卒論チェックリスト2015年度版Ver.1.2

2015/12/09の4年次ゼミで確認した卒論のチェックリストの一部修正版(表現および順番を一部変更した下記ファイル)に基づき、チェックすること
 
 
不適切事例1
(訂正前)繊研新聞社編集局「よくわかるアパレル業界」日本実業出版社
(訂正後)繊研新聞社編集局(2012)『よくわかるアパレル業界』最新8版、日本実業出版社
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訂正ポイント1>Whenに関する情報(出版年)を記載しておくこと
訂正ポイント2>単行本のタイトルは、「」ではなく、『』でくくること
訂正ポイント3>同一タイトルで、版を重ねている本に関しては、第何版なのかといった付加的書誌情報を入れておくこと
 
不適切事例2
オリジナルの文章に関する不適切な間接引用
下記の文章は、オリジナルの3つの文章と前後関係がまったく同じであり、文章の末尾を「である」文にするなど表現を若干変更しただけのものですので、明治大学(2012)「レポート・論文の剽窃(盗用)行為へ注意」に違反する文章です。

「ゴルファーにはヘッドスピードとドライバーのロフトに神経質な人を多く見かける。自分はヘッドスピードが45m/s以上だからロフトは9度が合っているという安易な意見だ。このロフトはフェース中央のロフトであって、ロールがあるためフェースの中央から数mm上下に外れただけで結果が変わってしまう。ロフト9度のドライバーでも上側でボールのインパクトを迎えれば10度になるし、下側でインパクトを迎えれば8度になる。ロフト通りの真芯でインパクトをすれば9度の性能でボールが飛ぶが、「ホットスポット」とか「激芯」などと言われている真芯より若干上側でインパクトをすると9.5度の性能でボールが飛び、近年の低重心ヘッドの性能が活かされボールが思った以上に上がりキャリーがでるなどの効果がある。」
 
ベルギーのリエージュ劇場のロゴとの類似が問題とされ、東京オリンピックにおけるエンブレムとしての使用が中止された佐野研二郎さんの作品の場合には、Tという文字をロゴとして用いたンプルなマークであることから、著作権侵害に当たらない可能性が高いのですが、上記の文章は著作権法違反に該当する可能性が高いと言えます。「全体としては事実に関わる段落」であっても、「段落を構成している文章すべて」が事実に関する記載であるわけではありません。また「事実に関する記載」であっても、「事実そのものではなく、事実に関する評価表現」など様々な表現の余地が大いにある文章に関するデッド・コピーの文章(あるいは、デッド・コピーに近い文章)は、著作権法違反に該当する可能性が高いだけでなく、倫理的にまったく不適切です。
なお「自分はヘッドスピードが45m/s以上だからロフトは9度が合っているという安易な意見だ。」という文章そのものは内容的に正しい主張であったとしても、事実そのものではありません。「安易な意見だ」という部分は評価に関する表現ですし、「ヘッドスピードが45m/s以上だからロフトは9度が合っている」という部分は誰しもが認める客観的事実というわけでもないと思われます。
「このロフトはフェース中央のロフトであって、ロールがあるためフェースの中央から数mm上下に外れただけで結果が変わってしまう。」という部分もそうです。
 
オリジナルの文章
「ゴルファーにはヘッドスピードとドライバーのロフトに神経質な人を多く見かけます。自分はヘッドスピードが45m/s以上だからロフトは9度が合っているなどという意見です。実はこのロフトはフェース中央のロフトであって、ロールがあるためフェースの中央から数mm上下に外れただけで結果が変わってしまいます。ロフト9度のドライバーでも上側でボールのインパクトを迎えれば10度になりますし、下側でインパクトを迎えれば8度になるわけです。ロフト通りの真芯でインパクトをすれば9度の性能でボールが飛びますが「ホットスポット」とか「激芯」などと言われている真芯より若干上側でインパクトをすると9.5度の性能でボールが飛び、近年の低重心ヘッドの性能が活かされボールが思った以上に上がりキャリーがでます。」
[出典]golfplay.jp「ドライバーという「クラブ・・・歴史と性能」『ゴルフ上達法〜100をきれる上級者から初心者まで〜』
http://www.golfplay.jp/smart/c8/2.php、2016年1月19日アクセス
 
 
注意すべき事例1
「A社は、ポーターの言うコスト・リーダーシップ戦略と差異化戦略を取っている。」といった記載をすることは、あまり適切ではありません。というのも、ポーターはコスト・リーダーシップ戦略と差異化戦略を同時に追求することはできない(あるいは、不適切である)と述べていると一般に考えられているからである。
「A社は、ポーターの言うコスト・リーダーシップ戦略と差異化戦略を取っている。」といった記載をする際には、一般的なポーター理解と異なることを自分がなぜ主張するのかに関して、経験的根拠および理論的根拠をわかりやすく説明しておくことが必要です。
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