル・ファイルに図1のような形で貼り付けなさい。

 

指示2 エクセルに貼り付けたカラーテレビの世帯普及率データを利用して、下記のようなグラフを作成しなさい。

 

Color-TV
 
指示3 指示1の「カラーテレビの世帯普及率の数値データ」、指示2の「カラーテレビの世帯普及率の歴史的推移のグラフ1966-2015」をワード文書に貼り付けなさい。またそのワード文書に、データの出典を入れて、カラーテレビの世帯普及率に関するミニー・レポートを完成しなさい。
 
 
課題2 上記の内閣府のエクセル・データの中にあるカラーテレビの世帯普及率のデータを用いて、カラーテレビの世帯普及率が1966年から1977年にかけて一年間にどの程度増加したかを示すグラフを作成し、その変化に関する考察(例えばイノベーションの普及プロセスに関する下記のロジャースの議論に基づく考察など)を加えたミニー・レポートを作成しなさい。
 
[関連する参考理論]Rogersのイノベーションの社会学的普及モデル
ロジャース(Everett M. Rogers)は、product innovationの社会的普及を説明する理論的モデルとして、下記のような5分類をおこなっている。
1.Innovators (市場全体の2.27%)
2.Early Adopters (市場全体の13.59%, ロジャースはこの層をオピニオンリーダー層と規定している)
3.Early Majority(市場全体の34.13%)
4.Late Majority(市場全体の34.13%)
5.Laggards(市場全体の15.87%)
 
上記はイノベーションの採用時期が正規分布曲線(ベルカーブ)を描くという理論的仮定に基づいて、5分類をおこなったものと考えられる。単純化して「イノベーション」偏差値で考えると、偏差値70以上がInnovators、偏差値60-70がEarly Adopters、偏差値50-60がEarly Majority、偏差値40-50がLate Majority、偏差値40以下がLaggardsということになる。
Rogers-Innovation-diffusion
 
実際、カラーテレビの世帯別普及率増加は下記のように、上記の正規分布曲線(ベルカーブ)とかなり近い。
カラーテレビの普及率増加の歴史的推移1966-1977
 
課題4 下記文献の第12章「テレビ」の中に記述されているアメリカでのカラーテレビの普及プロセスに関する議論pp.175-180を自分の言葉に置き換えて、すなわち、著作権違反とならないように自分の表現としてわかりやすく説明しなさい。なお「引用」する際にも、著作権違反とならないように注意しなさい。また自分なりの考察も加えなさい。
ロルフス1, J. H. (佐々木勉訳, 2005)『バンドワゴンに乗る — ハイテク産業 成功の理論』NTT出版
 
課題5 上記の内閣府「主要耐久消費財等の普及率(一般世帯)」に掲載されている数値データに基づき、上記のカラーテレビと同じようなグラフを作成しなさい。
カラーテレビと同じような普及率の変化を示していない場合には、「なぜカラーテレビの場合と異なるのか?」など、その理由を考察しなさい。
カラーテレビと同じような普及率の変化を示している場合には、「なぜカラーテレビの場合と同じになるのか?」を考察するとともに、カラーテレビとは異なる理論的視点から考察を加えなさい。
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ファミコン関連資料 — 開発経緯、国内出荷台数の推移ほか

1.ファミコンの日本国内出荷台数関連データおよび課題
 
図1.ファミコンの日本国内出荷台数の推移 1983-1988[単位:万台]

出荷台数 累積出荷台数
1983 44 44
1984 167 211
1985 368 579
1986 390 969
1987 178 1,147
1988 159 1,306
 
[引用元]『情報化白書1989』p.105
[原出典]任天堂発表資料
 
[課題1-1]上記のデータをもとに、下記のようなグラフを作成しなさい。
[課題1-2]ファミコンの日本国内出荷台数の推移 1983-1988に関して考察を加えなさい。
famicom-1983_1988
 
[課題1-3]下記の図2のグラフをクリックして拡大表示し、その拡大グラフが示すデータを自分で数値化して、ファミコンの日本国内出荷台数の月別推移 1983-1989に関するカラー化したきれいなグラフを自分で再作成しなさい。
 
図2 ファミコンの日本国内出荷台数の推移
上村雅之-1990-ファミコンメディア_その技術背景について-計測と制御』-29_6-p551-data
 
[課題1-4]課題1-1で取り上げたデータ、グラフとの一致点・不一致点を挙げなさい。
 
[課題1-5]課題1-3で作成したグラフに関して、世帯普及率の歴史的推移に関する考察など、課題2で挙げた考察と異なる内容の考察をしなさい。
 
2.ファミコンの製品開発関連資料および課題
下記の論文やWEB記事などの関連資料を基にして、下記の問いに答えなさい。
 
[課題2-1]「ファミコンに先行する製品にどのようなものがあったのか?」、「それら先行製品の技術的構成やスペックはどのようなものであったのか?」を論じなさい。
 
[課題2-2]ファミコンの製品開発に関して、「その開発のもとになった先行製品にどのようなものがあったのか?」および「先行製品に対するニーズから推測されるファミコンに対するニーズ」を論じなさい。
 
[課題2-3]ファミコンの製品開発に関して、「ファミコンに利用された先行モジュール製品や先行技術にどのようなものがあったのか?」を論じなさい。
 
[課題2-4]ファミコンの製品開発に関して、「ファミコンという製品のために新規開発されたモジュールにどのようなものがあったのか?」「なぜ任天堂はセガと異なり既存モジュールを利用しなかったのか?そのことについて任天堂および任天堂の関係者はどのように述べているのか?」論じなさい。
 
[課題2-5]キャラクター表示に関する技術的工夫など、ファミコンの製品設計に関わる思想・コンセプトを考察しなさい。
 
 
■ダウンロード可能な関連資料

  1. 日経トレンディスペシャル「任天堂「ファミコン」はこうして生まれた」
    http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080922/1018969/
    【第1回】高野雅晴(1994)「テレビ・ゲーム黎明期からマイコン搭載機登場まで」『日経エレクトロニクス』1994年1月31日号
    【第2回】高野雅晴(1994)「電卓をあきらめてゲーム機ヘ」『日経エレクトロニクス』1994年4月25日号
    【第3回】高野雅晴(1994)「携70年代後半の専用LSIゲーム機時代」『日経エレクトロニクス』1994年5月9日号
    【第4回】田中正晴、高野雅晴(1994)「携帯型ゲーム機を発想」『日経エレクトロニクス』1994年6月20日号
    【第5回】田中正晴、高野雅晴(1994)「試行錯誤のなかから十字ボタンを見いだす」『日経エレクトロニクス』1994年7月4日号
    【第6回】高野雅晴(1994)「業務用ゲーム機の挫折をバネにファミコンの実現に挑む」『日経エレクトロニクス』1994年9月12日号
    【第7回】高野雅晴(1994)「業務用機の仕様を家庭用に,LSIの開発から着手」『日経エレクトロニクス』1994年12月19日号
    【第8回】高野雅晴(1995)「ファミコン誕生,家庭用ゲーム機の代名詞に」『日経エレクトロニクス』1995年1月16日号
    【第9回】高野雅晴(1995)「ディスクシステム,ROMの大容量化に押され短命に」『日経エレクトロニクス』1995年3月27日号
    【第10回】田中正晴(1995)「野村証券と通信アダプタを開発,ゲームは断念」『日経エレクトロニクス』1995年9月11日号
    日経トレンディのWEBサイトにおける2008年の上記連載は、もともとは『日経エレクトロニクス』1994年1月31日号~1995年9月11号に不定期連載された「ファミコン開発物語」の再掲載である。

  2. 上村雅之(1990)「ファミコンメディア その技術背景について」『計測と制御』29(6)
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/sicejl1962/29/6/29_6_551/_pdf

  3. 上村雅之(1995)「ファミコンの開発」『100 の技術者魂』 第1巻
    http://www.nsst.nssmc.com/tsushin/magazine/engineer_7.pdf

  4. 上村雅之(2005)「スーパーファミコンを開発「自分の能力知り、一生懸命が肝心」と」NEWS CIT(千葉工業大学)、2005年2月号
    https://www.it-chiba.ac.jp/cit_news/media/koyu/alumnus/20050215.html

  5. 上村雅之、細井浩一(2002)「(対談)ファミコンとは何だったのか ─ ディジタルな表象文化の成立」連続講演会 21世紀・知の潮流を作るパート2 第4回(表象テーマ領域)2002/12/18
    http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/s/um01/021218.htm

  6. 藤田直樹(1999)「「ファミコン」開発とビデオ・ゲーム産業形成過程の総合的考察 ―現代ビデオ・ゲーム産業の形成過程(3)」『經濟論叢』第163巻 第5・6号、京都大學經濟學會、pp.511-528
    http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/ronsou/10163504.pdf

  7. 昌谷大介、牛嶋健、照井琢磨、武松佑季、小山正太(2013)「ファミコンの創造神・上村雅之「ゲーム&ウオッチには勝てないと思っていました」」週プレNEWS、2013/4/27
    http://news.nicovideo.jp/watch/nw597390
 
■明治大学図書館にある資料
 
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炭素繊維 — radical innovation型レポート課題

東レの炭素繊維事業
東レの炭素繊維事業に関しては、「seeds主導型イノベーションの事例として論じる」、「First moverのadvantage/disadvantageといった理論的視点から論じる」、「シャープの液晶技術の場合と同じように、一つのコア技術を複数の製品領域に順次的に利用していくという、クリステンセンのイノベーションの事例として論じる」、「エジソンの白熱電球で利用された技術の、長期間にわたる技術革新の試みの成果として論じる」、「イノベーションの収益化のための、ターゲットとする最終消費財の技術戦略的判断の事例として論じる(飛行機や自動車といった輸送機関=交通機関用製品の素材技術としての、炭素繊維の製品技術的競争力=性能的優位性/劣位性および製造技術的競争力=コスト的優位性/劣位性を論じる)」ことができる。
  1. 日覺昭廣(2012)「東レの経営戦略」IBMインダストリアル・フォーラム京都2012, 2012年10月18日
    著者は東レ株式会社 代表取締役社長(当時).項目はI.東レグループの概要/II.東レのイノベーション事例-炭素繊維、水処理膜、機能性衣料-/III.東レの経営改革-長期経営ビジョンと中期経営課題-/IV.東レの人材育成
  2. 東レ「そもそも炭素繊維って?」torayca.com
  3. 東レ「炭素繊維の歴史」torayca.com
  4. 東レ「炭素繊維の歴史」cao.go.jp
  5. 東レ「炭素繊維と地球環境」
  6. 日経ビジネス(2014)「石の上にも50年、執念で生き残る」『日経ビジネス』2014年10月27日, pp.34-39
    東レは1961年に炭素繊維を発明し、炭素繊維を使った釣り竿やゴルフシャフトの試作品を造り、メーカーのサンプル出荷をしていた。
  7.  上浦正義(2008)「東レの炭素繊維複合材料事業の事業戦略」2008年4月11日、第3回IT-2010戦略セミナー(炭素繊維複合材料) 説明資料
    p.7に用途開拓・用途拡張に関する歴史的展開がわかる図がある。著者は東レ株式会社専務取締役・複合材料事業本部長(当時)
  8. 大西盛行(2012)「東レの炭素繊維複合材料事業の事業戦略」torayca.co.jp
  9. 炭素繊維協会「PAN系炭素繊維の現状と将来」
  10. 日経テクノロジーオンライン(2006)「CFRP(carbon fiber reinforced plastics)とは」
  11. 岡村勝弘「ボーイングはなぜ東レと炭素繊維の独占供給契約を結んだのか――デルタモデルで検証する」ITmediaビジネスオンライン, 2009年2月16日
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製品イノベーション時におけるProduct Designの決定問題

経路依存性(path dependency)問題として論じられているように、過去の製品イノベーション時に採用・決定したProduct Design(製品設計)が、現在や将来の活動の可能性の領域を決定している。
 それゆえProduct Designの決定に際しては、現在や将来の活動の可能性をなるべく高くすることを配慮すべきである。
 
本Webページの最後に掲げた事例のどれか一つを選択し、下記の問いに応えなさい。
 
問1 下記に掲げた視点から具体的考察をおこないなさい。
  1. 過去の製品イノベーション時にどのような理由・経緯・意図でProduct Designが決定されたのか?
  2. 現行のProduct Designが持つ問題点・制約・課題は何か?
  3. 過去の製品イノベーション時にそうした現行の問題点・制約・課題は予想されていたのか?それとも予想されていなかったのか?
  4. そうした現行の問題点・制約・課題が予想されていたとすれば、そうした予想にも関わらずなぜ現行のProduct Designを決定・採用したのか?
  5. そうした現行の問題点・制約・課題を予想していなかったとすれば、現時点においてその責任を問うべきか否か?すなわち、予測不可能性の抗弁が成立するのかどうか?
  6. 現行のProduct Designが持つ問題点・制約・課題に対してどのように対処するのが適切なのか?すなわち、「そうした問題点・制約・課題にも関わらず、現行のProduct Designをそのまま維持すべきなのか?」、それとも、「そうした問題点・制約・課題の克服のために、現行のProduct Designを変更すべきかどうか?」
 
問2 現行のProduct Designが持つ問題点・制約・課題、あるいは、現行のProduct Designの革新は、様々な理論的視点から考察することができる。
(1) 下記の事例の中から自らが選択した事例の考察に際して有用・適切と思われる理論は何か?
(2) 上記に挙げた理論の視点から見て、自らが選択した事例と同類と思われる事例を3つ探し出しなさい。
 
考察すべき事例一覧
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電子辞書関連データ

電子辞書の出荷実績の歴史的推移2002-20142014年の電子辞書の出荷金額、出荷台数、平均出荷価格(単位:円)は下記の通りである。

金額 台数 平均出荷価格
国内向け 242億42百万円 138万9,584台 17,446
海外向け 6億99百万円 6万6,868台 10,453
合計 249億41百万円 145万6,452台 17,124
 
ビジネス機械・情報システム産業協会の下記データで、電子辞書関連の出荷台数、出荷金額に関するデータを得ることができる。
他にも、複写機、ページプリンタ、データプロジェクタ、電卓、ECR/POS(金銭登録機)、タイムレコーダ、シュレッダーなどのデータが掲載されている。
 
 
課題1.上記データに基づき、下記のエクセル・ファイル「電子辞書の出荷実績の歴史的推移2002-2014」の背景が緑色の空欄セル部分に数値を入れなさい。
 
課題2.上記のエクセル・ファイル「電子辞書の出荷実績の歴史的推移2000-2014」の下部にあるグラフ作成用転記データを利用して、グラフを作成しなさい。
 
課題3.電子辞書の開発プロセスに関する資料を探し出して、その内容を要約しなさい。なおその際には、証言者の記事をそのまままとめるのではなく、「本当にその証言が正しいのか?」、「証言に不適切な点や間違った誇張がないのかどうか?」、「証言者は実際にはどのようなことを主張しようとしているのか?」を批判的に考察しながらまとめなさい。
 
課題4.電子辞書の歴史に関する資料を5個以上探し出しなさい。
(1) 下記資料ビジネス機械・情報システム産業協会(2007)による電子辞書の世代区分に関して、代表的製品を挙げながらわかりやすく説明しなさい。
 ・第一世代:携帯型の簡易タイプ
 ・第二世代:漢字表示と収録語数の増加
 ・第三世代:本格収録タイプの登場とスタンダードタイプに二極化
 ・第四世代:本格収録タイプの市場拡大
 ・第五世代:搭載コンテンツとラインナップの拡充
 ・第六世代:音声・カラー・追加型カード対応など機能の発展
(2) 自分が探し出してきた資料の内容を比較しながら、「モノクロ画面からカラー画面への変更」など、電子辞書の段階的な技術発展を示す最も適切と思われる歴史的世代区分をしなさい。またその際に「どのような意味・基準軸で、どのような方向に向かって技術的発展が進んでいるのか?」に注意しながら記述をおこないなさい。
 
課題5.セイコーが電子辞書事業から撤退した理由を説明しなさい。その際に、セイコーの電子辞書の製品競争力、セイコーの電子辞書売上、市場シェアなどを調べて書きなさい。
 
課題6.「山口真弘の電子辞書最前線」という連載など下記の記事を参考にしながら、各社の製品シリーズの歴史的展開のあり方、および、時代ごとに各社の代表的製品の比較をおこないなさい。
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2015.10.13 佐野ゼミ 2年次記録

[次回のゼミ記録]2015.10.20 佐野ゼミ 2年次記録
 
1.ニーズ(needs)概念の3分類
佐野ゼミの夏合宿時にも説明したように、ニーズ(needs)という単語は経営学的には区別すべき3つの意味を持っている。
(1) 必要性(necessity)、有用性(usefulness) —- 「必要とする」「役に立つ」
(2) 欲求(wants) — 「欲しい」
(3) 需要(demand) — 「購入する」
 
例えば、水に対する「ニーズ」というのは下記のような3つの意味を持っている。
(1) 水分摂取の必要性・有用性
ヒトは生きていくために水分を摂取する必要がある。成人の体の60%は水分であり、尿や汗などとして1日当たり約2リットルから2.5リットルの水分が体外に排出される。その排出分を食物や飲料水で補給する必要がある。排出に対応する量をきちんと摂取することは、スポーツ中の熱中症防止や脳梗塞・心筋梗塞のリスク低下など健康維持に役にたつ
(2) 「のどの渇き」という水に対する欲求(wants)
ヒトは水分が不足すると、のどの渇きを感じる。すなわち水を飲みたいという欲求が生じる
(3) 水製品に対する需要(demand)
水を飲みたいという欲求を充足する製品(商品)は数多く存在する。最も低価格なのは水道水である。水道水をおいしくないと感じる人や、水道水に不安を感じる人は、ペットボトル入りのミネラルウォーター、天然水、深層水などの水を購入する清涼飲料水に対する需要は長期的には増加傾向にある。例えば、一人当たりのミネラルウォーターの消費量は、1997年には年間6.3リットルであったが、2014年には25.7リットルと約4倍にもなっている。
 
