2013.12.11 佐野ゼミ2年次

ゼミ生への連絡1:2014年5月に開始されるゼミ試の担当者は、岩崎さんと戸部さんです。
(なお2014年経営学部ゼミ試の日程予定案は、佐野ゼミ学部用skydriveのルートフォルダにアップされています。)

ゼミ生への連絡2:下記の課題を絶対に12月10日(火)までに、自分のskydriveの共有フォルダにアップロードすること!

1) 正当な公的理由による欠席の場合は、400字以上ではなく、欠席1回につき1,500字以上のレポートを提出してください。
2) 私的理由であるが事前に連絡・相談して欠席した場合は、欠席1回につき2,000字以上のレポートを提出してください。
3) 私的理由でなおかつ事前の連絡・相談なしに欠席した場合は、欠席1回につき5,000字以上のレポートを提出してください。

[前日までに提出すべき400字レポートの課題]
下記の問題の内のどれか一つを取り上げ、ゼミに出席される方は、400字以上のレポートを提出してください。

問1 先週および先々週の授業中に教員から指摘された事項について調べなさい。

問2 本Webページの中の、「質疑内容に関する授業後の補足」部分に書かれた補足問題について調べなさい。

問3 CPUに関するx86アーキテクチャとは何かを説明するとともに、なぜソニーのPS4およびマイクロソフトのXboxOneのCPUがともにx86アーキテクチャのCPUを採用したのかを説明しなさい。

問4 CPUに関するx86アーキテクチャとは何かを説明するとともに、なぜマイクロソフトが家庭用TVゲーム機市場への参入に際して、XboxのCPとしてx86アーキテクチャのCPU(PentiumIV)を採用したのかを説明しなさい。

問5 PS4とXboxOneのCPUモジュールに関する基本的設計をおこなった会社はどこか?なぜPS4と,XboxOneは、CPU本体に関しては同一のJagurを使っているのか?PS4とXboxOneのCPUモジュールに関しては、PS3やXBOX360の時とは異なり、ほとんどカスタマイズが行われていないと言われているが、それはどのような理由によるものなのか?

問6 イノベーションに関する先発者の優位性に関して、ポーターはポーター, M.E. (土岐坤訳,1985)『競争優位の戦略』ダイヤモンド社,pp.232-234において下記のような9つを挙げている。
下記の内のどれか一つを取り上げ、具体的事例で説明しなさい。なお具体的事例を挙げる際には5W1Hに注意して記載しなさい。

(1) 名声
(2) 地位の先取り
(3) 切替コスト
(4) チャネル選定
(5) 独占的な習熟曲線
(6) 設備、原材料、その他稀少資源が有利に入手できる
(7) 規格の設定
(8) 制度上の障壁
(9) 初期利益

問7 自分が先週または先々週に提出したレポートに関して、どこに問題点があるのかを自分で見つけるとともに、「文章をどのように訂正した方がよいのか?」、「どのような補足をすべきなのか?」、「どのようなデータを付け加えた方がより説得力を増すのか?」という視点から、400字以上の追加訂正をしなさい。

■ 発表順は、提出が最も遅かった人からにします。
■ レポート作成に際しては下記の注意事項を厳守して下さい。
[前回の授業内容]
[今回の授業内容]
発表者
伊藤飛光
田辺奈々
戸部泰大
尾関唯

質疑内容に関する授業後の補足
1.CPU(Central Processing Unit、中央演算処理装置)とGPU(Graphics Processing Unit、画像処理装置)
CPUは、足し算、引き算、掛け算、割り算という四則演算=算術演算と、命題の真偽に関する計算としての論理演算という2種類の演算を扱う。
なお算術演算を、人間は10進法でおこなっているが、現代コンピュータは2進法でおこなっている。すなわち、足し算、引き算、掛け算、割り算の実行に際して、人間は0から9までの数字を用いて計算しているのに対して、現代コンピュータは0と1という2つの数字だけで計算をおこなっている。

補足問題1.現代コンピュータが0と1という2つの数字だけを扱うようにしているのは、算術演算用の回路と、論理演算用の回路を共通化することで、コンピュータのCPU回路に関する低コスト化を図っていると考えることができる。それはどういうことなのかを考えてみよう。

2.CPUの歴史的変化

game-console-cpu1
game-console-cpu
上の図に関してどのようなことが言えるのかを考えてみよう。すなわち、下記の補足問題のような質問を、自分で質問を考えるとともに、それに対する回答を作成しなさい。

補足問題2.ソニーのPSとPS2のCPUの基本設計はMIPSという同じ会社が行っているが、PS用CPUとPS2用CPUそれぞれの技術的性能および特徴は何か?またその2つのCPUの互換性があまり高くないにも関わらず、PS2でPSのゲームソフトが動作するようにするために、ソニーはどのようなことをおこなったのか?

関連参考WEB
ソニー「”PS2″で”PS”規格のソフトウェアは遊べますか?」
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(2005)「「プレイステーション 2」(SCPH-75000シリーズ、SCPH-77000シリーズ、 SCPH-79000シリーズおよびSCPH-90000シリーズ)における「プレイステーション」 および「プレイステーション 2」規格ソフトウェアの互換性についてのお知らせ」ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンの2005年10月20日付プレスリリース
3.ゲームソフトの開発費用の歴史的推移
ゲーム機ハードウェアの技術的性能の向上は、ゲーム・ソフトウェアの開発費の上昇をもたらす。

補足問題3.ゲーム機ハードウェアの技術的性能の向上にともなって、ゲーム・ソフトウェアの開発費がどのように上昇したのかを調べるとともに、そのことに対してどのような対応策が取られたのかを調べてみよう。

4.製品の設計(design)、開発(development)、製造(manufacturing)
製品の設計、開発、製造をすべて1社で行うやり方と、製品の設計、開発、製造をさまざまな会社と分業しておこなうやり方がある。

補足問題4.製品の設計作業と開発作業の相対的差異に関して、下記WEBサイトの事例などを例として調べてみよう。例えば、「Wii U GamePadの基本的なシステム設計作業とは何か?」「Wii U GamePadの開発作業とは何か?」ということを調べてみよう。
任天堂(2012)「社長が訊く WiiU GamePad編」
http://www.nintendo.co.jp/wiiu/interview/hardware/vol2/index.html

補足問題5.「設計・開発・製造を一社でやるアプローチ」と「設計・開発・製造を分業体制でやるアプローチ」それぞれにメリット・デメリットがあるが、そのことについて調べてみよう。例えば代表的なスマホに関して、CPU、GPUの設計メーカーと製造メーカー、および、技術的性能を調べて一覧表を作成しなさい。そしてそのことから、どのようなことが言えるのかを考えてみなさい。

カテゴリー: 2013-2015-2年次後期, ゲーム機case, プロダクト・イノベーション, 佐野ゼミ生用, 製品イノベーション事例 パーマリンク