レポートや卒論に関する「企画」書

佐野ゼミでのレポートや卒論作成に際しては、「どのようなレポート・卒論を書こうと考えているのか?」、「レポートや卒論の作成に利用できるresourceにどのようなものがあるのか?」などといったことに関する下記のような事項を考慮してください。
 下記のサンプルのような「企画」書あるいは「企画」書用ノートを完成させることを目的としながら、下記に挙げた項目見出しを自分なりに、追加・修正してください。なお「企画」書は、レポートや卒論を作成するための素材を集めたり構想を練り上げるためのものですので、きちんとした文章である必要はありません。
 
 
 
実際のレポートや卒論では、下記事項の内の一部だけを文章として書くことになります。なお書けなかった部分は、「おわりに」のところで今後の課題としてまとめることしてください。
 
(1) Innovationの「構造」的分析 – 自分が取り上げているイノベーションの構造はどのようなものなのか?
a. イノベーションの方向性に関する「基本」的・「抽象」的構造
b. イノベーションの方向性に関する「具体」的構造
c. イノベーションによるSegmentationの変化
d. イノベーションによる業界構造の変化
e. イノベーションによる収入構造の変化
 
(2) 「量」的分析 – 取り上げたイノベーションに関わる統計データ・数量データにはどのようなものがあるのか?
 
(3) Innovator – イノベーションの担い手は?イノベーションによる「新規」stakeholderは?イノベーションによって「排除」されるstakeholderは?
 
(4) innovationの対象顧客 – どのような顧客を対象として、イノベーションを推進するのか?
 
(5) innovationのneeds – 顧客のどのようなneedsを対象として、イノベーションを推進する(推進した)のか?対象としたneedsは顧客が明確に認識していたneedsであったのか?それとも、顧客が明確には認識していなかったneedsなのか?
a. 既存顧客層のneeds-現在の顧客層に関して、どのようなneedsをどのように、どの程度まで充足できているのか?また、現在の顧客層に関して、どのようなneedsを充足できていないのか?
b. 非既存顧客層のneeds-まだ顧客とはなっていないが、顧客として取り込みたいと考えているターゲット顧客層が抱えている問題点=needsの内で、どのようなneedsを充足しようとしているのか?
そのneedsはターゲット顧客層が「認識し充足したいと欲している」既存needsなのか?あるいは、「認識していない」「充足したいと欲してはいない」新規needs[潜在的]なのか?
 
(6) innovationのseeds – どのようなseedsを利用して、イノベーションを推進する(推進した)のか?イノベーション遂行(対応)に際して、すぐに利用可能であった既存seedsは何か?イノベーション遂行(対応)のために新規に開発することが必要であった新規seedsは何か?
 
(7) 取り上げたinnovationに関わる競合他社・競合他業界は何か?
取り上げたinnovationに関わって、どのような競合者(competitor)および利害関係者(stakeholder)がいるのか?サプライヤーや補完財メーカー、あるいは、競合他社・競合他業界はinnovationの遂行・展開にどのように関係しているのか?競争優位を持続可能とする要因は何か?