[参考資料]
 
[考察してみよう]
問1 「必要性(necessity)、有用性(usefulness)」、「欲求(wants) 」、「需要(demand)」の3種類の区別が明確に分かるような具体的事例を一つ挙げなさい。そして上記の水の例を参考にしながら、わかりやすく説明しなさい。
問2 Apple社のApple Watchという製品に関して、「必要性(necessity)、有用性(usefulness)」、「欲求(wants) 」、「需要(demand)」という3つの視点からわかりやすく論じなさい。
なお、水のようにヒトの生命維持に必要不可欠なモノに対しては対応する生理的欲求が存在することが多い。しかしApple Watchのような製品は、水の場合とは異なり、製品に対する欲求を人為的に生み出す必要がある。
問3 コトラーのマーケティング論でもneeds, wants, demandsの3要素が区別されている。下記資料などを参考にして「コトラーのマーケティング論においてneeds, wants, demandsの規定がどのようになっているのか?」「コトラーのマーケティング論における規定と上記における「必要性(necessity)、有用性(usefulness)」、「欲求(wants) 」、「需要(demand)」の規定とはどのように違っているのか?」をわかりやすく説明しなさい。
Kotler, P.(1994) Marketing Management, 8th edition, Prentice Hall International, p.7では”A human need is a state of felt deprivation of some basic satisfacion.”、”Wants are desire for specific satisfiers of these deeper needs.”、”Demands are wants for specific products that are backed by an ability and willingness to buy them”と規定されている。
 
製品イノベーションに際しては。製品に対するニーズを、「必要性(necessity)、有用性(usefulness)」、「欲求(wants) 」、「需要(demand)」という3つの視点から分析する必要がある。そしてまた製品イノベーションの歴史的展開プロセスもそうした3つの視点から説明することができる。
 
[考察してみよう]
問4 炭素繊維という素材に関する製品イノベーションの起源・遂行・普及のプロセスに関して「必要性(necessity)、有用性(usefulness)」、「欲求(wants) 」、「需要(demand)」という3つの視点からわかりやすく分析・説明しなさい。
問5 ソニーのカセットウォークマンという携帯音楽機器製品に関する製品イノベーションの起源・遂行・普及のプロセスに関して「必要性(necessity)、有用性(usefulness)」、「欲求(wants) 」、「需要(demand)」という3つの視点からわかりやすく分析・説明しなさい。
問6 アップルのiPhoneというスマホ製品に関する製品イノベーションの起源・遂行・普及のプロセスに関して「必要性(necessity)、有用性(usefulness)」、「欲求(wants) 」、「需要(demand)」という3つの視点からわかりやすく分析・説明しなさい。
 
2.イノベーションのライフサイクル論としての、アッターバックのドミナントデザイン論
dominant-design1
[図の出典]Utterback, J.M., Abernathy, W.J. (1975) “A Dynamic Model of Process and Product Innovation,” OMEGA: The International Journal of Management of Science, Vol.3, No.6, p.645
Utterback, J.M. (1996) Mastering the Dynamics of Innovation, Harvard Business School Press,p.xviiの図1は上記の図を簡略化したものであると同時に、時期区分に関する用語が異なる。
Utterback and Abernathy(1975)では、p.656で詳しく論じているように、StageI,II,IIIという名称が使われている。
Stage I: uncoordinated process, product performance-maximizing strategy
Stage II: segmental process, sales-maximizing strategy
Stage III: systemic process, cost-minimizing strategy
Utterback(1996)では、Fluid phase, Trasitional pahse, Specific phaseという語句が使われている。これはdominant designとの関係で時期区分をしたものである。すなわち、dominant designの成立前をFluid phase、市場でdominant designが形成されつつある時期をTrasitional phase、市場でdominantなdesignが確固たる地位を築いた時期をSpecific phaseとしている。
これを市場のライフサイクルに当てはめると、Stage I (Fluid phase)が市場形成期、Stage II (Trasitional pahse)が市場成長期、Stage III (Specific phase)が市場成熟期に相当するものと考えられる。
 
今回の授業で特に取り上げたのは、下記のような特徴である。そしてこのことをPorterの基本戦略(generic strategies)と関連づけて論じた。
市場形成期 — product innovationが最も活発
市場成熟期 — process innovationが相対的に盛ん
 
3.イノベーションの社会学的普及モデルとしての、Rogersの議論
ロジャース(Everett M. Rogers)は、product innovationの社会的普及を説明する理論的モデルとして、下記のような5分類をおこなっている。
1.Innovators (市場全体の2.27%)
2.Early Adopters (市場全体の13.59%, ロジャースはこの層をオピニオンリーダー層と規定している)
3.Early Majority(市場全体の34.13%)
4.Late Majority(市場全体の34.13%)
5.Laggards(市場全体の15.87%)

 
上記はイノベーションの採用時期が正規分布曲線(ベルカーブ)を描くという理論的仮定に基づいて、5分類をおこなったものと考えられる。単純化して「イノベーション」偏差値で考えると、偏差値70以上がInnovators、偏差値60-70がEarly Adopters、偏差値50-60がEarly Majority、偏差値40-50がLate Majority、偏差値40以下がLaggardsということになる。
Rogers-Innovation-diffusion
 
実際、カラーテレビの世帯別普及率増加は下記のように、上記の正規分布曲線(ベルカーブ)とかなり近い。
カラーテレビの普及率増加の歴史的推移1966-1977
 
問7 上記の内閣府「主要耐久消費財等の普及率(一般世帯)」に掲載されている数値データに基づき、カラーテレビと同じような普及率の変化を示している製品を一つ見つけ出して、上記のカラーテレビと同じようなグラフを作成しなさい。
 
4.ビジネス・プロセスにおける「中間者の排除」
単純化して言えば、ビジネス・プロセスは「製造」と「販売」という2要素で構成されている。
「製造」「販売」という要素はさらにいくつかの諸要素に分解することができる。それをどのような形で編成するのかは「企業の境界」設定の問題でもある。
今回の授業では、下記のような類型を論じた。

類型1>「製造業者」-「卸売業者」-「小売業者」-「消費者」
類型2>「製造業者」-「販売業者」-「消費者」
類型3>「製造小売業者」-「消費者」
どのような類型が一般的なのかは業界によって異なる。
 
[考察してみよう]
問8 下記の会社は、「どの類型のどこに位置するのか?」を説明するとともに、「それぞれの業界においてどのような役割を果たしているのか?」あるいは「なぜそのような類型を採用しているのか?」を考察しなさい。
(1) 三菱食品
(2) ユニクロ
(3) トヨタ自動車
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義肢装具に関する技術革新

「からだ+機械」『朝日新聞GLOBE』2015年10月4日号WEB版

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2015.10.6 佐野ゼミ 2年次記録

[今回のゼミの記録]
(1) 役職担当の決定
(2) 2種類のイノベーション(product innovation/process innovation)とポーターの2種類の基本戦略(genric strategy)との連関
『経営学への扉』pp.60-61を参照のこと
(3) Market Needs主導型イノベーション vs Technological Seeds主導型イノベーション
 
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保護中: 2015.10.06 2年次ゼミ記録 — 2015年度2年次佐野ゼミの体制

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サンダルのイノベーション

1.product designに関するイノベーション
 
2.素材に関するイノベーション
「クロスライト」は履く人の体温に反応し、足に合わせ変形する。発売元のクロックス・ジャパンによれば、「素足で立っているより疲労を62%軽減する」ということである。
 
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建設における技術革新型イノベーション

建設における技術革新については、下記の3つの視点から論じることができる。

視点1>IT化による技術革新
a.スマートコンストラクション
b.ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)
c.その他
 
視点2> ロボット技術利用による技術革新
a.ロボット技術利用による施工の省力化や自動化・無人化(スマートコンストラクションのための要素技術)
b.ロボット技術による災害対応(災害調査ロボット技術など)
c.ロボット技術によるインフラ老朽化対応(点検ロボット技術による無人点検や補修の高度化・スピードアップ)
 
視点3> 素材関連の技術革新
a. コンクリート関連技術の技術革新(鉄筋がさびにくいコンクリート技術、超高強度繊維補強コンクリート技術など)
b.その他
 
視点4> ドローン技術利用による技術革新
 
[関連参考資料]
スマートコンストラクション関連
  1. コマツ「smart construction」
  2. 長瀧菜摘(2010)「コマツ“仰天”新機軸、建設現場に無人ヘリ!目指すは超ハイテクな現場、人手不足に対応」東洋経済オンライン,2015年01月21日
  3. 日本経済新聞(2015)「ドローンや自動操縦駆使 コマツの「ハイテク建設現場」」日本経済新聞電子版、2015年6月10日版
小松製作所:KOMTRAX関連
ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)関連
コンストラクション・インフォメーション・モデリング(Construction Information Modeling, CIM)関連
 
ロボット関連
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イノベーション初期における法の問題 — 法的規制によるイノベーションの社会的普及の差異

旧世代の技術システムに対応した法的規制は、新世代の技術システムの社会的普及の妨げになることが多い。イノベーションの不確実性(「新世代製品の市場規模がどの程度になるのか?」や「新世代製品におけるdominant designが何になるのか?」などを事前に正確に予測することはかなり困難である)という問題とならんで、そうした旧い法的規制を変える必要があるという問題が先駆者のdisadvantageを構成する主要な要因の一つである。

(1) 19 世紀後半のイギリスにおける自動車に対する法的規制
(2) 電動自転車という技術革新の社会的普及の日中における差異の原因としての法的制度の差異
(3) セグウェイという技術革新の社会的普及に関わる法的規制問題
(4) ドローン(遠隔操作の無人飛行機)という技術革新の社会的普及に関わる法的規制・規制緩和および社会文化・地理的環境問題
(5) 自動運転自動車という技術革新の社会的普及に関わる法的規制問題
(6) グーグルグラスという技術革新の社会的普及に関わる法的規制問題および社会文化問題
 
[グーグルグラス関連]
 
[関連資料]
 
[考察してみよう]
問1 上記関連資料の佐野正博(2011)「イノベーションと法的規制問題— イノベーションにおける先駆者コストとしての「法的規制のクリア」」と同じような形式で、下記の製品イノベーションについて論じてみよう。

(1) ドローン
(2) 自動運転自動車
(3) グーグルグラス
 
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定額制のデジタル動画配信サービス

定額制のデジタル動画配信サービス3社の比較
Hulu dtv Netflix
会員数 約100万 約460万人 約6200万人
コンテンツ数 2万本 約12万本
月額料金 933円 500円 $7.99
[出典]『朝日新聞』2015年6月18日朝刊の記事,会員数データはHuluとdtvは2015年3月末時点、Netflixは2015年4月時点。dtvとHuluの料金は税抜き。Netflixは世界50カ国で事業を展開しているが、料金は米国でのもの。
2015年7月14日現在のHuluのWebページによれば、見放題なのは1万本とされており、上記の半分の値となっている。

なの『日本経済新聞』2015年8月24日朝刊の記事によれば、ソフトバンクのUULA(ウーラ)は、月額467円で約10万本のコンテンツが見放題で136万人の会員がいる。KDDIのビデオパスは月額562円で約1万5000本のコンテンツが見放題で約100万人の会員がいる。

 
[参考情報]
HuluはWalt Disney Company、 21st Century Fox、NBC Universalの合弁事業としてVOD(Video On Demand)サービスをアメリカで2008年より開始している。広告収入による無料サービスHulu.comには約3,000万人が、月額固定料金制の有料サービスHulu Plusには約500万人の会員がいる。
日本でのサービス開始は2011年で、海外ドラマやアニメが充実していることを売りにしている。日本のHuluの会員数は、2014年初頭時点では数十万人と推定されていた。
Netflixの加入者数は、2014年初頭時点では全世界で約4,400万契約と推定されていた。日本経済新聞社(2015)によれば、米国ではCATV利用者のNetflixへの乗り換えが進んだ結果として、Netflixの動画配信サービスの通信量は「北米の夜間のネット通信量(下り)の34.9%を占め」るほどまでになっている。(なお第2位はamazon.comである。)
 
  1. Huffington Post(2014)「日テレがHuluを買う理由、Huluが日本事業を売る理由」The Huffington Post 、2014年02月28日 12時24分 JST
  2. 中原美絵子(2014)「日テレが、Hulu買収で仕掛ける「動画革命」— 船越雅史・コンテンツ事業部長に聞く(上)」東洋経済ONLINE, 2014年03月14日
  3. 中原美絵子(2014)「日テレは、Huluで100億円稼げるか?— 船越雅史・コンテンツ事業部長に聞く(下)」東洋経済ONLINE, 2014年03月17日
  4. 日本テレビ放送網株式会社(2014)「Huluの日本市場向け事業を承継し定額制動画配信に参入~Huluの作品ラインアップも大幅強化~」2014年2月28日付プレスリリース
  5. 日本経済新聞社(2015)「米動画配信ネットフリックス 今秋、日本上陸」2015年2月5日
  6. 本田雅一(2015) 「本田雅一の「TV Style」:「Netflix」の日本上陸がもたらすもの」ITmediaニュース、2015年02月05日
  7. 本田雅一(2015) テレビ震撼!「ネットフリックス上陸」の衝撃 — 映像ビジネスの枠組みが変わるきっかけに」東洋経済ONLINE, 2015年02月05日
  8. 清水誠(2015)「もうすぐ上陸のNetflix すごさの理由を図解してみた」accii.jp, 2015年03月27日
  9. 杉本りうこ(2015)「Netflixのトップが、日本戦略の全てを語った — 日本市場をどのように攻めるのか」東洋経済ONLINE, 2015年05月18日
  10. 朝日新聞社(2015)「TV局、ネット配信に活路 視聴者離れに危機感」『朝日新聞』2015年6月18日
 
[考察してみよう]
下記のような段階的検索方法で考察をおこないなさい。
段階1>適切なキーワードを入れて、ネット検索で重要と思われる記事を5個以上探し出すこと。その際に、下記の参考情報のように、著者、作成年、タイトル、URL情報を含むデータを記入すること。
段階2>探し出した記事を、内容別に項目分類すること
段階3>内容別項目分類のそれぞれに、最低でも3個以上の重要な記事があるように再度検索をおこなうこと
段階4>元データがある場合には、その元データが何かを探し出すこと。なおネット上でデータがある場合には、元データをダウンロードすること(あるいはダウンロードできるようにしておくこと)
段階5>内容別項目分類のそれぞれに、簡単なレジュメや考察などのメモを作成すること
 
問1 ネット利用の動画配信サービスについて下記の問いに答えなさい。
(1) ネット利用の動画配信サービスとしては、無料動画配信サービスのYoutubeも含め、他にどのようなものがあるのかを調べなさい。
(2) ネット利用の動画配信サービスについて、その特性(無料 vs 有料、定額制 vs PPVなど)別にタイプ分類しなさい。
(3) それぞれのタイプごとにその競争力について、他のタイプと比較分析をしなさい。
(4) それぞれのタイプごとに、どの動画配信サービスが最も競争力が高いと考えられるのを考察しなさい。
 
問2 ネット利用の動画配信サービスと、デジタル地上波や衛星電波を利用したTV放送の関係について下記の問いに答えなさい。
(1) TV放送事業者を、「利用放送波」(利用放送手段)、「事業収入源」(ビジネスモデル)といった視点からタイプ分類してすべて列挙しなさい。
(2) ネット利用動画配信をおこなっている事業者(専業者、および、それを自己の事業の宣伝等のために利用している事業者)を、「コンテンツ源」、「事業収入源」(ビジネスモデル)といった視点からタイプ分類してすべて列挙しなさい。
(3) 「ネット利用の動画配信サービスの社会的普及がTV放送に対してどのような影響を与えているのか?」に関して、TV放送の視聴時間や視聴態度など「視聴者」側の変化を論じなさい。
(4) 「ネット利用の動画配信サービスの社会的普及がTV放送に対してどのような影響を与えているのか?」に関して、TV放送事業における広告収入など「TV放送事業者」側の変化を論じなさい。
(5) TV放送事業者は(2)で論じた変化に対してどのように戦略的に対応しようとしているのかを論じなさい。その際には、「TV放送事業のあり方それ自体」に関する対応(NHKと民間放送事業者に分けて論じること)と、「TV放送事業者によるネット動画配信サービス事業への進出」という対応に分けて論じなさい。
 
[参考情報の内容項目別分類]
[項目1a]テレビ放送視聴者の減少傾向に関する記事
[項目1b]テレビ放送視聴者の減少傾向に関する記事の元データ
[項目2a]テレビ保有者=テレビ放送受信機設置者の減少によるる英BBCの受信料減少に関する記事
[項目2b]テレビ保有者=テレビ放送受信機設置者の減少によるる英BBCの受信料減少に関する記事の元ネタ

[項目3]テレビ放送視聴者の減少傾向に対するテレビ放送局側の対応

録画視聴率、無料ネット配信

[項目4]TV放送録画に関するイノベーション
[項目5]動画配信に関するイノベーションによる新しい動画体験
[項目6]TVのイノベーションの方向性
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製品イノベーションの採用に関わる顧客のcost

