企業側から見た「就活」

教員として何度も繰り返し強調しているように、「ものごとは多面的視点から見ること」が必要かつ重要である。そのことはいわゆる「就活」にも当てはまる。

「実際に就活をしている学生」の視点から見るだけでなく、「就活の対象となっている企業」の視点[注1]から考察することも重要である。

[注1]こうした表現自身が学生視点からのものである。企業視点から言えば、「採用活動をおこなっている企業」の視点となる。
 
 

こうした企業視点から就活を考察したものに下記のような資料がある。

海老原嗣生(2011)「四大卒も中小企業を目指せばいい」『中央公論』2011年2月号掲載
http://www.chuokoron.jp/2011/01/post_55.html

http://www.keidanren.or.jp/policy/2012/058.html”>日本経済団体連合会(2012)「新卒採用(2012年4月入社対象)に関するアンケート調査結果の概要」2012年7月30日
http://www.keidanren.or.jp/policy/2012/058.html

なお「学生の意識」、「大学など教育機関の意識」に関する調査データに関しては自分で探しなさい。

[調べてみよう]
課題1「企業は採用に際してどのようことを重視しているのか?」の上位5項目を調べ、「なぜ、企業はそれらの5項目を他項目に対して上位に置いているのか?」を説明しなさい。

課題2企業は採用に際して重視していないが、学生が重視していると思われる項目を3つ挙げなさない。そしてなぜそうした食い違いが生じるのかを説明しなさい。

課題3企業は採用に際して重視していないが、大学として重視している項目を3つ挙げなさない。そしてなぜそうした食い違いが生じるのかを説明しなさい。

課題4上記の課題に応えるために利用した調査データの項目に関して、「項目設定が本当に適切なのかどうか?どこに問題があるか?」「各項目は他の項目とどのような連関があるのか?特に強い関係、あるいは、特に大きな相関がある項目を一つ挙げ、どのような連関(あるいは相関)があるのか?なぜそうした連関(あるいは相関)が生じるのか?」を説明しなさい。

課題5前記の連関(相関)について、適切と思われる連関係数あるいは相関係数を自ら設定した上で、そうした考察をもとに調査データを再解釈しなさい。

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