アッターバックのdominant design論の理解を問う問題(その1)

自転車のproduct designも、英文入力のためのアルファベット文字配列のproduct designも、市場でdominantなproduct designは19世紀末から21世紀の今日に至るまで変化していない。

一方で、携帯音楽機器のdominant designは、カセット・ウォークマン、CDウォークマン、MDウォークマン、内蔵HDD型iPod、フラッシュメモリー型iPod/スマホ(iPhoneなど)といったように、短期間で変化している。

問1 自転車やアルファベット文字配列のように長年にわたってdominant designが変化していない事例を一つあげて、図を用いながら変化していないこと、および、変化していない理由を具体的に説明しなさい。

問2 携帯音楽機器のように、dominant designが短期間に大きく変化している事例を一つあげて、図を用いながらどのように変化したのかということ、および、変化した理由を具体的に説明しなさい。

問3 携帯音楽機器の現在のdominant designでは、音楽コンテンツの媒体がフラッシュメモリーなどの半導体メモリとなっている。こうした携帯音楽機器の現在のdominant designが将来的に変化するのかどうかを理由を挙げて予測しなさい。

問4 19世紀から21世紀の今日までの自動車のdominant designの歴史的変化を図を用いながらわかりやすく説明しなさい。またそうした変化の理由を説明しなさい。

アップルのiPhoneを除くほとんどのスマホはほとんど同一のproduct designである。すなわち、それらのスマホには市場でdominantなproduct designとしての、dominant designが存在する。
 そのことに関して下記の問いに答えなさい。

問5 (1) そのようにアップルのiPhoneを除くほとんどのスマホはほとんど同一のproduct designであることは、NTTドコモの製品一覧のWEBページにも示されている。
 それはどういうことなのかを説明しなさい。
(2) アップルのiPhoneを除くほとんどのスマホに関するdominant designとは何かを、OSモジュールとCPUモジュールという要素を必ず含めながら、わかりやすく説明しなさい。なおその際には、https://www.nttdocomo.co.jp/product/smart_phone/index.htmlから得られるデータを基に説明しなさい。

問6 スマホに関してなぜそのようなproduct designがdominant designとなっているのかを経営技術論的視点からわかりやすく説明しなさい。

問7 (1) アップルだけが市場におけるdominantなproduct designを開発・製造・販売している理由に関して、ポーターの競争優位に関する理論の視点から簡単に説明しなさい。
(2) 一般には上記の(1)で挙げた戦略を採用することは、開発コストや製造コストの増加要因である。しかしながらアップルのiPhoneという製品は必ずしもそうとは言い切れない面を持つ。そのことを「売上高に対する営業利益率・研究開発費率に関する日系企業と米国系企業の比較 」に示されたデータ、および、アップルのiPhoneの製造原価とサムスンのGalaxyの製造コストの比較で具体的に説明しなさい。

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