自動車の自動運転というイノベーション(2019.10.28、2020.10.12追記)

自動車の自動運転というイノベーションに関わる問題
  1. 自動運転車の定義は何か?(レベル1~レベル5)
  2. 自動運転車のneedsは何か?(自動運転車はどのような必要性[necessity]に応えようとするものなのか?自動運転車の有用性[usefulness]は何か?自動運転車に対するwantsを持つ顧客はどのような顧客なのか?自動運転車を購入する顧客はどのような顧客なのか?)
  3. 自動運転車のseedsは何か?(自動運転車の実現に必要な技術的seedsは何か?)
  4. 自動運転車の社会的普及を妨げている法的規制は何か?を促進する法的規制は何か?(レベル1~レベル5というレベル区分との関連で論じること)
  5. 自動運転車の実現に向けて各国政府はどのような対応をしているのか?(たとえば日本政府は何をしているのか?)
 
自動車の自動運転技術に関するランキング調査
 
自動車の自動運転に関わる文書
 
自動車の自動運転というイノベーションを促進するための背景的要素
日本政府ほかの政策的対応
2013年3月 世界最先端IT国家創造宣言
2013年10月 「運転支援システム高度化計画」(省庁連絡会議)
2014年6月 「官民 ITS 構想・ロードマップ」
2015年6月 「官民 ITS 構想・ロードマップ2015」
2016年5月 「官民 ITS 構想・ロードマップ2016」
2017年5月 「官民 ITS 構想・ロードマップ2017」
2018年6月 「官民 ITS 構想・ロードマップ2018」

関連研究会

国土交通省自動運転戦略本部(2019)「自動運転の実現に向けた今後の国土交通省の取組」2019年11月
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk7_000018.html
https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001318104.pdf

 
[参考資料]
日本における自動運転レベル3に関する法的制限:低速走行時のみ

富岡恒憲(2020)「日本で自動運転レベル3が解禁、いざ高速道路へ」日経クロステック/日経Automotive、2020.05.11
富岡恒憲(2020)「自動運転中も運転者に安全義務、過渡期を意識した“妥協策”」日経クロステック/日経Automotive、2020.05.12

 
自動車の自動運転に関するneeds-seeds視点からの考察
1.自動車の自動運転に関する顧客視点から見たneeds(自動運転の必要性・有用性、自動運転車に対する市場ニーズ)
  1. 運転手のヒューマンエラー[人間の判断ミス・反応ミスによる運転ミス、酒酔い運転、脇見運転、居眠り、突然死、認知症]による交通事故の防止
  2. 運転経路や運転操作のシステム的最適化による渋滞の緩和・温暖化ガス排出量の削減
  3. バス・鉄道などの公共交通システムの維持が困難な過疎地における交通システムとしての自動運転
  4. 営業マン等の運転操作からの解放による労働生産性の向上
 
2.自動車の自動運転に関するseedsー自動運転車メーカー視点から見た自動運転を可能にするための技術的needs
  1. 位置特定技術:車両の現在位置を正確に特定するための技術(ex.GPS精度の向上、高精度地図を用いた自車位置の推定)
  2. 認識技術(1):走行車両(対向車、自転車等を含む)、障害物・歩行者・並木の認識およびその動きを検知する技術(ex.カメラ、LIDAR[光をつかった検出技術・測距技術]、レーダーなどのセンサー技術)
  3. 認識技術(2):標識や信号の認識技術(ex.速度標識・一方通行標識などを認識する技術、赤信号・青信号・黄信号などを認識する技術)
  4. 人口知能技術:衝突等の危険を予測しての停車・回避行動などの決定判断に関わる判断技術
  5. 予測技術:他車の動きの予測、事故リスクや危険可能性を算出する技術
  6. プランニング技術:状況に応じた最適走行ルートの決定技術
  7. ドライバーモニタリング技術:乗客・運転手の状況を監視・把握する技術
  8. V2X通信技術:自動車=自動車間(V2V:vehicle to vehicle)、自動車=道路間(V2I:vehicle to infrastructure)、自動車=歩行者間(V2P:vehicle to pedestrian)、自動車=ネットワーク間(V2N:vehicle to network)での相互的通信
  9. 機器制御技術:車両の運転操作・車輪の回転・ブレーキ制御などのためのアクチュエータ技術
 

上記の技術を基に、下記のような機能が実現される。

  1. 自動停止機能
  2. 走行レーンに添っての自動走行機能
  3. アダプティブクルーズコントロール(Adaptive Cruise Control,ACC, 定速走行・車間距離制御装置)機能
  4. 自動追い越し機能
  5. 駐車場や自宅ガレージでの自動駐車機能
  6. 自動配車機能
 
[参考資料]
 
 
自動運転車イノベーションに関する既存自動車メーカーの戦略的対応 vs 新規参入メーカーの戦略的対応
[佐野ゼミミニレポート用課題]
上記記事などを参考にしながら、自動運転車のイノベーションによって自動車業界の構造がどのように変化すると予想されているのかをまとめなさい。
 
自動運転に対する既存自動車メーカーの対応
  1. j-cast.com(2014)「自動運転車の開発を競う日米欧メーカー トヨタは実験施設を14年秋に米で建設」J Castニュース、2014/7/14
  2. トヨタ(2017)「トヨタの自動運転への取り組み-ビジョン、戦略、開発(自動運転白書)」2017年9月27日
  3. 富岡恒憲(2020)「自動運転レベル3対応車、20年代初頭のダイムラー、21年のBMW」日経クロステック/日経Automotive、2020.05.13
  4. 富岡恒憲(2020)「ホンダは20年内に自動運転レベル3対応技術、レベル未公表のトヨタも有力」日経クロステック/日経Automotive、2020.05.14
  5. Reuters (2015)「鮮烈!これがベンツの自動運転車だ」東洋経済オンライン、2015年01月07日
  6. Audi(2017)「Piloted Driving – Audi がリードする自動運転の世界」
  7. 蛯谷敏(2017)「アウディの自動運転、何ができ、何ができない?フル機能の利用は「法制度次第」」日経ビジネスオンライン、2017年07月21日
  8. 大谷達也(2017)「アウディが実用化した自動運転「レベル3」、レベル2との決定的な違いとは」2017年8月11日
  9. 「アウディ、自動運転の先駆者へ 「レベル3」実現の中身」日本経済新聞WEB、2017/9/21 6:30[有料会員限定]
  10. 岸本桂司(2018)「アウディ新型A8上陸でも「自動運転」実現せず:技術が先行、国際合意難航で法整備置き去り」東洋経済オンライン、2018/09/09
  11. ヤナセ(2020)「アウディの自動運転がレベル3(条件付き自動運転)を実現!」2020.04.09
  12. 「BMW×ハフポスト調査で判明、ドライバーの心配事とは? テクノロジーは、本当に私たちをサポートしてくれるのか。」ハフポスト日本版 Partner Studio、2018年04月19日
[佐野ゼミミニレポート用課題]
上記記事などを参考にしながら、既存自動車メーカーにおける自動運転車への取り組みについて、企業別にまとめなさい。
 
自動運転に対する新興電気自動車メーカー・テスラの対応
[佐野ゼミミニレポート用課題]
上記記事などを参考にしながら、電気自動車メーカー・テスラにおける自動運転車への取り組みについて、企業別にまとめなさい。
 
自動運転車に関するグーグルの取り組み
 
 
自動運転車のイノベーションに対する日本政府の取り組み
 
自動運転車の補完財としてのデジタル地図
 
完全自動運転化の実現に関わる諸問題
 
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