製品イノベーションによる新製品を顧客が購入するかしないかという決断のあり方は、新製品を採用することにともなう「コスト」負担と、新製品採用によって得られる「便益」享受の大小関係の比較という視点から分析・理解することができる。
 製品イノベーションによる新製品を利用することで顧客が得ると期待できる「便益」の最小値が、製品のライフサイクルを通じて顧客が負担すべきと予想される「コスト」の最大値よりも明らかに大きければ、顧客は進んで新製品を採用するであろう。
 その逆に、製品イノベーションによる新製品から顧客が享受可能な「便益」の最大値が、製品のライフサイクルを通じて顧客が負担すべき「コスト」の最小値よりも明らかに小さければ、顧客は新製品を採用しないであろう。
 
視点1.製品イノベーション採用に関わる顧客の様々なコスト(顧客におけるlife cycle costの構成要素)
顧客が製品イノベーションの結果としての新製品を採用することによって負担が必要となるコストとしては、新製品の購入コスト以外にも下記のような様々なものがある。
 
コスト1 initial cost(初期費用)
製品本体の購入費用
製品の補完財の購入費用
 
コスト2 running cost(ランニングコスト)
運転費用(ex.燃料費、電気代など)
保守・管理コスト(ex.修理費用、保守サービス費用など)
消耗品費用
 
コスト3 disposal cost(廃棄コスト)
廃棄物処理費用
機密書類の溶解処理サービス費用
 
コスト4 sunk cost(埋没費用)
sunkはsink(沈める, 沈没させる, 投資する)という動詞の過去分詞形である。それゆえ直訳すると、「(ムダなものとして)沈められた費用、既に投資された費用」というような訳語になる。
企業が製品イノベーションによって生産する製品を変更する場合で言えば、旧世代製品の生産に用いられていた既存の生産設備、既に購入済の原材料・部品・モジュール、旧世代製品の生産に利用していた知的財産権などの内で、新世代製品の生産に利用できずまったくムダになるものがsunk costを構成する。
製品イノベーションによって旧世代製品の利用を止めて新世代製品を利用しようとする顧客の場合で言えば、旧世代製品を利用し続けた場合に得られたであろう便益、旧世代製品の補完財の内で新世代製品では利用できずムダになる補完財などがsunk costを構成する。ゲーム機を例に取ると、新世代機に旧世代機との互換性がないため旧世代機用のゲームソフトや専用メモリーカード・専用コントローラなどが新世代機で使えない場合には、ムダになるゲームソフトや専用メモリーカード・専用コントローラがsunk costになる。

 
視点2.企業における製品イノベーション・プロセスの分析のための視点(再論)
佐野ゼミのレポートにおいては、製品イノベーション・プロセスの分析を下記のような諸要因が織りなすネットワーク的構造視点から分析することが求められている。
a. Needsを構成する諸要因
1)「既存の社会的必要性・有用性」(Usefulness)
2)「既存顧客が求めているモノ」(Wants)
3)「既存の市場ニーズ」(Demand)
 +
b. Seedsを構成する諸要因
1)「新規発明/既存発明」(Invention)
2)「新技術/既存技術」(Technology)
3)「新モジュール/既存モジュール」(Module)
 ↓
 ↓
c. 上記の二種類の要因に基づく「製品コンセプト」(Product concept)の策定
 ↓
 ↓
d. 上記の二種類の諸要因に基づく「製品コンセプト」の具体化としての、「製品設計」(Product design)の実施

 
【考察してみよう】
課題1. 顧客におけるコストのあり方は、企業が製品イノベーションにおいてどのような製品設計をおこなうのかに大きく左右される。製品設計のあり方と、顧客のコストの関係について具体的事例に基づいて考察してみよう。たとえば、自分がこれまでにゼミレポートで取り上げた製品やサービスに関して、その設計内容を製品の機能・構造という視点から分析するとともに、企業が最終的に決定した機能・構造に関する設計内容が顧客のコストをどのように規定しているのかを分析してみよう。また企業がどのような意図に基づいて設計内容を決定したのかを、「needs諸要因」、「seeds諸要因」、「顧客のコスト」、「顧客の便益」、「潜在的および顕在的な競合製品(競合サービス)に対する競争優位の有無」という視点から分析してみよう。
たとえば、三菱のiMievという電気自動車という製品イノベーションをこうした視点から見ると、「社会的=時代的要請に応えた「環境にやさしい自動車」という製品コンセプトの具体化に際してどのような製品設計を採用したのか?」、「そうしたiMievの製品設計を規定した要因にはどのようなものがあるのか?」ということを分析すべきということになる。
 
[製品設計]
三菱自動車が2009年に量産を開始したiMievという電気自動車は、リチウムイオン充電池および電動モーターというモジュールを採用するという製品設計を採用している。
 
[製品設計に関わるneeds的要因]
「走行時にCO2をまったく排出しない」設計とすることで「環境に優しい製品」「地球温暖化ガスの排出量削減」という社会的必要性・社会的欲求に応えること
 
[製品設計に関わるseeds的要因]
電気自動車の開発を1966年からおこなっていたこと
 
[製品設計に関わる顧客コスト的要因]
自動車の走行コストをガソリン自動車よりも低減させること
 
[関連参考資料]
 
課題2. 製品コンセプトが同一であっても、多様な製品設計が可能である。たとえば「環境に優しい自動車」という製品コンセプトに基づく製品イノベーションを具体化した製品設計も多種多様である。このことを、「走行エネルギー源」(燃料源)および「動力を発生させるエンジン」に関する製品設計という視点から考察してみよう。
 
課題3. 任天堂はゲームボーイアドバンス、DS、3DSといった製品イノベーションに際して、またソニーはPS2および初期PS3といった製品イノベーションに際して、「顧客のsunk cost低減を目的として、新世代製品に旧世代製品の主要モジュールを搭載するという製品設計をおこなった」というように捉えることができる。これはどういう意味であるのかを考えてみよう。
[ヒント]このことは別の理論的視点で見ると、「補完財によるバンドワゴン効果の利用を可能にする製品設計を選択した」と理解することができる。
 
課題4. 企業が製品イノベーションに際して新機能実現や性能向上を犠牲にして製品のコスト低減を優先させた決定の事例にどのようなものがあるのかを考えてみよう。なおその際には、そうした決定が競合製品に対する競争優位の獲得にどのような影響を与えたのかも調べなさい。
 
課題5. 企業が顧客のコスト低減を犠牲にして新機能実現や性能向上を優先させたイノベーションの事例にはどのようなものがあるのかを考えてみよう。なおその際には、そうした決定が競合製品に対する競争優位の獲得にどのような影響を与えたのかも調べなさい。
 
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雑誌のデジタル配信サービス

dマガジンという雑誌の定額読み放題のデジタル配信サービスは、2014年6月にサービス提供開始から1ヶ月で9万人の会員を獲得した後、下記のように急速に会員数を拡大している。
 
2014年
6月末
2014年
9月末
2014年
12月末
2015年
3月末
9万人 51万人 117万人 191万人
 
このように急速に会員数が拡大している理由は、月額400円(税抜き)という価格で、『アエラ』、『週刊朝日』、『サンデー毎日』、『週刊アスキー』、『週刊現代』、『週刊ポスト』、『週刊文春』、『エコノミスト』、『週刊ダイヤモンド』、『週刊東洋経済』』、『日経ビジネスアソシエ』、『日経TRENDY』、『日経PC21』、『Newsweek』、『ファミ通』など約130誌を一部ページを除き読むことができることにある。
とても便利なサービスであるが、雑誌オンラインFujisan.co.jpといったサービスとは異なり、PC対応でない点が残念である。
なお、NTTドコモ関連のデジタル配信サービスとしては他に2015年3月末現在の会員数が468万人のdTV(月額500円、2011年11月18日提供開始)、304万人のdヒッツ(月額300円/500円、2012年7月3日提供開始)、183万人のdアニメストア(月額400円、2012年7月3日提供開始)などがある。
 
NTTdocomo関連のデジタル配信サービス会員数変化
 
[雑誌デジタル配信のためのプラットフォーム・サービス]
雑誌のデジタル配信サービスとしては他に下記のようなものがある。
 
「タダ読み/今日のちら見」「タダ読み/まるごと1冊」というサービスをおこなっており、毎日無料で、2,000冊以上の雑誌の一部または全部をオンラインで読むことができる。
http://www.fujisan.co.jp/signup/tadayomi/use/
 
「立ち読み」で雑誌の一部を読むことができる。全部を読むためには、1冊ごとの購入手続き、または、定期購読が必要となる。雑誌オンライン EXの利用には月額プランへの加入が必要である。
 
月額480(税込)円。同サイトの「雑誌読み放題一覧」によれば、アエラ、週刊朝日、サンデー毎日、週刊現代、エコノミスト、週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済といった週刊誌、ビジネス誌、ファッション誌など70誌以上の最新号やバックナンバーが読み放題となっている。(2015年6月27日現在で、週刊アスキー、週刊ポスト、週刊文春、Newsweekは含まれていない。)
AppleのApp Storeで雑誌読み放題アプリとして2012,2013,2014年と3年連続第1位を獲得したサービス。iPhone,iPadなどiOS端末に対応。SoftBankのAndroid OS搭載スマートフォン・タブレット向けサービスは、2015年6月23日で新規登録を終了した。同サービスは継続しているが、新規登録者向けには「ブック放題」サービスへの移行を促している。
なお下記問題1の参考資料6によれば、ビューンのサービス開始1ヶ月間の無料サービス時の登録会員数は12万で、有料期間後も継続したのは1万人以下と書かれている。(サービス開始時は、『週刊朝日』『エコノミスト』『毎日新聞』『プレジデント』など30以上の雑誌の読み放題というものであった。)
 
ソフトバンクモバイルが提供主体となっており、ソフトバンクモバイルの携帯電話利用者専用のサービス。月額500円(税抜き)で、雑誌130誌、マンガ1,000作品以上が読み放題。Android™ 4.1以上のソフトバンクスマートフォン・タブレット、および、iOS 7.0以上のiPhone・iPadのみの対応
 
auが提供主体の電子書籍サービス。月額562円(税抜)と少し高いが、auのスマートフォンだけでなく、パソコンでも利用することができる。少しわかりにくいが、auケータイ利用者でなくても会員登録ができる。
また、雑誌だけでなく、コミック、小説、実用書も読み放題の対象となっており、読み放題の対象数は全部で25,000冊と多い。(ただし件数のカウントに際して、雑誌の号数が異なるものをそれぞれ1件と数えている。)
ただし、「ビジネス・経済」系雑誌で読み放題の対象となっているのは、『エコノミスト』、『週刊ダイヤモンド』、『週刊東洋経済』、『日経ビジネスアソシエ』、『Forbes JAPAN』などに限定されており、『アエラ』、『週刊朝日』、『サンデー毎日』、『週刊アスキー』、『週刊現代』、『週刊ポスト』、『週刊文春』、『Newsweek』、『ファミ通』、『日経PC21』などは読み放題の対象とはなっていない。
 
東洋経済、日経ビジネスAssocieといった週刊誌、ビジネス誌、ファッション誌など約65誌の最新号を読むことができる。対象デバイスは、スマートフォン、タブレットだけでなく、PCも含まれている。ビデオ⾒放題サービス会員[⽉額1,990円(税抜)]向けの付加サービスとして、2014年11月12日にサービス提供が開始されている。
最初の読み放題対象雑誌数は49誌であった。
 
[個別出版社によるデジタル配信サービスおよび関連記事]
 
[考察してみよう]
問題1 雑誌のデジタル配信サービスとしてのdマガジンの将来性について、下記記事ほか複数の記事を参照しながら、同種の競合サービスとの競争力比較をもとに考察してみよう。

6) エルネオス出版社(2011)「ブームの電子書籍も実は「倒産」寸前!! “救世主”どころか売れない商品の代表」ビジネス情報誌エルオネス(ザ・ニュース)
7) 園部修(2010)「日本のiPadに足りない雑誌や書籍を提供する――孫正義氏が語った「ビューン」」ITmedia Mobile、2010年5月31日
8) ITmedia(2010)「30以上の雑誌や新聞をiPad、iPhone、ソフトバンク端末で閲覧――「ビューン」」ITmedia、2010年05月31日
9) ITmedia(2013)「調査リポート:読者の6割が40・50代の男性――電子雑誌サービス「ビューン」の読者層」ITmedia、2013年01月23日
10) ビューン(2013)「6割の利用者が今まで読まなかった雑誌を「ビューン」で初めて講読 — 約4割が印刷版と同じページが読める電子雑誌を希望~本日より「Begin」を配信開始! 53コンテンツが読み放題に!~」ビューン社プレスリリース、2013年4月16日
NTTドコモ「「dマーケット」の契約数が1,500万を突破 --「dマガジン」も300万を突破し、1,500万突破を牽引」2016年3月22日付け報道発表資料

 
問題2 下記ほかの資料を利用し、雑誌以外のコンテンツのデジタル配信サービスにおける会員数変化を調べるとともに、その変化の理由を考察しなさい。なお動画配信に関しては、2009年5月1日提供開始の世界初の携帯専用放送局のBeeTV、および、2011年11月18日提供開始のdTV(旧dビデオ)の会員数変化について調べるとともに、変化の理由を考察しなさい。
 
問題3 下記ほかの資料を利用し、雑誌発行社の視点から見て、雑誌コンテンツのデジタル配信サービスの意味および問題点を考察しなさい。なおその際には、雑誌に共通する意味・問題点と、雑誌ごとに異なる意味・問題点にわけて考察しなさい。
 雑誌ごとに異なる意味・問題点に関しては、雑誌の発行部数が『週刊文春』で約67万部、『アエラ』で約11万部、『中央公論』で約3万部であることなど、具体的データを基に議論しなさい。
 
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コピペ問題について

最近の日本の大学では、社会的ニーズ=社会的要請に対応すべくコピペ問題に対して厳正な処分を下す方向での変革が進んでいる。

こうした動きは、企業におけるコンプライアンス(compliance)重視の流れ、および、日本学術会議の大学教育の分野別質保証委員会などに見られるような大学における教育の質的向上への社会的要請に対応するものであり、広い意味でのneeds-oriented innovationの例ととらえることができる。

早稲田大学におけるコピペ問題は、小保方晴子氏の博士論文での20ページ近くの文章のコピペ発覚を発端とした、早稲田大学理工学研究科の6研究室にわたる23人の博士論文でのコピペ疑惑など大学院レベルにおいてだけでなく、はてな匿名ダイアリー(2014)「早稲田大学理工系におけるコピペ問題」はてな匿名ダイアリーといった指摘など学部レベルでも問題とされている。

最近では、東京大学教養学部後期課程における期末レポート不正問題がテレビや新聞などで取り上げられるなど社会的関心を呼んだ。

こうした問題は、池田信夫(2014)「日本の大学は学位を売る「ディプロマ・ミル」になるのか」2014年07月23日といった議論に見られるように、日本の大学の社会的信用に関わる重大な問題である。

もちろん、日本における各大学は、佐野正博(2015)「大学におけるコピペ、剽窃、引用などの不適切行為への対応」にまとめたように、コピペ問題に対して以前から積極的に取り組んでいる。

しかしこのことは日本のマスコミでもほとんど取り上げられていない。また、日本の大学生における共通認識にもなっていない。残念なことである。

[参考資料]
 
 
[やってみよう]
  1. 「コピペはなぜ不適切とされるのか?」ということに関して、著作権法などの法的視点、および、社会的モラルといった道徳的視点からどのように論じられているのかを調べてみよう。
  2. コピペは不適切であると認識していながら、数多くの学生が課題レポートや卒業論文でコピペをしている。そうした行為が少なからず行われる理由をいくつか考えてみよう。なおその際には、学生側の視点からだけでなく、教員側の対応という視点からも考察しよう。
  3. 大学生のコピペ行為を敢えて擁護あるいは正当化するとすればどのような議論が可能かを考えてみよう。
  4. 大学生におけるコピペを現在よりも減らす方法をいくつか考えてみよう。またそれらの方法の中で自分が最も有効と思う方法を一つ取り上げ、その方法について有効性・有用性および問題点を考察してみよう。
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社会人基礎力

社会人基礎力については様々な見解がありますが、下記の参考資料をもとに、次のことを考えてみよう。

  1. 社会人基礎力として一般に重要と考えられている要素を重要度の順に3つまとめてください。
  2. 上記に挙げた3つの要素的能力に関して自分自身の現状はどうなのか、将来的にどう高めていくのかをまとめて下さい。
 

経済産業省(2009)「企業の人事のプロに聞く 「社会人基礎力」」
http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/jinjibuinterview.pdf

本資料は、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として社会人基礎力を定義するとともに、十数社の人事担当者に社会人基礎力についてインタビューした内容を収録しています。
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歯ブラシのイノベーション

A.新結合型イノベーション事例としての、スマート歯ブラシ
フランスのKolibree社、米P&Gグループのブラウン、日本のサンスターなど複数の会社がスマートフォンとの連携による歯磨きに関わるイノベーションをおこなっている。
 
a. Kolibree社関連記事
 
b. P&G社関連記事
 
c.サンスター社関連記事
 
B. 歯ブラシに関するその他のイノベーション
a. P&G社の子供用歯ブラシに関する記事
1.クリステンセン, C.M.ほか(櫻井祐子訳, 2012)『イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル』翔泳社
b. 歯磨き時の転倒による不慮のケガを防ぐ歯ブラシに関する記事
c. 虫歯を発見する歯ブラシほかに関する記事
ブランドン・ヒル(2014) 「歯ブラシが虫歯を発見 スマホで変わるヘルスケア」『日経産業新聞』2014年5月27日
 
C.歯磨きの歴史に関する参考WEB記事
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2015年度卒論作成に関して(その2)

