佐野ゼミ 3年次 2014.06.18

イノベーションに関するクリステンセン的なタイプ分類

 クリステンセンは、「既存技術を漸進的に改良しただけの技術に基づくイノベーションなのか?それとも、既存技術とは抜本的に異なる新技術に基づくイノベーションなのか?」という<技術的連続性の有無に関わる区分>と、「既存市場における有力企業が率先して取り組み有力企業であり続けるようなイノベーションなのか?それとも、既存市場における有力企業がうまく取り組むことができず別な企業に取って代わられてしまうようなイノベーションなのか?」という<既存市場における有力企業の存続・非存続に関わる区分>という二つの分類軸に基づいて、イノベーションを下記のように4分類している。
Christensen-Innovation01

上記を書き換えると、イノベーションは下記のような4つのタイプに分類することができる。

既存市場における
有力企業が
「生き延びた(存続した)」
イノベーション
既存市場における
有力企業が
「失敗した(破滅した)」
イノベーション
既存技術
根本的に異なる
技術に基づく
イノベーション
タイプ1
sustaining-radical
タイプ2
disruptive-radsical
既存技術
少し改良した
技術に基づく
イノベーション
タイプ3
sustaining-incremental
タイプ4
disruptive-incremental
次週の課題

1)どれか一つイノベーションの事例を取り上げて、それが上記の4つのタイプ分類にうまく当てはまるかどうかを考察しなさい。

2)次に、自分が取り上げたその事例が上記のタイプ1~4のどれか一つにうまく該当する場合には該当する根拠をデータに基づいて説明しなさい。
またもし、授業中に説明した「一眼レフカメラに関するデジタル化のイノベーション」の場合のように、クリステンセンの上記のタイプ分類にうまく該当しない場合には該当しないことの根拠をデータに基づいて説明しなさい。

なおクリステンセンのイノベーション論については授業中に印刷・配布した下記のファイルを参照すること
http://www.sanosemi.com/biztech/document/Christensen-Innovation-Theory1.pdf

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