「範囲の経済」(economy of scope)効果

範囲の経済に関してはWEB上では下記のような解説がある。

dictionary.goo.ne.jp›MBA経営辞書「範囲の経済性」
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/mb/%E7%AF%84%E5%9B%B2%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%80%A7/m0u/

kotobank > 「範囲の経済」
『ナビゲート ビジネス基本用語集』、『百科事典マイペディア』、『ブランド用語集』
http://kotobank.jp/word/%E7%AF%84%E5%9B%B2%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88

ゴーガ『マネー用語辞典』
http://m-words.jp/w/E7AF84E59BB2E381AEE7B58CE6B888.html

secwords.com『証券用語辞典』
http://secwords.com/%E7%AF%84%E5%9B%B2%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88.html

グロービス『MBA経営辞書』>範囲の経済性
http://www.globis.jp/1612

innovation studio japan>範囲の経済
http://innovativestrategy.wordpress.com/2009/10/25/%E7%AF%84%E5%9B%B2%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88/

[考察してみよう]
課題1.上記のWEBなどを参考に、「範囲の経済とは何か?」「範囲の経済を利用することのメリットと問題点とは何か?」ということを500字前後でわかりやすくまとめてみよう。さらにまた、範囲の経済を生かして成果をあげている企業をどこか1社取り上げて、どのような形で「範囲の経済」効果を利用しているのかを説明してみよう。

課題2.新規研究開発によるイノベーションにおいては、研究開発開始初期にターゲットとして考えていた製品セグメントだけではなく(あるいは研究開発開始初期にターゲットとして考えていた製品セグメントではダメであっても)、それとは別の製品セグメントにおいて研究開発の成果としての技術の有用性が明らかになることがある。
 こうしたこともある意味では「範囲の経済」の一種であると理解することもできる。そのことを理論的に説明するとともに、そうしたことで成功した具体的事例を探してみよう。

課題3.「範囲の経済」という視点から、自動車における車台(プラットフォーム)の共通化など複数種類の製品における共通モジュール採用の意味や問題点を論じてみよう。

課題4.「範囲の経済」economy of scopeと類似した用語に、「規模の経済」economy of scaleがある。両者が基本的に異なっている点をわかりやすく説明するとともに、両者がどのような意味で共通しているのか(あるいは、統一的に理解できるのか)を説明してみよう。
 なおそれらの説明の中に、前者の論点に関しては一品種大量生産と多品種少量生産という視点からの考察を、後者の論点に関しては製品の製造単価に関する可変費用と固定費用という視点からの考察を、それぞれ含ませるようにしておいてください。

課題5.シナジー効果(相乗効果)とは何かについて、「範囲の経済」の差異と連関がきちんと理論的にわかるように説明してみよう。

[関連参考文献]
中島英博ほか(2004)「国立大学における規模および範囲の経済性に関する実証分析」『名古屋高等教育研究』第4号,pp.91-104
www.cshe.nagoya-u.ac.jp/publications/journal/no4/07.pdf

小野俊夫(1988)「研究開発・知識生産活動における情報の拡散と範囲の経済性」『早稲田社会科学研究』第49号,pp.1-23
http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/9872/1/41452_49.pdf

カテゴリー: 佐野ゼミ生用課題, 学問的考察, 理論的問題 パーマリンク