1.佐野ゼミにおける「卒業論文」に厳守事項
卒業論文作成に際しては下記の事項を絶対に守ってください。
(1) コピペなど社会的に不適切とされている行為を絶対におこなわないこと。(このことが守られていないことが後でわかった場合には、単位認定の取り消しを含む必要な措置を行います。)
(2) 一つの資料だけに基づいて書くのではなく、必ず複数の資料に当たること
 
2.佐野ゼミにおける「卒業論文」作成法
GoogleなどによるWEB検索サービス以外に、下記に挙げた検索サービスのどれか一つ以上で、適切なキーワードによる全文検索をおこない、重要な関連記事を探し出すこと。

  1. 明治大学図書館の電子ジャーナルサービスの中の、日経BP記事検索サービスGBRCオンライン・ジャーナルJ-STAGE
  2. Google Books
  3. Google Scholar
 
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イノベーション論としてのアッターバックのドミナント・デザイン(dominant design)論に関連する課題

アッターバックのドミナント・デザイン(dominant design)論という理論では、下記のような現象が起こると考えられている。
前提1 product designの「流動」(fluid)期としての市場成立期
「市場成立期には、product innovationが盛んであり、多様なdesignのproductが登場する」(多種多様な必要性・有用性に対応しようと意図したproduct innovationの結果として、市場成立期には多様なdesignのproductが乱立する)
 
前提2 dominant design確立への「移行」(transition)期としての市場発展期
 「初期製品市場における多様なproduct design 間の競争の結果として、市場においてdominantなproduct designがどれか一つに決まる」(初期製品市場における多様なproduct design の登場(乱立)という現象は、一定の時間経過とともに消滅する。)
 
 
アッターバックのdominant design論における上記のような前提に関わる下記の課題を考察してみよう。
課題1 前提1を確証するような事例を挙げなさい。すなわち、多種多様な必要性・有用性に対応しようと意図して、様々なproduct designの製品が実際に試作・製作された(あるいは現に試作・製作されている)事例を挙げなさい。
 
課題2 前提1を反証するような事例を挙げなさい。すなわち、市場成立期にも関わらず、特定の製品デザイン(product design)が市場で支配的(dominant)となっているような事例を挙げなさい。
 
課題3 前提2を確証するような事例を挙げなさい。すなわち、英文入力のためのキーボード配列や自転車の場合のように、市場成立後の時間経過とともに、ある特定の製品デザイン(product design)が市場で支配的(dominant)となった事例を挙げなさい。
 
課題4 前提2を反証するような事例を挙げなさい。すなわち、市場成立からかなりの時間が経過しているにも関わらず、当該市場において支配的(dominant)な製品デザイン(product design)が存在しないような製品市場の事例を挙げなさい。
 
課題5 トヨタの燃料電池車Miraiなど21世紀における「環境に優しい自動車」という自動車製品市場における製品イノベーションは、アッターバックのドミナント・デザイン(dominant design)論と適合的かどうかを論じなさい。適合的であると思う場合には、アッターバックのドミナント・デザイン(dominant design)論的視点から分析するとどのような位置づけになるのかを論じなさい。適合しないと思う場合には、アッターバックのドミナント・デザイン(dominant design)論という理論とどのような意味で適合しないのかを論じなさい。
 
課題6 ソニーのウォークマンなどを起源とする20世紀「携帯音楽プレーヤー」市場における製品イノベーションは、アッターバックのドミナント・デザイン(dominant design)論と適合的かどうかを論じなさい。適合的であると思う場合には、アッターバックのドミナント・デザイン(dominant design)論的視点から分析するとどのような位置づけになるのかを論じなさい。適合しないと思う場合には、アッターバックのドミナント・デザイン(dominant design)論という理論とどのような意味で適合しないのかを論じなさい。
 
課題7 21世紀「携帯音楽プレーヤー」市場における製品イノベーションのあり方は、アッターバックのドミナント・デザイン(dominant design)論と適合的かどうかを論じなさい。適合的であると思う場合には、アッターバックのドミナント・デザイン(dominant design)論的視点から分析するとどのような位置づけになるのかを論じなさい。適合しないと思う場合には、アッターバックのドミナント・デザイン(dominant design)論という理論とどのような意味で適合しないのかを論じなさい。
 
課題8 下記WEBに紹介されているように中国では、多種多様なケータイ製品が製作・販売されている。しかし日本ではそうした現象は見られない。こうした違いが生じる理由を推測しなさい。、
 
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2015年度卒論作成に関して

1.佐野ゼミで認められている「卒業論文」の作成方式
方式1. 事例研究レポート(最低3,000文字数以上)を何本か作成し、「はじめに」という前書き、「終わりに」という後書きを加えて全体で30,000文字以上(無遅刻・無欠席の場合)という文字数基準をクリアする。
  
方式2. 事例研究レポート(最低3,000文字数以上)および理論研究レポート(最低3,000文字数以上)を何本か作成し、「はじめに」という前書き、「終わりに」という後書きを加えて全体で30,000文字以上(無遅刻・無欠席の場合)という文字数基準をクリアする。
  
方式3. 「環境に優しい自動車のイノベーション」などといった統一的テーマのもとに、「環境に優しいということの技術的意味(Well-to-Tank, Tank-to-Wheel, Well-to-Wheelでのエネルギー消費量、温室効果ガス排出量、エネルギー効率)」、「ガソリン技術やディーゼル技術に関する環境対応的イノベーション(エンジンのイノベーション、バイオエタノールなど燃料のイノベーション)」、「ハイブリッド自動車のイノベーション(非プラグインハイブリッド、プラグインハイブリッド)」「電気自動車のイノベーション(インホイールモーター型へのイノベーションも含める)」「燃料電池車のイノベーション」「キャパシタなどその他のエコ自動車関連技術」などといった問題を取り上げて、30,000文字以上(無遅刻・無欠席の場合)という文字数基準をクリアする。
  
2.卒論作成に際しては、「佐野ゼミ2015年度卒論テンプレート」を必ず使用すること
佐野ゼミの学部生用onedriveの「卒業論文」フォルダの中にアップしてありますので、ダウンロードして使用してください。このテンプレートを使用していない場合には、原則として単位認定しません。
onedriveにアクセスして、「佐野ゼミ2015年度卒論テンプレート」を検索することで簡単に当該ファイルを見つけ出すことができます。

3.やむを得ずゼミに出席できない場合は、1,500文字以上の卒論作成準備レポートあるいは卒論作成準備メモを提出すること
卒論作成準備メモの形式に関しては、「企業研究 – ダイソンに関するメモ」を参考にしてください。このサンプルでは、ダイソン関係のメモ部分だけで2,036文字になっています。
  
4.卒業論文の第一次提出期限は10月末日です。まず第一次提出期限までに、取りあえず3万字以上の文章を完成させ、提出してください。
社会に対する大学教育のaccountability(説明責任)をきちんと果たすため、この第一次提出期限までに3万字以上の文章を提出できなかった方は除ゼミ処分とします。
 その後、教員コメントに基づく修正作業をおこない、2016年1月には2年次生および3年次生の前で、卒論発表をしていただきます。
これまでの反省を踏まえ、今年こそはゼミにおける単位認定の厳格化をきちんと行いますので、覚悟しておいてください。
  
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企業研究 – ダイソンに関するメモ

佐野ゼミでは、イノベーション、特に技術革新的イノベーションの視点から企業、産業、社会のあり方を論じている。

佐野ゼミの課題提出として企業研究をおこなう場合にもそうした視点から分析・検討をおこなうことが必要である。

そうした作業のためにはまず行うべきことは、「どのような資料があるのか?」を調べ、「数多くの資料にあたってメモを作成する」ことである。ここではダイソン社を例としてどのようにするのかを示すことにする。

ダイソン社関連資料
  1. ダイソン, J.(2014a)「編集長インタビュー 英ダイソン チーフエンジニア(創業者)ジェームズ・ダイソン氏 失敗の積み重ねこそ力」『日経ビジネス』2014年4月28日-5月5日合併号, pp.112-115
  2. ダイソン, J.(2014b)「編集長インタビュー ジェームズ・ダイソン氏 英ダイソン チーフエンジニア(創業者) 常に他社と違うものを求め挑む」『日経トップリーダー』2014年7月号, pp.52-54
  3. 美崎栄一郎(2014)「吸引力の落ちない掃除機 「見える効果」にユーザー納得」(美崎栄一郎のヒット謎解き 第5回)『日経ものづくり』2014年3月号, pp.109-114
ダイソン社関連メモ
1.ダイソンの創業者兼チーフエンジニアのジェームズ・ダイソンの研究開発に対する姿勢
ダイソンは、売り上げの15%程度を研究開発費に充て、英国の研究開発施設を約2億5千万ポンド(約425億円)かけて拡張する計画、および、3000人のエンジニア採用計画を2014年に打ち出すなど技術開発に積極的に取り組んでいる。その背景には、ダイソンの創業者兼チーフエンジニアであるジェームズ・ダイソンの研究開発重という考え方がある。
「新しい技術や商品作りに情熱を持ち続けている」「より性能が優れた製品を開発できた時に喜びを感じます」「世界の家電市場を見渡すと、競争がさらに激しくなっている・・・研究開発費を2年で2倍に、4年後には現在の4倍にまで引き上げます。生産規模も同様に拡大し、競争力を高めていくつもりです。」[出典]ダイソン, J.(2014)「編集長インタビュー 英ダイソン チーフエンジニア(創業者)ジェームズ・ダイソン氏」『日経ビジネス』2014年4月28日-5月5日合併号, p.112
  
2.マーケティング調査結果 vs 技術者の意見
ジェームズ・ダイソンは、インタビューにおける「ダイソンさんは新製品を開発する時に、マーケティング調査の結果よりも技術者の意見を大事にするそうですね。」という質問に対して下記のように答えている。
消費者の声を集約した調査結果を信頼してしまうと、誤った判断を下しがちです。消費者はまだ見たことがない商品や機能について聞かれても、的確な答えができません。でも、消費者は思いもつかなかった商品を手に入れたがります

  
3.独自性の追求による競争優位性の確保
ジェームズ・ダイソンは、「他社の先を進み続ける秘訣」に関する問いに下記のように答えている。
「我々はほかのものをコピーすることが嫌い」として、他社製品の模倣行為に関して「絶対に避けるべき行動」であるとして、「ダイソンは常に他社と違うことを追い求め、独自技術の開発に挑んでいます」としている。また製品化までに時間がかかる場合もあるとして、「20年ほど後に量産するような製品のアイデアについて検討するプロジェクトを大学と一緒になって進めています。」と述べている。[出典]ダイソン, J.(2014b)「編集長インタビュー ジェームズ・ダイソン氏 英ダイソン チーフエンジニア(創業者) 常に他社と違うものを求め挑む」『日経トップリーダー』2014年7月号, p.52
また人材採用に関連して下記のように述べている。
「未経験者を大切にしています。我々は他社と異なることに挑戦するわけですから、過去にどのように働いたかは、ほとんど価値がありません。」、「誰かのまねをする人には関心がありません。我々はパイオニアにでありたい」、「新しい技術で世界を変えていく。そのような人材を評価しています。」[出典]ダイソン, J.(2014b)「編集長インタビュー ジェームズ・ダイソン氏 英ダイソン チーフエンジニア(創業者) 常に他社と違うものを求め挑む」『日経トップリーダー』2014年7月号, p.54
  
4.サイクロン掃除機の発明に関わるエピソード
サイクロン掃除機という技術的アイデアの起源は、製材所のサイクロンにある。
「1978年 ジェームズ ダイソンは、当時使っていた掃除機の性能が低下することに不満を持ちました。掃除機を分解してみると紙パックがゴミで目詰まりして、吸引力の低下を起こしているのだと気付きました。この解決法を探し求めていたある日、製材工場の屋根に木くずと空気を分離するサイクロン装置を見てひらめきました。しかし、同じ原理が掃除機にも通用するでしょうか。5年と5,127台の試作品を経て、ジェームズは世界初のサイクロン掃除機の開発に成功しました。」[出典]ダイソン「ダイソンについて」
http://www.dyson.co.jp/community/about-dyson.aspx
 
掃除機の開発の契機に関しては上記と少し異なる記述もある。美崎栄一郎(2014)「吸引力の落ちない掃除機 「見える効果」にユーザー納得」『日経ものづくり』2014年3月号, pp.111では掃除機開発のきっかけは1978年ではなく、1981年とされている。卒業論文においては、「1978年と1981年のどちらが正しいのか?」という問題を取り上げて論じることも期待されている。
  
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大学におけるコピペ問題

大学の課題レポートや卒業論文におけるコピペがネット上で様々に論じられている。

課題1 コピペの実態を調査したレポートに関して下記の作業をおこないなさい。
(1) コピペの実態を調査したレポートにはどのようなものがあるのか?最低でも二つ以上のレポートを探し出し、その調査主体、調査対象人数、調査結果など大学におけるコピペの実態を要領よくまとめなさい。
 なおその際にルールにしたがって出典をきちんと明記しなさい。

(2) 大学におけるコピペに関して、下記のブログのような形で、自分の感想・意見を書きなさい。

課題2 大学におけるコピペに対して大学はどのような対応をしているのかに関して下記の作業をおこないなさい。
(1) コピペに対する処分・処置をネット上で公開している大学のWebページあるいはpdfなどの文書を探し出し、下記のように大学名、文書タイトル(WEBページタイトル)、URLを列挙しなさい。

(2) コピペに対する処分・処置を一覧表にまとめて比較するともに、「どのような傾向にあるのか?」「構造的特徴は何か?」などの分析をおこないなさい。

(3) コピペに対する処分・処置の現状のあり方に関して自分の感想・意見を書きなさい。なおその際に、「学生の現状を踏まえた上で、明治大学経営学部において学生のコピペに対してどのように対応するのが教育的に最も適切か?」「明治大学経営学部の社会的評価を高めるためにどのようにするのがより適切なのか?」を論じなさい。

課題3 大学におけるコピペに関して下記の作業をおこないなさい。
(1) 大学におけるコピペを擁護する議論にはどのようなものがあるのかを調べ、そられをタイプ分類しなさい。
(2) 大学におけるコピペを批判する議論にはどのようなものがあるのかを調べ、そられをタイプ分類しなさい。

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照明技術に関するイノベーション — 発光効率

照明技術に関わる基本的な技術的性能は、発光効率、言い換えれば省エネルギー性である。

単位エネルギー量当たりどの程度の発光が可能かという発光効率は、電気照明技術ではlm/Wで比較される。

課題1.白熱電球、蛍光灯、LED照明、有機EL照明に関して、その比較をしなさい。

課題2.電気照明技術としてはそのほかにナトリウムランプ、メタルハライドランプ (metal halide lamp) など発光効率に優れた照明技術が存在する。現在主流の蛍光灯よりも発光効率が優れた照明技術に、「どのようなものがあるか?」、「どのように社会的に利用されているのか?」、「LED照明技術や有機EL照明技術といった照明技術とは異なり、マスコミにおける社会的注目が低い理由は何か?」を調べなさい。

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2015佐野ゼミ春合宿について

1.ゼミ合宿での発表では、原則としてPowerPointを利用したものとします。
 なおスライドの枚数は、発表タイトルと氏名を記入する第一スライドを含め全体で12枚または18枚とします。これは、印刷の際に1ページにつき6スライドまたは9スライドを印刷し、A3サイズの用紙に見開き2ページで印刷するためです。

2.PowerPointの資料の他に、文書ファイルおよび数値データファイルを別途用意しておいてください。
  1. 文書ファイルは、文字数3千字以上のWordファイルを事前に提出してください。
  2. 数値データファイルは、レポート発表の根拠となる数値データおよびそれをグラフ化したファイルを事前に提出してください。なおグラフはPowerPointの中に埋め込んでおくか、別途参考資料として参照できるようにしておいてください。
     
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電気自動車の充電方式2018.10

 
テスラの充電池の性能

「2年5.2万キロ、テスラモデルSのバッテリー劣化」2016年9月8日
http://blog.evsmart.net/tesla-model-s/battery-degradation-after-2-years/

Korsoec, K,(2015)”Tesla’s battery swap program is pretty much dead” Fortune, June 10, 2015
http://fortune.com/2015/06/10/teslas-battery-swap-is-dead/
Zhangm B.(2015) “Tesla’s battery-swapping plan has a mere shadow of the promise it once showed” Business Insider, Jun. 27, 2015
https://www.businessinsider.com/teslas-battery-swapping-plan-isnt-working-out-2015-6
Carolyn, F.(2016)”Tesla shuts down battery swap program in favor of Superchargers, for now” teslarati.com, November 6, 2016
https://www.teslarati.com/tesla-shuts-down-battery-swap-program-for-superchargers/

「テスラのバッテリー交換式EVはなぜ失敗したか」2017-09-26
https://www.weblog-i-found-this.com/entry/2017/09/26/073000

Lambert、F.(2017)”Tesla is working on a new mobile battery-swap technology to deploy out of a trailer” SEPTEMBER 15, 2017
https://electrek.co/2017/09/15/tesla-new-battery-swap-technology-to-deploy-trailer/

 
電気自動車の充電方式(電池パック交換式を含む)をめぐる国別の差異に関して、下記のような問いが考えられる。
問1 「どのように違っているのか?」「なぜ違っているのか?」「そうした差異は国や企業にどのような影響を与えるのか?」
  1. 日本経済新聞社(2012)「米独、EV充電で独自規格 日本方式採用せず」2012/5/8 19:34
  2. 桃田健史(2012)「「EVS26」に見る米国の電動車普及戦略 — 2017年にZEV規制を強化、年間2万台以上で規制の対象に 欧米主導で急速充電を標準」(グローバル新潮流を追う 第19回)『日経Automotive Technology』2012年07月号, pp.70-73[ZEV=Zero Emission Vehicle]
  3. 鈴木ケンイチ(2014)「EV充電規格 CHAdeMO、 EUでの存在感拡大「排斥消えつつある」」response.jp, 2014/05/21
  4. 鈴木ケンイチ(2014)「どうなるEVの充電方式…EUにおける「コンボ」対「チャデモ」の戦い」response.jp, 2014/06/02
  5. 和田憲一郎(2014)「日本発のEV用急速充電規格「チャデモ」はなぜ国際標準になれたのか」MONOist(ITmedia) > オートモーティブ > 和田憲一郎の電動化新時代!(13)
  6. 李志東(2012)「中国 「電動自動車」の産業育成に本腰 2020年に生産能力200万台へ」(コラム海外最新情報 中国)『日経エコロジー』2012年08月号
  7. 日経エレクトロニクス編集部(2010)「EV市場は中国から始まるのか — 中国開催の「EVS25」詳報」『日経エレクトロニクス』2010年11月29日号

 

問2 「充電スタンドの設置数は、充電方式別、国別にどうなっているのか?」
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米電気自動車メーカー・テスラの時価総額はなぜ急激に上昇したのか?

