佐野ゼミ3年次 2015.10.28授業記録および追加課題

課題1 下記の内閣府のエクセル・データの中にあるカラーテレビの世帯普及率のデータを用いて、カラーテレビの世帯普及率に関するミニー・レポートを下記の指示にしたがって作成しなさい。
 
指示1 下記の内閣府のエクセル・データの中から、カラーテレビの世帯普及率のデータだけを取り出して、新しいエクセル・ファイルに図1のような形で貼り付けなさい。

 

指示2 エクセルに貼り付けたカラーテレビの世帯普及率データを利用して、下記のようなグラフを作成しなさい。

 

Color-TV
 
指示3 指示1の「カラーテレビの世帯普及率の数値データ」、指示2の「カラーテレビの世帯普及率の歴史的推移のグラフ1966-2015」をワード文書に貼り付けなさい。またそのワード文書に、データの出典を入れて、カラーテレビの世帯普及率に関するミニー・レポートを完成しなさい。
 
 
課題2 上記の内閣府のエクセル・データの中にあるカラーテレビの世帯普及率のデータを用いて、カラーテレビの世帯普及率が1966年から1977年にかけて一年間にどの程度増加したかを示すグラフを作成し、その変化に関する考察(例えばイノベーションの普及プロセスに関する下記のロジャースの議論に基づく考察など)を加えたミニー・レポートを作成しなさい。
 
[関連する参考理論]Rogersのイノベーションの社会学的普及モデル
ロジャース(Everett M. Rogers)は、product innovationの社会的普及を説明する理論的モデルとして、下記のような5分類をおこなっている。
1.Innovators (市場全体の2.27%)
2.Early Adopters (市場全体の13.59%, ロジャースはこの層をオピニオンリーダー層と規定している)
3.Early Majority(市場全体の34.13%)
4.Late Majority(市場全体の34.13%)
5.Laggards(市場全体の15.87%)
 
上記はイノベーションの採用時期が正規分布曲線(ベルカーブ)を描くという理論的仮定に基づいて、5分類をおこなったものと考えられる。単純化して「イノベーション」偏差値で考えると、偏差値70以上がInnovators、偏差値60-70がEarly Adopters、偏差値50-60がEarly Majority、偏差値40-50がLate Majority、偏差値40以下がLaggardsということになる。
Rogers-Innovation-diffusion
 
実際、カラーテレビの世帯別普及率増加は下記のように、上記の正規分布曲線(ベルカーブ)とかなり近い。
カラーテレビの普及率増加の歴史的推移1966-1977
 
課題4 下記文献の第12章「テレビ」の中に記述されているアメリカでのカラーテレビの普及プロセスに関する議論pp.175-180を自分の言葉に置き換えて、すなわち、著作権違反とならないように自分の表現としてわかりやすく説明しなさい。なお「引用」する際にも、著作権違反とならないように注意しなさい。また自分なりの考察も加えなさい。
ロルフス1, J. H. (佐々木勉訳, 2005)『バンドワゴンに乗る — ハイテク産業 成功の理論』NTT出版
 
課題5 上記の内閣府「主要耐久消費財等の普及率(一般世帯)」に掲載されている数値データに基づき、上記のカラーテレビと同じようなグラフを作成しなさい。
カラーテレビと同じような普及率の変化を示していない場合には、「なぜカラーテレビの場合と異なるのか?」など、その理由を考察しなさい。
カラーテレビと同じような普及率の変化を示している場合には、「なぜカラーテレビの場合と同じになるのか?」を考察するとともに、カラーテレビとは異なる理論的視点から考察を加えなさい。
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