下記の記事にあるように、電気自動車を製造しているアメリカの企業テスラモーターズ(Tesla Motors, Inc.)が社会的に強い注目を浴びている。
 
このことに関連して、下記の問いに対する考察をおこなってください。

問1 テスラの時価総額はなぜそれほど急激に上昇したのか?
問2 テスラと同じく電気自動車を販売している三菱自動車や日産自動車はなぜテスラほどの注目を浴びることができていないのか?
問3 テスラの最初の電気自動車の商品テスラ・ロードスターの開発開始が2004年で、プロトタイプの一般への紹介は2006年7月である。これに対して日本のエリーカ(Eliica)は2004年には最高速度370km/hを記録する試作車が一般に紹介されている。両者はほぼ同時期に電気自動車の開発に取り組んでいるにも関わらず、なぜテスラモーターズの方が大きく成功できたのか?なぜエリーカプロジェクトを引き継いだシムドライブはテスラほどの高い注目を浴びていないのか?
エリーカ(Eliica)の名称は、リチウムイオン電池を利用した電気自動車としてのElectric Lithium-Ion Carに由来するものである。2005年には、3年後に販売価格約3000万円、販売台数約200台という市販化を目標としていた。(「電気自動車イメージ一新 ―― 8輪駆動「エリーカ」、2008年実用化へ」『日本経済新聞』2005年7月31日朝刊)
国際留学生協会(2005)「世界最速の電気自動車  家庭用コンセントで充電可能」『向学新聞』004年11月号に掲載された、エリーカ・プロジェクトを推進している慶応義塾大学の吉田博一教授・清水浩教授に対するインタビュー記事によれば、「2004年3月にはイタリア・ナルドのテストコースで最高時速370・3㌔を記録しました。これは現時点でナンバーが取得できる実用的な電気自動車としては世界最速です。加速性能でも、例えばポルシェ911ターボという世界最速の部類に属するガソリン車が、時速0マイルから100マイル(160㌔)まで加速するのに9・2秒かかりますが、エリーカは7秒ですから、実用車の中で世界最高の加速性能といえるでしょう。」という高性能性を誇るとされている。
 
[関連参考資料]
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コピペ問題

明治大学では下記の学生告知にあるように、定期試験に代えて実施されるレポートや論文に関して、コピペがあった場合には処分の対象となります。
 

ゼミの卒論も単位認定のために、「定期試験に代えて」実施するものですから、コピペが判明した場合には処分の対象となります。

なお博士論文に関してはコピペが判明した段階で遡って博士号が取り消されることになります。

例えばW大学のO氏は、2011年3月に博士号を取得していますが、Wikiの記事朝日新聞記事にあるように、提出された博士論文(約100頁)の中の約20頁分にコピペがあることが2014年に問題となりました。W大学は2014年10月7日に、大学側の論文指導・審査過程にも問題があることから約1年間の猶予期間をつけながらも、O氏の博士号を取り消すと決定しています。そして早稲田大学は2015年11月2日の記者会見で博士号取り消しの確定を発表しています。

なお卒論における剽窃に関して慶應大学環境情報学部では、卒業の取り消しはなされなかったものの、剽窃をおこなった人物の実名をWEB上で公開するという措置をおこなっています

また教育のプロセスでは「習字」、「模写」、「模刻」などのように、教育的に許される「コピペ」もある。そのことに関連してコピペに関しては、中部大学の武田邦彦氏の下記記事のような見解もあります。

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佐野ゼミ 2014.12.10 2年次ゼミ

[前回の授業内容]佐野ゼミ 2014.12.03 2年次ゼミ
 
[今回の授業内容]
ポイントカード関連資料
  1. 冨田勝己(2013)「転換期を迎えたポイント・マイレージ」野村総合研究所
  2. 安岡寛道、冨田勝己(2014)「会員制サービス/ポイントプログラムの現状と今後」NRIメディアフォーラム 第209回 2014/5/16
  3. 日本国内11業界における2012年度のポイント付与額(航空業界のマイレージ付与額を含む)データ、ポイント付与額推定値の歴史的推移(2006-2012)および予測値(2013-2018)といったデータが紹介されるとともに、TポイントやPontaといった共通ポイント・サービスの比較、消費行動に対するポイントの影響などが論じられている。
  4. 企業ポイントの法的性質と消費者保護のあり方に関する研究会(2012)「企業ポイントの現状と消費者・企業の認識」企業ポイントの法的性質と消費者保護のあり方に関する研究会(第1回)-配付資料5
少し古いが下記も参考になる。
  1. 安岡寛道(2009)「ポイントプログラムのビジネスモデルとグローバル展開活用」
  2. 海保英孝(2010)「ポイント・プログラムをめぐる経営の諸問題について」『成城・経済研究』第187号 (2010年2月)
  3. 経済産業省商務流通グループ 流通政策課(2008)「ポイントに関するアンケート(分析結果)」
  4. 経済産業省商務流通グループ 企業ポイント研究会(2007)「企業ポイントのさらなる発展と活用に向けて」
  5. 松田久一(2007)「家電量販店のポイントプログラムとビジネスモデル」『月刊アスキー』2007年6月号掲載記事のオリジナル原稿
  6. ポイントプログラムによる顧客囲い込みのビジネスモデル
  7. 大竹佳憲(2011)「ポイントカードに関する議論 — ブライアン・P・ウルフ氏との対談」私塾・寺子屋 > 学び舎 > FSP > ブライアン・ウルフ氏との対談
燃料電池自動車関連資料
太陽光発電関連資料
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インスタントラーメン関連資料

— 以下は、2020年6月10日追加の資料 —-
  1. 世界ラーメン協会「インスタントラーメンの世界総需要」2020年5月11日現在
    https://instantnoodles.org/jp/noodles/market.html

  2. 世界ラーメン協会「インスタントラーメンの世界総需要」に関するパンフレット(1枚もの)
    https://instantnoodles.org/jp/common_jp/pdf/JP_MARKET_VOLUME_3LG_A4_2020.pdf

— 以下は、2014年12月10日現在の資料 —-
  1. 発明協会「インスタントラーメン」イノベーション100選>アンケート投票トップ10

  2. 特許庁(2013)『平成24年度 特許出願技術動向調査-インスタント麺』
  3. 農林水産消費安全技術センター(2013)「即席めんの日本農林規格に係る規格調査結果」
    生産方法,生産数量の推移(2006-2010)を含む
  4. 加藤正樹「売れる商品開発の裏側~日本が生んだ世界食インスタントラーメン~ 」
    加藤正樹氏は、元 日清食品ホールディンクス知的財産部 部長である
  5. 藤本武士(2002)「日清食品の新製品開発」『立命館経営学』第41巻 第3号
  6. 東洋水産「即席めん発売50周年」
  7. 杉山務(2013)「カップヌードル 味の素から権利を活用した事例を学ぶ」
  8. 日本即席食品工業協会「生産量で見るインスタントラーメン」
  9. 日本即席食品工業協会「即席面家頁 誕生と進化のストーリー(インスタントラーメンの誕生/進化するインスタントラーメン/インスタントラーメンの「高品質化時代」/カップめん登場と国際化/個性化の時代とインスタントラーメン/世界のインスタントラーメンへ/)」
  10. 日本即席食品工業協会「即席面家頁/工場見学!/第1章 めんの製造工程」
  11. 日本即席食品工業協会「即席面家頁/工場見学!/第2章 添付調味料(スープ)の製造工程」
  12. 日本即席食品工業協会「即席面家頁/工場見学!/第3章 かやくの製造方法」
  13. 日本即席食品工業協会「即席面家頁 あれこれデータ集 第1章 日本インスタントラーメン事情」
  14. 佐藤成美(2013)「【日清食品】世界に広がるインスタントラーメン」nippon.com サイエンス・フロンティア
  15. 「食足世平、美健賢食、そして食創為世 日清食品株式会社 創業者 安藤百福 代表取締役会長」IRマガジン>先駆者たちの大地
  16. e-Patent「即席ラーメンの生みの親・安藤百福氏の特許」
  17. 日清食品「安藤百福」
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佐野ゼミ 2014.12.03 2年次ゼミ

[前回のゼミ授業内容] 2014.11.26
第一報告者への連絡
ミニレポートの11/18提出締切の未提出分および次回以降のミニレポート課題として、下記のテーマで2回分のレポートを提出してください。
 
レポートテーマ1「木製バットの製造工程に関するミニレポート」
レポートテーマ2「金属製バットの製造工程に関するミニレポート」
バットの製造工程に関して、わかりやすくまとめたミニレポートを提出して下さい。製造工程をどのように分割するかに関しては、いくつかの考え方があります。複数の資料を比較検討して、バットの製造工程に関して最も適切と自分が思うレポートを提出して下さい。
 
例えば、ボールパークドットコム「木製バットができるまで」では木製バットの製造工程が下記のように説明されています。
1)伐採 → 2)原木(角材) → 3)乾燥 → 4)荒挽き → 5)中挽き → 6)仕分け → 7)成形 → 8)半製品 → 9)仕上げ → 10)研磨 → 11)塗装 → 完成品 
 
また株式会社 白惣「プロ野球選手用バットの製造工程一覧」では、まず最初に「バットの規則」を説明した後に、木製バットの製造工程が下記のように説明されています。
1.材料入荷工程 → 2.木材乾燥工程 → 3.前準備工程 → 4.選別工程 → 5.切削工程 → 6.塗装工程 → 7.印刷工程 → 8.仕上げ工程Ⅰ → 9.仕上げ工程Ⅱ

上記および下記のWebページなどを参考に、木製バットの製造工程として最も適切な説明を書きなさい。

また金属バットの製造工程に関しては、自分で資料を探して最も適切な説明を書きなさい。

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佐野ゼミ 2014.12.03 3年次ゼミ

[本日の授業内容]
1.覚えておいてほしいテクニック
  1. ワードにおける「セクション区切り」を利用した、縦長と横長の用紙の混在法
  2. エクセルにおける関数 — 平均値を求める関数[=average()], 総和を求める関数[=sum()]
2.覚えておいてほしい基礎知識
  1. PDCAサイクル
  2. 炭素含有量の違いに起因する、鉄に関する三種類の区別 — 錬鉄、鋼鉄、鋳鉄(銑鉄)

 

3.Tさんのミニレポートに関するコメントおよび関連資料
「音楽配信事業について調べること」「銅鉄主義に基づいて、日本とともに、アメリカなどその他の国・地域についても調べること」などといったコメントをした。
詳しくは下記ファイルを参照のこと。
2014_12_03-3年次佐野ゼミのコメント見本
 
4.Uさんのミニレポートに関するコメントおよび関連資料
ゴルフクラブおよびゴルフボールに関する技術革新に関しては下記記事が参考になる。下記記事などを参考に追加・訂正をしてください。
東レの炭素繊維事業に関しては下記記事が参考になる。
1)「石の上にも50年、執念で生き残る」『日経ビジネス』2014年10月27日, pp.34-39
2) 上浦正義(2008)「東レの炭素繊維複合材料事業の事業戦略」第3回IT-2010戦略セミナー(炭素繊維複合材料) 説明資料
http://www.toray.co.jp/ir/pdf/lib/lib_a144.pdf
3)大西盛行(2012)「東レの炭素繊維複合材料事業の事業戦略」
http://www.toray.co.jp/ir/pdf/lib/lib_a357.pdf
4) PAN系炭素繊維の現状と将来 – 炭素繊維協会
http://www.carbonfiber.gr.jp/pdf/24th_seminar_PAN.pdf
5) 日経テクノロジーオンライン(2006)「CFRP(carbon fiber reinforced plastics)とは」
6) (2008)「東レの炭素繊維事業を「デルタモデル」で解説する」globis.jp
上記記事1によれば東レは1961年に炭素繊維を発明し、炭素繊維を使った釣り竿やゴルフシャフトの試作品を造り、メーカーのサンプル出荷をしていた。
上記記事2のp.7に用途開拓・用途拡張に関する歴史的展開がわかる図がある。
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佐野ゼミ 2014.11.26 2年次ゼミ

[本日の授業]
発表者およびタイトル
1.熊本大樹「dysonのイノベーション」
コメント(授業後の追加コメントを含む、以下同じ)
(1) 直接に引用してはいないが、参考にした文献資料、Webページを明記しておくこと
 
(2) 卒論を構成する1章として使う場合には、ジェームズ・ダイソン(James Dyson, 1947-)について簡単な略歴を書くことで字数を稼ぐことができる。
なお略歴は脚注に記載するか、新たに節を追加してそこに記載すること。
また典拠資料としては、日本語版ウィキペディアの本文記述だけでなく、dyson社のプロフィールなど他の資料も使うこと。参考文献としては、日本語版ウィキペディアではなく、下記のような他の資料を挙げるようにすること。
上記資料aには、サイクロン掃除機の発明に関わる下記のようなエピソードが紹介されています。卒論などの場合には、下記の文章を出典を明記したうえで引用すると、字数を稼ぐことができます。
「製材所にある巨大なサイクロンが、掃除機の吸引力の低下を解決できないものかと思い、ジェームズは自分の古い掃除機を解体し紙パックを取り出し、代わりに試作品のサイクロンに替えてみました。問題解決のために、5年の歳月と5,127台の試作品を経てDual Cycloneテクノロジーを開発し、初の紙パックを使わないサイクロン掃除機が誕生しました。」
なおサイクロン掃除機の発明に関しては、http://www.dyson.co.jp/community/about-dyson.aspxでも同様のエピソードが紹介されています。こちらのWebページには、上記のエピソードが1978年であることや、製材工場ではすでに「木くずと空気を分離するサイクロン装置」が使われていたことなどより詳しい内容が書かれています。
 
(3) 「吸引力の落ちない掃除機」というダイソン社のキャッチコピーの正当性を示す典拠とされている資料データを探し出しなさい。そして、その内容の概略を紹介してください。
(4) サイクロン方式の掃除機の性能に関する批判的記事をネット上で探し出しなさい。そして、その内容の概略を紹介してください。
国民生活センターのトップページ > 商品テスト・回収情報 > 商品テスト結果 > サイクロン方式の掃除機
(5) ダイソンの創業者でチーフ・エンジニアのジェームズ・ダイソンの下記の発言ほかを参照しながら、ダイソンにおける製品イノベーションのタイプ分類をしなさい。
「問 ダイソンさんは新製品を開発する時に、マーケティング調査の結果よりも技術者の意見を大事にするそうですね。/答 消費者の声を集約した調査結果を信頼してしまうと、誤った判断を下しがちです。消費者はまだ見たことがない商品や機能について聞かれても、的確な答えができません。でも、消費者は思いもつかなかった商品を手に入れたがります。」「編集長インタビュー 英ダイソン チーフエンジニア(創業者)ジェームズ・ダイソン氏」『日経ビジネス』2014年04月28日号,pp.112,p.114
 
(6) 佐野ゼミ生用onedriveの中の、佐野ゼミ(学部用)>ゼミ生共通資料>事例研究>dysonにある資料を参考に追加・訂正をおこなってください。
  

 

2.村中理乃「びん詰醤油からパウチ詰醤油へのイノベーションについて」
(1) ヤマサ醤油の「鮮度の一滴 特選しょうゆ」に関して下記資料が参考になります。
・下記資料aのp.116では、ヤマサ醤油の「鮮度の一滴 特選しょうゆ」は「類型E:機能を表す製品デザインを意匠だけでなく特許等で複合的に権利化 」(p.114)に位置づけられるとしています。
・下記資料cでは密閉型袋容器「パウチ・イン・ディスペンサー(PID)」の開発企業が紹介されています。
 
d.「秘密は酸化を防ぐ新容器 70日間、鮮度が落ちない醤油」『日経ビジネス』2009年9月14日号, p.87
e.「消費者は「新鮮さ」より「汚れないこと」を重視−第26回 しょうゆのパッケージ比較」『日経デザイン』2009年11月号, pp.82-83
f.「鮮度にこだわった世界初の容器開発 売れ筋サイズでシェア急伸−ヤマサ醤油」『日経情報ストラテジー』2010年6月号, pp.72-77

 

(2) イノベーションが「disruptiveであるのか?、sustainingであるのか?」ということの判定には、「既存有力企業の市場シェアがイノベーション後に大きく落ち込んだのか」、それとも「既存有力企業の市場シェアがイノベーション後もさほど変化していないのか」を数値データで検証することが必要です。
 「鮮度にこだわった世界初の容器開発 売れ筋サイズでシェア急伸−ヤマサ醤油」『日経情報ストラテジー』2010年6月号, pp.72-77という記事だけからは、ヤマサ醤油以外のメーカーにとってはdisruptive であったことを意味しているように思えます。

3.阿部圭佑「電子書籍」
(1) 日本における紙媒体の従来型出版と電子出版の市場規模に関する21世紀の数値データを調べ、電子出版市場の相対的比率の歴史的推移を調べてみてください。

(2) アメリカにおける紙媒体の従来型出版と電子出版の市場規模に関する21世紀の数値データを調べ、電子出版市場の相対的比率の歴史的推移を調べてみてください。
 
(3) アマゾンのkindleなど電子書籍リーダー端末はどの程度の数、販売されているのかを調べてみてください。
 
(4) 日本の出版界の特殊性との関係での電子書籍市場問題、および、電子書籍ビジネスの構造分析を論じてください。下記資料が参考になります。
4.クリステンセン『イノベーションへの解』
(1) クリステンセンのjobs-to-be-doneに関しては、下記のWebページの解説が有益です。読んでおいてください。
(2) クリステンセン的発想の理解には、下記のWebページの解説にあるnonconsumer概念も重要です。
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佐野ゼミ 2014.11.19 2年次ゼミ

[本日の授業point]
A.ゼミレポートの作成に際して、「イノベーション」という視点からの考察を入れること。
3年生にも強調したことですが、下記のような事柄を意識してレポートを作成してください。

  1. 何から何へのイノベーション(革新)であるのか?
  2. どのような意味でイノベーションであるのか?
  3. どのようなタイプのイノベーションであるのか?
    イノベーションのタイプ分類としては、下記のように何種類もの分類アプローチがある。
    a.radical vs incremental
    b.sustaining vs disruptive
    c.technology-driven vs Market-driven
    d.Product-Out vs Market-In
    http://www.sanosemi.com/biztech/document/traditional-view-of-innovation.pdf
  4. 企業はなぜイノベーションに取り組んだのか?
  5. イノベーションを実行している企業は、イノベーションによってどのような競争優位性を確保しようとしているのか?
  6. イノベーションをどのような形で実行したのか?
B.「先駆者戦略 vs 後発者戦略」という議論を理解しておくこと
授業中に印刷し配布した下記Webページを読み、「先駆者戦略 vs 後発者戦略」という議論を理解しておいてください。

ゼミレポートの作成に際して、「先駆者戦略 vs 後発者戦略」という視点からの考察が可能な場合には、そうした視点からの考察をおこなってみてください。
今回の授業では、p.2の「先駆者コスト」(pioneering costs)問題を取り上げました。具体的には、①「行政当局の承認regulatory approvals の獲得」、②「法的規制code compliance の達成」という「先駆者コスト」の問題で、先駆者としてイノベーションの普及に苦労している企業としてセグウェイを取り上げました。また⑥「補完製品complementary products の開発に対する投資」ということで、燃料電池自動車の普及を左右する補完財としての水素ステーション、電気自動車の普及を左右する充電スタンドを取り上げた。

セグウェイは、AppleのCEOであったスティーブ・ジョブズが「人間の移動形態を変える革命的な製品」と評したと言われるほどの画期的な新製品ではあるが、その普及に苦労している。普及の妨げとなっているのが、法的規制である。

[本日の授業で取り上げた具体的事例、および、取り上げることができなかった重要な具体的事例]
  1. Facebook事業が「紙からデジタルへのイノベーション」として位置づけることができること
  2. ソニーが家庭用ゲーム専用機市場への参入に際して開発した初代PSは、ポリゴンによる3次元コンピュータグラフィックス(3Dポリゴンを利用したグラフィックス処理)というイノベーションに対応した製品であったこと(ファミコンやスーファミは、スプライトを利用した2次元コンピュータグラフィックスであったこと)
  3. セグウェイ関連記事 — 製品イノベーションの普及と法etc
  4. 家庭用据え置き型ゲーム専用機の製品イノベーション
    http://www.sanosemi.com/biztech/Game-Console-CPU-history-Ver1.pdf

  5. 電気自動車製品本体に対する相互的な補完財としての、充電ステーション

     

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佐野ゼミ 2014.11.12 2年次ゼミ

[本日のキーワード]
1. national brannd(ナショナル・ブランド、NB)
2. private brand(プライベート・ブランド、PB)
3. OEM(Original Equipment Manufacturer, 相手先ブランド製造)
4. 公企業 vs 私企業
5. 売上高営業利益率
[本日のQuestion]
Q.1a 「なぜ、最近のコンビニはprivate brand商品の比率を高めているのか?」
Q.1b 「national brand商品に代えて、private brand商品を販売することのメリットは何か?」
 

答え方1 — cost leadership戦略の一環としてのprivate brand商品
答え方2 — ビッグデータ活用法の一方法としてのprivate brand商品、「製造と小売の有機的統合」の一方法としてのprivate brand商品

 

[本日のレポートについてのコメント]
コンビニ市場におけるセブン-イレブンのシェアが最大であること、しかも、セブンイレブンのシェアが21世紀中に20数%も増加していることの説明に関して、その説明の根拠となるデータをきちんと調べておくこと

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2014.11.12 3年次佐野ゼミ

[毎週提出すべき課題についての注意事項および確認事項]
A. 従来スタイルでのレポート「データに基づくミニレポート」[データと文字の説明で500字以上]に関する注意事項
  1. 数値データのグラフ化を自分でおこなうこと(グラフを必ず1個以上自分で作成すること)
  2. 数値データ表をワードの中に貼り付けておくこと
  3. 数値データの出典を明記しておくこと
  4. 自分で作成した以外のグラフに関しては、そのグラフ自体の出典を明記すること
  5. 自分で作成した以外のグラフに関しても、そのグラフのもとになったデータを出典を明記すること
 

B. 新スタイルでのレポート
従来スタイルでのレポート「データに基づくミニレポート」[データと文字の説明で500字以上]を後期に7本作成済の人は、レポート作成に関して第2ステージに移行します。すなわち、11月18日(火)提出締切の分からは、従来スタイルでのレポート提出のほかに、下記のような新しいスタイルでの課題レポートの提出も認めます。
 
新スタイル1.「これまでに自分が提出したミニレポートに対して、下記のような視点からの追加・訂正をおこなって1,000文字以上のレポートを作成する」
なおその際には、下記の点に配慮して下さい。

  1. 何から何へのイノベーション(革新)であるのか? — 例えばFacebookは、紙からデジタルへのイノベーションとして位置づけることができる。
  2. どのような意味でイノベーションであるのか?
  3. どのようなタイプのイノベーションであるのか? —- radical vs incremental, sustaining vs disruptive
  4. イノベーションを実行している企業は、イノベーションによってどのような競争優位性を確保しようとしているのか?
  5. 企業はなぜイノベーションに取り組んだのか?
  6. イノベーションをどのような形で実行したのか?

 

新スタイル2.「教員のコメント、修正指示、追加指示に対応して、500字以上の追加・訂正をおこなう」
なおこの場合には、教員からの特段の指示がない限り、追加の数値データやグラフを作成する必要はありません。
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イノベーター、アントレプレナーの講演

BASES (a student entrepreneurship group), Stanford Technology Ventures Program, および the Department of Management Science and Engineeringが共同で毎週提供しているセミナー。どのような講演があるのかを一覧するのにはこちらのページが便利であるが、transcriptを見たい場合にはecorner, Stanford University’s Entrepreneurship Cornerの方が有用である。

Evan Willamsの講演
2005年10月12日におこなった56分57秒の講演。動画像はなく、音声のみのバージョン。
2005年10月12日におこなった上記講演の一部をここから動画像で見ることができる。transcriptもある
2009年2月に開催されたTED conferenceでの講演。
Steve Jobsの講演
2005年6月にStanford大学でおこなわれた講演。
 
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2014.10.29 佐野ゼミ3年次授業内容

[前回の授業内容]2014.10.22 佐野ゼミ3年次授業内容

本日の授業内容
ポイント1.数値データは多様な意味をもっていること
数値データが持つ意味は多様であり、同一の数値データからさまざまなことを論じることができる。そうした多様性を引き出すためには、さまざまなグラフを作ることが有用である。

ex.1 「任天堂の売上高の歴史的推移」グラフ vs 「任天堂の売上高の対前年度比数値の歴史的推移」
ex.2 「民間企業勤務者の給与の階層別分布の歴史的推移」グラフ vs
「民間企業勤務者の給与の階層別割合(%)の歴史的推移」グラフ[積み重ね型タイプ] vs 「民間企業勤務者の給与の階層別割合(%)の歴史的推移」グラフ[非積み重ね型タイプ] vs 「民間企業勤務者の給与の階層別割合(%)の1994年度比の歴史的推移」グラフ

発見法的には、さまざまなタイプのグラフを自分で作成して、何が言えるのかを考えてみてください。たとえば、「任天堂の売上高の対前年度比数値の歴史的推移」グラフからはQ.1からQ.9までのような問題を見つけ出すことができます。

自分が論じたいこと、あるいは、自分が思いついた仮説にあわせて、それにもっとも適したグラフを作成することが必要です。「生活保護水準以下の収入の給与所得者が増加している」ことを示すためには、それに適したグラフがあります。

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2014.10.22 2年次ゼミ授業および次週の課題

【前回の授業内容】2014.10.15 【次回の授業内容】2014.10.29
 
【今週の授業内容および補足】照明のイノベーション
イノベーションは様々な視点から分析できる。今回の授業では、2014年のノーベル物理学賞として、赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二という日本人の3人が青色LEDの発明で受賞したことを受けて、照明に関するイノベーションを取り上げた。

照明に関するイノベーションは、「燃焼による照明」から「電気による照明」への技術変革が19世紀に進行した。今週の授業ではそうしたイノベーションが推進された理由の分析をおこなった。

照明に関して現代日本では、下記のWEBページの記載にあるように、「白熱電球」照明から「LED」照明への代替が進んでいる。

1.東芝は、同社の創業以来の事業であり120年間にわたり継続してきた一般白熱電球の製造を2010年3月17日に中止した。
2.パナソニックは、1936年から70年以上にわたって続けてきた白熱電球の生産を2012年12月で中止した。
[照明の技術的分類]
「点」型光源 — 白熱電球、「LED」電球
「線」型光源
「面」型光源

[sanosemi.info内関連ページ]
【次週の課題】
来週の火曜日(10/27)以前に記の指示に従って課題をonedriveにアップロードすること。締切までに提出できなかった場合は、その遅れに応じたペナルティを課します。なおonedriveにアップできない人は、教員からのメールに書かれたgmailのメールアドレス宛に添付でファイルを送信してください。

[sanosemi.infoの中の統計データ紹介ページ]
https://sanosemi.info/ネット上の統計データ

[onedriveの佐野ゼミ(学部用)の中の市場シェアデータのページ]
onedriveにログインしてから下記リンクをクリックすると、該当ページを表示できます。
sanomshr-hotmail明治大学経営学部佐野ゼミ さんの OneDrive >佐野ゼミ(学部用) >ゼミ生共通資料 >市場データ

2014年10月14日(水)の課題として、下記の説明を踏まえて

a)「グラフを1個以上作成する」とともに、
b)「グラフに基づく考察レポート」(500字以上)を作成してください。

提出期限はゼミの前日(2014.10.20)までです。

グラフを作成するためのデータを思いつかない人はsanosemi.infoの下記WEB、または、onedrive上の市場シェアデータを利用して下さい。

[グラフの例]
 https://sanosemi.info/archives/1537
 

2.自らが作成したグラフを基にして、「どのような変化があったのか?」ということを自ら考えて、「その変化の理由は何か?」を任天堂がおこなった製品イノベーション、および、他社の製品イノベーション、「ゲーム専用機」市場の変化(スマホゲーム市場の台頭などのゲーム産業の内部的構成の変化)などとの関連で考察すること。
 問題に関しては、 https://sanosemi.info/archives/1537のグラフ4を参照すること
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2014.10.22 佐野ゼミ3年次授業内容

本日の授業内容

さまざまな事例研究を取り上げた卒論作成においては、「事例研究をどのような理論的視点から分析するのか?」ということにも注意を払ってください。

たとえば、ユニクロやZARAなどのSAPという業態を論じるためには、QRやSCMといった理論的用語を用いて議論できるようにしておいてください。すなわち、「それぞれの事例研究が<この場合はこうでした>といった単なる個別性の分析にとどまらず、どのような特殊性や普遍性を持っているのか?」という問いに対する答え方の一つとして、理論的な視点からの考察が有用です。

QR(quick response)
SCM(Supply Chain Management)
情報流 vs 物流 — 情報流による物流のコントロール
全体最適 vs 部分最適

TOC(Theory od Constraints,制約の理論)
PorterのValue Cahin論
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佐野ゼミ3年次授業 — 2014.10.20までに提出すべき2014.10.14課題

[課題内容]
2014年10月14日(水)の課題として、下記の説明を踏まえて

a)「グラフを1個以上作成する」とともに、
b)「グラフに基づく考察レポート」(500字以上)を作成してください。

提出期限はゼミの前日(2014.10.20)までです。
 

グラフを作成するためのデータを思いつかない人はsanosemi.infoの下記WEB、または、onedrive上の市場シェアデータを利用して下さい。
 
[sanosemi.infoの中の統計データ紹介ページ]
[onedriveの佐野ゼミ(学部用)の中の市場シェアデータのページ]
[課題に関する説明]
データを加工することで様々なグラフを派生的につくることができる。

例えば、任天堂の連結損益計算書のデータを基にしてグラフ1のようなタイプのグラフを作成するだけでなく、それに様々な付加情報を加えたグラフ2やグラフ3の方が説明や考察には有用である。またグラフ3のように対象とする年度の範囲を短くした方が変化を論じやすい場合もある。

またデータを加工してグラフ4のようなグラフを作成した方が、連結損益の変化に関して問題点を抽出するために有用である。グラフ4を見ると、そのグラフの中に入れたような疑問がすぐに思いつく。
 

[グラフ1]任天堂の売上高・営業利益の歴史的推移1980-2013会計年度

nintendo_1980-2013-type2

[グラフ2]任天堂の売上高・営業利益の歴史的推移1980会計年度-2013会計年度(注釈入り)

nintendo_1980-2013-c

[グラフ3]任天堂の売上高・営業利益の歴史的推移1980会計年度-1992会計年度(注釈入り)

nintendo-sales-1980-1992-comment1

[グラフ4]任天堂の売上高の対前年度比の歴史的推移1980会計年度-2013会計年度

nintendo-sales-ratio-1980-2013

[データの出典]

任天堂「株主・投資家向け情報>IRライブラリー>ヒストリカルデータ」
http://www.nintendo.co.jp/ir/library/historical_data/index.html
 

 

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民間企業の給与階層別人数の推移 1992, 2002, 2012

[考察してみよう]

下記に掲げた、民間企業勤務者の年収に関するエクセルデータおよび階層別グラフに基づいて、次の考察をおこないなさい。
なおその際には、エクセルデータを加工してグラフ3~5のようなグラフを作成して、自分の考察をわかりやすく伝えることができるようにしなさい。

  1. 「どのような変化が見られるのか?」
  2. 「そうした変化の原因としてはどのようなことが考えられるのか?」
  3. 「そうした変化は民間企業に勤務している人々の消費のあり方を変化させたと考えられる。そうした変化としてはどのようなことが考えられるのか?またそうした消費のあり方に対応した企業行動にはどのようなものがあると考えられるのか?」

 

グラフ1.民間企業勤務の男性の年収階層別人数の推移 1992,2002, 2012

2014-民間企業勤務者の年収階層別人数-男子

グラフ2.民間企業勤務の女性の年収階層別人数の推移 1992,2002, 2012

2014-民間企業勤務者の年収階層別人数-女子

グラフ3.民間企業勤務の男性の年収階層別人数の推移 1991-2012

male1991-2012

グラフ4.民間企業勤務の女性の年収階層別人数の推移 1991-2012

female1991-2012

グラフ5.民間企業勤務の女性の年収階層別人数に関する、1994年を1とした場合の比率の推移 1991-2012

female1991-2012-type1994

グラフ6.2012年度の民間企業勤務者の年収階層別人数
2012年度に1年間通して民間企業で働いた勤務者の総数は4,566万人で、平均給与は408万円である。男女別の内訳は、男性が2,726万人で平均502万円、女性が1,829万人で平均268万円となっている。

2012salary
[出典]国税庁 民間給与実態統計調査 平成24年分
https://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2012.htm

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2014.10.15 佐野ゼミ 2年次生課題

来週の火曜日(10/14)以前に下記の指示に従って課題をonedriveにアップロードすること。締切までに提出できなかった場合は、その遅れに応じたペナルティを課します。
なおonedriveにアップできない人は、教員からのメールに書かれたgmailのメールアドレス宛に添付でファイルを送信してください。

1.任天堂の下記のヒストリルデータのエクセルファイルを利用して、sanosemi.infoの2014年10月8日の記載に示されているようなグラフを1個作成すること
できれば、[グラフ3]任天堂の売上高・営業利益の歴史的推移1980-2013(注釈入り)における注釈を、据置型ゲーム専用機ではなく、携帯型ゲーム専用機に置き換えたグラフを作成して下さい。
[エクセル・ファイルのURL先]
「株主・投資家向け情報 > IRライブラリー > ヒストリカルデータ」
 http://www.nintendo.co.jp/ir/library/historical_data/index.html
 
[グラフの例]
 https://sanosemi.info/archives/1537
 
2.自らが作成したグラフを基にして、「どのような変化があったのか?」ということを自ら考えて、「その変化の理由は何か?」を任天堂がおこなった製品イノベーション、および、他社の製品イノベーション、「ゲーム専用機」市場の変化(スマホゲーム市場の台頭などのゲーム産業の内部的構成の変化)などとの関連で考察すること。
 問題に関しては、 https://sanosemi.info/archives/1537のグラフ4を参照すること
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2014.10.08 佐野ゼミ 2年次ゼミ授業

授業内容
1.著作権の法的保護期間
特許権と著作権の差異
 
2.イノベーションにかかわる4つの階層
1) Tecnhologyイノベーション
2) Businessイノベーション
3) Industryイノベーション
4) Societyイノベーション
 
3.イノベーションと法的規制問題
http://www.sanosemi.com/biztech/document/innovation-and-law.pdf
 
4.数値データに基づく考察
任天堂の売上高、営業利益の歴史的変化と、その変化の原因

任天堂「株主・投資家向け情報 > IRライブラリー > ヒストリカルデータ」
http://www.nintendo.co.jp/ir/library/historical_data/index.html

上記エクセル・ファイルの互換モードの解除方法

[グラフ1]任天堂の売上高・営業利益の歴史的推移1980-2013会計年度

nintendo_1980-2013

[グラフ2]任天堂の売上高・営業利益の歴史的推移1980-2013会計年度

nintendo_1980-2013-type2

[グラフ3]任天堂の売上高・営業利益の歴史的推移1980会計年度-2013会計年度(注釈入り)

nintendo_1980-2013-c

[グラフ4]任天堂の売上高の対前年度比の歴史的推移1980会計年度-2013会計年度

nintendo-sales-ratio-1980-2013

5.ショートカットキー — CTRL+F, CTRL+C, CTRL+V
CTRL+F(検索 Find)
CTRL+C(コピー Copy)
CTRL+V(貼り付け, Paste)

エクセル固有の操作
行を指定した後での、CTRL+「-」  行の削除
列を指定した後での、CTRL+「-」  列の削除

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2014.10.01 佐野ゼミ 2年次授業

授業内容
1.エクセルの関数 — countif関数の利用
 =countif($B5:$B50,”*病欠*”)
 
2.Porterの基本戦略
differentiation戦略 vs cost-leadership戦略
[考察してみよう]
  1. 「なぜ両方を同時に実行することは困難なのか?」について具体的事例で説明してみよう。
  2. 差異化を持続できるかどうかを規定している要因は何かを考えてみよう。
  3. ある企業がdifferentiation戦略(差異化戦略)を追求した場合への対抗策として、日本では別のアプローチによるdifferentiation戦略(差異化戦略)の追求ではなく、同質化戦略による対抗措置が取られることが多い。それはどういうことなのかを説明してみよう。
3.営業利益の極大化のための複数のアプローチ
1) 製品の競争優位性を高めて売上高を増大させるためのプロダクト・イノベーション・・・differentiation戦略による競争優位性増大と cost-leadership戦略による競争優位性増大
2) 総製造費用(製造コスト)を低減させるためのプロセス・イノベーション・・・Production Processに関するイノベーション
3) 販売費および一般管理費を低減させるためのプロセス・イノベーション・・・Business Processに関するイノベーション
[考察してみよう]
上記のそれぞれのアプローチについて具体的に説明してみよう

 

4.規模の経済(Economy of scale) — 可変費用と固定費用
研究開発費は固定費用
原材料費・組立費用は可変費用
[考察してみよう]
  1. iPhone4, iPhone5c, iPhone5S, iPhone6の製造コストはどのようなものであるのかを調べてみよう。
  2. 経験曲線効果とは何かを調べてみよう。
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2014.09.24 佐野ゼミ 2年次授業

本日の授業内容(予定)
1.sanosemi.infoについて
ゼミ生への公開連絡はこのサイトを使います。プライバシー問題などから公開できないものに関しては、onedriveや個別メールを利用します。

2.佐野ゼミにおけるonedrive活用法の確認
(1) 教員からのOneDrive への招待メールを受け取ったが、まだonedriveサービスに登録していない方

該当者は、私からの招待メールにしたがって手続きを行ってください。新規ユーザーとして OneDrive にサインインいただくと、登録者および招待メールの送付者の両方に、0.5 GB の無料ストレージ (最大10人まで5 GBまで) が追加されます。

(2) ゼミ課題提出用共有フォルダーの設置

a.「2014年度2年次ゼミ課題」というフォルダを作成する
b.当該フォルダに関して、教員に対する共有許可を与える

3.ゼミ写真の撮影
2014年度秋学期佐野ゼミ名簿を作成するため、壁をバックに写真を撮ってください。よろしくお願いします。
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論文作成法>引用元や参考文献一覧になぜ著者名を書くのか?

WEBページに著者名が明記されている場合には、参考文献にも著者名を入れておいてください、

このことが必要なのは、下記のような理由によるものです。

1. 参考文献は著者名を日本人はうえお順、外国人はアルファベット順に並べるという実務的理由
2. 著者が誰であるかによって、その記事・論文の信頼度や重要度が判断可能になる可能性があるからという理由
3. 信頼できる記事や内部事情に詳しい記事・論文を書いている著者であれば、著者名によって他の関連記事を検索するためという実践的理由
4. 自分がレポートや論文を作成する際に参考にした記事・論文を書いた著者に感謝の気持ちを表すという社会儀礼的理由

特に上記の3番は、レポートや卒業論文の追加・訂正の作業の際に重要です。信頼できて詳しい情報をネットで発信している著者が誰であるかを知ることはきわめて重要です。

なおWikipediaが記事の信頼性向上のために、出典一覧を掲載し、そこにきちんと著者名を記載するように奨励しているのも、上記のような理由によるものと思われます。

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Innovationに関して「適切とは言えない」が、「知的におもしろい」議論

DVORAK配列などのようにQwerty配列よりすぐれたキーボード配列が「発明」されても社会的に普及していないのは、すでにQwerty配列型キーボードを使用している人にとっては「キーボード配列を新たに覚え直さなければならない」という学習コストや、「既に持っているQwerty配列型キーボードを捨てて、新たにDVORAK配列型キーボードを購入し直さなければならない」という買い換えコストなどのスイッチングコストがかかるからである。すなわち「ある技術革新が社会的に普及しなかったのは、スイッチングコストが存在するからである。」という議論は、まったくの間違いというわけではないが議論としては不十分な議論である。
 どのような意味でこの議論は不十分なのであろうか?
 
[論じ方の例]
この議論の不十分性は様々な形で論じることができる。例えば、下記のような視点で論じることもできる。

視点1(cost-benefit論的議論)
 すべてのイノベーションはイノベーションである限り、何らかのスイッチングコストを持っている。スイッチングコストの存在にも関わらず旧世代製品にとっって代わって社会的に普及する製品と、スイッチングコストの存在のために旧世代製品にとっって代わって社会的に普及できない製品との違いはどこにあるであろうか?

視点2(consumer-producer論的議論)
製品の素材を鉄からアルミニウムに代える技術革新の社会的普及問題を論じる際には、消費者にとってのスイッチングコストと、生産者にとってのスイッチングコストの区別が必要である。
機械式タイプライターなどハードウェアキーボードの場合には、キーボード配列に関してもこうした違いは存在する。

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2014-夏期ゼミ合宿用資料 — ユニクロ関連資料

ユニクロ関連資料
A.論点1 — SPAとしてのユニクロ
A-1 「ユニクロ特集 柳井イズムはトヨタを超えるか」『日経ビジネス』2009年6月1号
特集表紙(pp.26-27)
1章(pp.28-29)— 強さを語る7つの数字
2章(pp.30-31)— マス市場という“処女地”
3章(pp.32-37) — 「トヨタ化」で挑む世界
4章(pp.38-41) — 後継条件は「ユニクロ人」
編集長インタビュー「柳井正」(pp.42~44)
 
A-2 「遡上経営 市場反落、今こそ源流をつかめ」『日経ビジネス』2008年10月27日号, pp.32-35

 
A-3 speciality store retailer of private label apparel
B.論点2 — 機能性衣料としてのヒートテック
B-1 ヒートテックに関わる競合製品間の性能比較
「「あったか衣料」最前線-大ブーム「吸湿発熱」の効果は」『日経TRENDY』2011年2月号

B-2 ヒートテック発熱系肌着についてのわかりやすい技術的説明
「人が放つ水蒸気を利用」『日経ビジネス』2010年11月15日号

B-3 様々な機能性衣料
「様々な機能性ウエア」『日経TRENDY』2010年1月号,pp176-179

B-4 情報技術視点からの理論的考察
矢作敏行(1996)「製販統合の焦点 : 情報的在庫調整メカニズム」『経営志林』(法政大学)32(4),pp.99-110

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佐野ゼミ 3年次 2014年7月期の課題

佐野ゼミ生の皆様へ

連絡が遅れて申し訳ありませんでした。いろいろと悩んだのですが、下記のようなテーマにします。
なお7/2で「ミニレポートが題意にあっていない」と指摘された方で修正ができていない方は7月中に訂正版をアップして下さい。(それができなかった場合は、別途ペナルティを科します。)

今回(7/9)から7/23まで夏合宿におけるレポート(最低文字数3,000字以上)を意識したミニレポートの提出をお願いします。夏合宿レポ-トのテーマは後で変えてもまったく構いませんが、暫定的テーマをもとにレポート作成のための練習をおこないます。
なおテーマに関してはこれまでに提出したミニレポートの課題と重なっていてもまったく構いません。

1.7/9用提出課題:夏合宿におけるレポートのためのデータ集め、および、グラフ作成のための練習
7/9の前日までに提出を求めているのは、下記のようにEXCEL、WORD、PDFという3種類の見本ファイルのようなファイルです。

タイプ1>7月9日課題用見本ファイル1-エクセルファイル
タイプ2>7月9日課題用見本ファイル2-ワードファイル
タイプ3>7月9日課題用見本ファイル3-pdfファイル

上記のファイルは、佐野ゼミの学部生用のskydriveの中の「佐野ゼミ(学部用)>2014ゼミ>ゼミ生用模範ファイル」というフォルダからもダウンロード可能になっています。

なお技術的に困難であれば、ワードファイルとpdfファイルは提出しなくても構いません。ゼミ授業中に作成して頂きます。

[excelファイルを作成するためのデータの入手法]
矢野経済研究所『日経マーケットシェア事典』、またはsanosemi.infoの中の下記ページをもとに製品市場の歴史的変化(最低10年以上、ただし市場形成から10年を経過していない製品は市場形成期から現在まで)に関する統計データ数値を取得し、https://sanosemi.info/archives/1403の図1のようなグラフ,または、カラーテレビの国内出荷台数比率の歴史的推移のようなグラフをエクセルで作成して下さい。

対象とするデータとしては、売上金額(出荷金額、生産金額)、売上数量(出荷数量、生産数量)、平均価格、市場シェアです。
なおデータ選択は7/16用提出課題や7/23用提出課題のことも考慮に入れた上でおこなって下さい。

日本マーケットシェア事典の一部のデータに関しては、佐野ゼミの学部生用のskydriveの中の下記フォルダを参照して下さい。
佐野ゼミ(学部用)>2014ゼミ>日本マーケットシェア事典

家電製品に関する統計データ
https://sanosemi.info/archives/1395

ネット上の統計データ
https://sanosemi.info/ネット上の統計データ

ガソリンスタンド(給油所)数の歴史的推移
https://sanosemi.info/archives/214

内閣府の消費動向調査
https://sanosemi.info/archives/120

デジタルカメラに関する統計データ
http://www.cipa.jp/data/index.html

総務省>統計調査データ>通信利用動向調査
https://sanosemi.info/archives/63

2.7/16用提出課題:データに基づく考察
市場の歴史的推移に関する7/9提出のデータ、あるいは、別のデータに基づいて、歴史的変化に関する要因論的説明(変化を起こしたのはどのような要因の作用によるものかという説明)や理論的説明(バンドワゴン効果論、アッタ-バックのドミナントデザイン論、クリステンセンのバリューネットワーク論、ポーターの競争戦略論、RBV論など理論的視点からの説明)をおこなって下さい。
 
3.7/23用提出課題:パワーポイントに基づくプレゼン資料の作成
7/9提出の「市場の歴史的推移に関するデータ」(あるいは、別のデータ)、および、7/16提出の「データに基づく考察」(あるいは、別の考察)に基づいて、プレゼン資料(表紙を含めて6スライド以上)を作成する。
 
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日本発明協会選定の「戦後日本のイノベーション100選」

下記の記事に紹介されているように、日本発明協会が戦後の日本の経済発展や生活の向上などに貢献した100の技術革新を「戦後日本のイノベーション100選」として顕彰しようとしていることが話題になっている。

NHK(2014)「戦後日本のイノベーション100選」2014年6月23日 8時31分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140623/k10015420381000.html

毎日新聞(2014)「イノベーション100選:即席めん、新幹線…トップ10」2014年06月18日

http://mainichi.jp/select/news/20140619k0000m040058000c.html

第1弾として、ベストテンに選出された10の技術革新、および、戦後復興期から高度経済成長期までの28の技術革新の計38のイノベーションが日本発明協会の下記WEBページに紹介されている。

日本発明協会(2014)「「戦後日本のイノベーション100選」第1回発表について」
http://koueki.jiii.or.jp/topics/2014/01innovation.html

<関連サイト>
日本発明協会 戦後日本のイノベーション100選 特設サイト

http://koueki.jiii.or.jp/innovation100/

これらのイノベーションのどれか一つ取り上げて、下記のような項目を取り上げたレポートを提出しなさい。
  1. どのような意味で高く評価できるイノベーションであるのか?
  2. 出荷台数(販売台数)、出荷金額(販売金額)など市場規模の変化はデータ的にどのようなものであったのか?
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radical innovationによる旧市場の崩壊の事例としての銀塩フィルム市場

参考となるWEBページ

岸宣仁(2012)「<富士フイルム>本業崩壊、生き残りをかけた変革の12年」『PRESIDENT』2012年10月29日号
http://president.jp/articles/-/7833
http://president.jp/articles/-/7833?page=2
http://president.jp/articles/-/7833?page=3
http://president.jp/articles/-/7833?page=4

湯之上隆(2012)「Kodakと富士フイルムに見るサバイバル方法」『Electronic Journal』2012年6月号
www.electronicjournal.co.jp/article/PDF/20120601.pdf

三木優(2009)「2020年、あなたの会社は存在していますか? 」2009年07月13日
http://www.jri.co.jp/page.jsp?id=8900

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ソーシャルネットワークゲームに関する過去のWebデータの検索とその内容概要レポート

WEB上のデータの中には一定期間経過後にアップロードされていたサーバー上から削除されるものがある。そのためGoogle検索などでヒットしたWEB記事でも本文を見ることができないものがある。

例えば下記のWEBデータがそうである。

上記URLのWebページにジャンプすると、下記のような表示がされ、その内容を見ることができない。
 
Expired:掲載期限切れです
この記事は,産経デジタル との契約の掲載期限(6ヶ月間)を過ぎましたので本サーバから削除しました。
このページは20秒後にITmedia ニュース トップページに自動的に切り替わります。
 

しかし上記のWEBデータに関しては、アメリカの非営利組織が運営しているサービスを利用すれば見ることができる。

自分で何とかして上記のWEBデータを見つけ出して、その内容をまとめてレポートしなさい。

なおその際には、下記のWEB記事も参照して、レポートをまとめなさい。

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佐野ゼミ 3年次 2014.06.18

イノベーションに関するクリステンセン的なタイプ分類

 クリステンセンは、「既存技術を漸進的に改良しただけの技術に基づくイノベーションなのか?それとも、既存技術とは抜本的に異なる新技術に基づくイノベーションなのか?」という<技術的連続性の有無に関わる区分>と、「既存市場における有力企業が率先して取り組み有力企業であり続けるようなイノベーションなのか?それとも、既存市場における有力企業がうまく取り組むことができず別な企業に取って代わられてしまうようなイノベーションなのか?」という<既存市場における有力企業の存続・非存続に関わる区分>という二つの分類軸に基づいて、イノベーションを下記のように4分類している。
Christensen-Innovation01

上記を書き換えると、イノベーションは下記のような4つのタイプに分類することができる。

既存市場における
有力企業が
「生き延びた(存続した)」
イノベーション
既存市場における
有力企業が
「失敗した(破滅した)」
イノベーション
既存技術
根本的に異なる
技術に基づく
イノベーション
タイプ1
sustaining-radical
タイプ2
disruptive-radsical
既存技術
少し改良した
技術に基づく
イノベーション
タイプ3
sustaining-incremental
タイプ4
disruptive-incremental
次週の課題

1)どれか一つイノベーションの事例を取り上げて、それが上記の4つのタイプ分類にうまく当てはまるかどうかを考察しなさい。

2)次に、自分が取り上げたその事例が上記のタイプ1~4のどれか一つにうまく該当する場合には該当する根拠をデータに基づいて説明しなさい。
またもし、授業中に説明した「一眼レフカメラに関するデジタル化のイノベーション」の場合のように、クリステンセンの上記のタイプ分類にうまく該当しない場合には該当しないことの根拠をデータに基づいて説明しなさい。

なおクリステンセンのイノベーション論については授業中に印刷・配布した下記のファイルを参照すること
http://www.sanosemi.com/biztech/document/Christensen-Innovation-Theory1.pdf

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佐野ゼミ3年次 2014.06.11課題 — インターネット関連の技術革新にともなう広告市場におけるイノベーションほか

下記課題のpdfファイルは下記からダウンロードできる。
http://www.sanosemi.com/sanosemi/2014-06-11-3nen.pdf

参考となる統計データは下記から入手できる。
https://sanosemi.info/archives/category/統計データ

innovationに関してこれまで取り上げられてきた事例研究は、主として「個別製品」レベルのものであった。そこで次回はinnovationに関する事例研究として、「製品サブセグメント」レベル、および、「製品セグメント」レベルでの考察を含めたミニレポートの提出を求めることとする。
 
課題1 インターネット関連の技術革新にともなう広告市場におけるイノベーション
 1990年代後半期以降の日本におけるWWW、ネット検索エンジン、ADSL、光ケーブル、PCサーバーなどインターネット関連技術のイノベーションの進展を受けて、広告という製品セグメントにおける内部構成は下記の図1「日本の広告市場の歴史的推移1996-2013」に示したように大きく変化した。

CM01
[データの出典]

電通(2014) 「2013年 日本の広告費」は5兆9,762億円、前年比101.4%― 総広告費は2年連続で増加、成長軌道へ」電通2014年2月20日付けニュースリリース
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2014014-0220.pdf
テレビ広告費:全国民間放送の電波料および番組制作費とテレビCM制作費
インターネット広告費:インターネットサイトやアプリ上の広告掲載費および広告制作費(バナー広告等の制作費および企業ホームページの内、商品/サービス・キャンペーン関連の制作費)
新聞広告費:全国日刊紙、業界紙の広告料および新聞広告制作費
 

 インターネットの社会的普及にともない、インターネット広告が20世紀末から急激に伸びた。20世紀末の2000年には590億円という市場規模であったものが、2009年には2000年の約12倍の7,069億円となって新聞広告を抜き、2013年には2000年の約16倍の9,381億円となり新聞広告市場の約1.5倍の規模となったのである。
 こうしたインターネット広告市場の成長は、以前から存在する「広告」製品サブセグメントである新聞広告やテレビ広告に打撃を与えた。

 新聞広告市場は1990年代後半期には約1兆2千億円であったのが、最近は約1/2にまで落ち込んだ。またテレビ広告市場は新聞広告市場ほどではないにしろ、1990年代後半期には約2兆円であったのが最近は1兆7千億円台と約2千億円の落ち込みを記録している。
 新聞広告とテレビ広告という二つの製品サブセグメントを合わせた減少分は約8千億円を超える大きさとなっている。

こうした広告市場セグメントの内部構成の変化に関して、下記に挙げた問いの一つまたはいくつかを取り上げてミニレポートを作成して下さい。

(1) インターネットの1990年代以降における社会的普及はデータ的にどのようなものであったか? インターネットの社会的普及が進んだ技術的理由や技術的要因、あるいは、社会的理由や社会的要因としてはどのようなものがあるのかを考察しなさい。

(2) 1990年代以降におけるテレビの視聴時間の変化はデータ的にどのようなものであったのか? できれば、年代別、性別、年収別のデータも調べなさい。さらにまた、そうした変化が起きた理由にはどのようなものがあるのかを考察しなさい。

(3) 1990年代以降における新聞の購読時間の変化はデータ的にどのようなものであったのか? できれば、年代別、性別、年収別のデータも調べなさい。さらにまた、そうした変化が起きた理由にはどのようなものがあるのかを考察しなさい。

(4) 1990年代以降におけるインターネットの利用時間の変化はデータ的にどのようなものであったのか? できれば、年代別、性別、年収別のデータも調べなさい。さらにまた、そうした変化が起きた理由にはどのようなものがあるのかを考察しなさい。

(5) 新聞広告の市場規模が約1/2になったことに関して、「新聞社はその事態についてどのようなことを述べているのか?」「新聞社はその事態に対応してどのように対処しようとしているのか?」「新聞社の収益構造との関係で、広告収入の減少の持つ影響・意味はどのようなものなのか?」を調べなさい。
 なおレポートに際しては新聞業界全体を対象として論じても構わないし、特定の企業(例えば、朝日新聞社、読売新聞社など)だけを取り上げて論じても構わない。

(6) インターネット広告市場の拡大という現在の状態に対して、新聞社はどのように対応するのが最も適切と考えられるのかを論じなさい。

(7)  テレビ広告市場は新聞広告市場ほどではないにしろ、1990年代後半期には約2兆円であったのが最近は1兆7千億円台と2千~3千億円の落ち込みを記録していることに関して、「テレビ局はその事態についてどのようなことを述べているのか?」「テレビ局はその事態に対応してどのように対処しようとしているのか?」「テレビ局の収益構造との関係で、広告収入の減少の持つ影響・意味はどのようなものなのか?」を調べなさい。
 なおレポートに際してはテレビ局業界全体を対象として論じても構わないし、特定の企業(例えば、日本テレビ、フジテレビなど)だけを取り上げて論じても構わない。

(8) インターネット広告市場の拡大という現在の状態に対して、テレビ局はどのように対応するのが最も適切と考えられるのかを論じなさい。なおその際には、自分の推測の根拠を分かりやすく説明しなさい。

課題2 イノベーションの結果として、ある製品市場が急速な発展を遂げることは、前述のインターネット広告に限らず、下記URL資料にあるCD製品、PC製品、G3 Fax製品など様々な製品に見られる。

上記のように、イノベーションの結果としてある製品市場が急速な発展を遂げた事例をどれか一つ探し出しなさい。そしてそうしたイノベーションに関わる下記に挙げた問いの一つ、または、いくつかを取り上げてミニレポートを作成しなさい。ただし事例としては上記に挙げたCD製品、PC製品、G3 FAX製品という事例でも構わない。

(1) イノベーションへの対応に成功した代表的な企業を一つ取り上げて、製品の出荷台数・出荷金額・市場シェア、あるいは企業の売上金額や利益率などその企業の成功をわかりやすく説明するとともに、その成功要因を説明しなさい。

(2) イノベーションへの対応に失敗した代表的な企業を一つ取り上げて、製品の出荷台数・出荷金額・市場シェア、あるいは企業の売上金額や利益率、あるいは倒産や合併などその企業の失敗をわかりやすく説明するとともに、その失敗要因を説明しなさい。

FAX01
[出典]ロルフス, J.H.(佐々木勉訳, 2005)『バンドワゴンに乗る — ハイテク産業 成功の理論』NTT出版, p.79

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家電製品に関する統計データ

エアコン、空気清浄機、扇風機、電気洗濯機、電気掃除機、電子レンジ、コーヒーメーカー、食器洗い乾燥機、温水洗浄便座などの家庭用電気機器の下記のような時期に関する出荷推移表をダウンロードできる。

2012年月別推移表(EXCELデータ)
1990~2012年暦年別推移表(EXCELデータ)
1990~2011年度別推移表(EXCELデータ)
 

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佐野ゼミ 3年次 2014.06.04

新製品開発に際しては、「需要(demand)に関する市場調査に基づいて製品イノベーションを進める」Market-oriented Innovation的やり方と、「需要(demand)に関する市場調査をおこなうことなく製品イノベーションを進める」Technology-oriented Innovation的やり方の二種類が存在する。

タイプ1>Market-oriented Innovation — 市場調査に基づく製品イノベーション
Market-oriented Innovation的やり方とは、「当該製品市場において顧客はどのようなことを重視しているのか?」や「製品イノベーションを実行した場合に市場でどの程度の需要が見込めるのか?」に関する市場調査に基づいて製品イノベーションをするやり方である。
eco_h25-02_img01たとえば岩崎夏美さんが6月4日ゼミ課題レポート「Panasonicドラム式洗濯乾燥機 NA-VX9300、NA-VX7300、NA-VX730S」で取り上げているように、Panasonicはドラム式洗濯乾燥機に関する2013年度の製品イノベーションに際して、同社のドラム式洗濯乾燥機を2012年に購入した顧客を対象としたアンケート調査の結果(右図参照)に基づいて新製品開発をおこなっている。
すなわち、顧客が製品購入に際して重視する製品性能が、省エネ性能、節水性能、洗濯容量、洗浄力であるというアンケート結果に基づき製品イノベーションをおこない、下記のような性能向上を実現している。

1)省エネ性能の向上
洗濯物1kgあたりを洗濯するのに必要な消費電力量を旧世代機の10.8Whから約35%減の7.0Whに削減した。
洗濯物1kgあたりを乾燥させるのに必要な消費電力量を旧世代機の306.7Whから約67%減の100.0Whに削減した。
 

2)節水性能の向上
洗濯物1kgあたりの水使用量を旧世代機の8.7リットルから約9%減の7.8リットルに削減した。

3)洗濯容量性能の向上
1度に洗える洗濯物の重量上限を旧世代機の8kgから約25増の10kgに向上させた。

4)洗浄力の向上
従来機の温水ジェット泡洗浄方式から、新世代機におけるジェットバブルシステム方式へ変更した。
ドラムの大径化によって「たたき洗い」効果を増大させた。
 

市場調査に基づく性能向上による製品イノベーション
旧世代機 新世代機
洗濯時消費電力
[Wh/kg]
10.8 → 35%減 → 7.0
乾燥時消費電力
[Wh/kg]
306.7 → 67%減 → 100.0
最大洗濯重量
[kg]
8 → 25%増 → 10
[出典]パナソニック(2013)「ドラム式洗濯乾燥機 NA-VX9300、NA-VX7300、NA-VX730S:平成25年度 省エネ大賞 省エネルギーセンター会長賞」
パナソニック>アプライアンス社 > 環境活動 > 省エネ大賞受賞商品の紹介 > ドラム式洗濯乾燥機
http://panasonic.co.jp/ap/ecology/eco_h25-02.html
 

パナソニックは、上記のような市場調査結果に基づく製品イノベーションにより、洗濯機の販売台数を下記のように順調に増加させ、1951年9月の洗濯機の生産開始から数えて約50年後の2013年8月23日にはグローバル生産累計1億台を達成している。

panasonic-2013-08-29-1-2

タイプ2>Technology-oriented Innovation — 市場調査に基づかない製品イノベーション
Technology-oriented Innovationは、「製品市場がまだ存在してはいないため、需要(demand)に関する市場調査をおこなえない場合」と、「製品市場は既に存在するが、ターゲットとする顧客の特性が既存市場の顧客の特性とは異なるため、既存市場の顧客を対象とした市場調査が有意味ではない場合」の二つのタイプに分けることができる。
タイプ2a> 「それまで存在しなかったまったく新しい画期的な新製品であるために、新製品開発の開始時点ではまだ調査対象とすべき製品市場(Market)が存在しないために需要(demand)に関する市場調査がおこなえない」場合
タイプ2b> 製品市場それ自体は存在するが、既存顧客とは異なる特性を持つ顧客をターゲットとした新製品開発であるため、既存顧客を対象とした需要(demand)に関する市場調査が無意味な場合
上記のことを踏まえて、6/11では下記の課題のどれか一つを取り上げてレポートをしなさい。
 
課題1 demandに関する市場調査をおこなうことなく(あるいは市場調査の結果を重視することなく)製品イノベーションを進めるTechnology-oriented Innovation的やり方で、市場的成功をおさめた事例を探し出しなさい。なおその際には、販売数量、売上金額などの具体的数値を必ず挙げなさい。
 また前回の課題ページの発言3などのように、「demandに関する市場調査をおこわなかったこと」、あるいは、「市場調査の結果を重視しなかったこと」がわかる具体的根拠も同時に挙げなさい。
課題2 demandに関する市場調査に基づいて製品イノベーションを進めるMarket-oriented Innovation的やり方で、市場的成功をおさめた事例を探し出しなさい。なおその際には、販売数量、売上金額などの具体的数値を必ず挙げなさい。

課題3 P&Gの下記WEBに挙げられている事例の中には、demandに関する市場調査に基づくものではなく、人々が明瞭には意識してはいないnecessity/usefulnessに関する科学的分析や技術的分析に基づく製品イノベーションがある。そうしたことに該当する事例すべてを挙げ、それぞれの事例がどのようなnecessity/usefulnessに関する製品イノベーションであるのかを個別に説明しなさい。

http://jp.pg.com/innovations/inde.jsp
http://jp.pg.com/innovations/backnumber.jsp

課題4 上記に挙げたP&G社以外で、自社の製品イノベーションを紹介しているWEBページを見つけ、そうした製品イノベーションの事例の中で、demandに関する市場調査に基づくものではなく、人々が明瞭には意識してはいないnecessity/usefulnessの分析に基づく製品イノベーションの事例を一つ探し出しなさい。そしてその事例がどのようなnecessity/usefulnessに関する製品イノベーションであるのかを説明しなさい。

課題5 necessityに応える製品イノベーション、あるいは、従来よりも大きなusefulnessを実現する製品イノベーションとして社会的注目を浴びてはいるが、期待されるほどの大きなdemandを獲得できてはいない製品イノベーションを一つ取り上げ、下記のポイントのいくつかを含む説明を展開しなさい。

ポイント1>necessityに応える製品イノベーション、あるいは、従来よりも大きなusefulnessを実現する製品イノベーションであるのはどのような意味においてなのか?
ポイント2>多くの人々のwantsを形成できていないためにさほど大きなdemandを獲得できてはいないない場合には、その理由を考察するとともに、多くの人々のwantsの形成のために企業はどのような方策を取っているのかを分析しなさい。 
ポイント3>一定数以上の人々のwantsを形成できているにも関わらずさほど大きなdemandを獲得できてはいないない場合には、その理由を考察するとともに、より大きなdemandの形成のために企業はどのような方策を取っているのかを分析しなさい。
ポイント4>予想販売台数などdemandの大きさに関する予想数値を調べなさい。
ポイント5>実際の販売台数など実際のdemandの大きさを調べなさい。

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佐野ゼミ 3年次 2014.05.28

新製品開発に際して、「需要(demand)に関する市場調査に基づいて製品イノベーションを進める」Market-oriented Innovation的やり方と、「需要(demand)に関する市場調査をおこなうことなく製品イノベーションを進める」Technology-oriented Innovation的やり方の二種類が存在する。

「需要(demand)に関する市場調査をさほど重視しないで製品イノベーションを進めるべきだ」とする発言としては下記がある。

発言1>任天堂の3代目社長[1949年-2002年]の山内溥の発言
「市場調査? そんなことしてどうするんですか? ―― なるほど、その結果に基づいた商品を開発したときは、ユーザーの気持ちは離れているということですね。たしかに、そういったタイムラグという問題もある。でもね、任天堂が市場を創り出すんですよ。調査する必要などどこにもないでしょう。」(高橋健二(1986)『任天堂商法の秘密――いかにして“子ども心”を掴んだか』祥伝社)といった発言をしている。

発言2>ソニーの創業者の井深大の発言
「市場調査によって新製品を企画するのが米国の常識になっているが、モノを出すことによって初めて市場調査ができる。それ以来、私は『マーケット・クリエーションを伴うものが新しい製品だ。本当の新製品はマーケット・クリエーションがなければならないのだ』ということを強く考えるようになった」ソニー(2009)「Sony Japan | タイムカプセル vol.21 創業者 井深の初夢、正夢となる」
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/capsule/21/index.html

 
発言3>本田技術研究所四輪開発センター 企画室LPL主任研究員(当時)の安木茂宏の発言
安木氏は、「アコード」「シビック」など、ホンダを代表する自動車の開発に長年にわたり携わってきたが、2007年2月発売のクロスロードという新車種の開発責任者として製品コンセプトを決定する際に、消費者調査をしないことを決めたとして次のように語っている。
「新車種の開発責任者を務めるに当たって、決めたことが1つある。 /それは消費者の声に耳を傾けないこと。開発の出発点となるコンセプト作りの段階で、消費者調査をしないことにしたのである。 /コンセプト作りは、とても重要な作業である。デザインや乗り心地、価格、そのほか細かい仕様を決める原点だ。この段階で、顧客に自動車に対する意識や嗜好、改善してほしい点などを綿密に調査することは一般的である。/安木氏が消費者の声をあえて排除したのは、「顧客の期待をちょっと上回る自動車を世に送り出す」のを狙ったためだ。市場調査からは、この「ちょっと上回る期待」を導き出すことが難しいのだという。実際に販売される数年先に顧客が欲しい自動車を想像したうえで、さらにそれを上回る期待に応えるのが安木氏の役割。/「現時点で探った顧客の期待の通りだと、すぐに自動車が風化してしまうんです」」「ヒットのタネは「!」 その3 - ホンダ 東芝」『日経ビジネス』2007年09月10日号,pp.38-39
 
上記のことを踏まえて、下記の課題のどれか一つを取り上げてレポートをしなさい。
 
課題1 demandに関する市場調査をおこなうことなく(あるいは市場調査の結果を重視することなく)製品イノベーションを進めるTechnology-oriented Innovation的やり方で、市場的成功をおさめた事例を探し出しなさい。なおその際には、販売数量、売上金額などの具体的数値を必ず挙げなさい。
 また上記の発言3などのように、「demandに関する市場調査をおこわなかったこと」、あるいは、「市場調査の結果を重視しなかったこと」がわかる具体的根拠も同時に挙げなさい。

課題2 demandに関する市場調査に基づいて製品イノベーションを進めるMarket-oriented Innovation的やり方で、市場的成功をおさめた事例を探し出しなさい。なおその際には、販売数量、売上金額などの具体的数値を必ず挙げなさい。

課題3 P&Gの下記WEBに挙げられている事例の中には、demandに関する市場調査に基づくものではなく、人々のnecessity/usefulnessに関する科学的分析や技術的分析に基づく製品イノベーションがある。そうしたことに該当する事例すべてを挙げなさい。
 またP&Gのそうした事例以外で、necessity/usefulnessの分析に基づく製品イノベーションの事例を一つ探し出して説明しなさい。

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