コストリーダーシップ戦略と差別化戦略

コストリーダーシップ戦略と差別化戦略のどちらを採用すべきという問題は、企業の選択の問題であるとともに、上位市場と下位市場のどちらであるかということや、イノベーションに関するライフサイクルとの関連で考察すべき問題である。
またコストリーダーシップ戦略と差別化戦略のどちらを採用するかによって、売上高営業利益率の大きさに差異が生じるのではないかと考えられる。
なお、コストリーダーシップ戦略や差異化戦略の考察に際しては、競合製品(競合企業)との比較が必要不可欠である。すなわち、一つの製品(あるいは、一つの企業)だけを取り上げるのではなく、かならず競合製品(競合企業)を取り上げて、比較をおこなうことが必要不可欠である。
具体的には、同時期の競合製品(あるいは競合企業)を複数取り上げて、「A社の製品αはコストリーダーシップ戦略に、B社の製品βは差異化戦略に位置づけられる」「そのように判断した根拠は××である」といったように考察することが必要である。

[考えてみよう]
課題1.このことに関して、上位市場と下位市場のそれぞれでどちらの戦略がより適合的であるのかを考えながら、論じて見よう。
課題2.アッターバックのドミナント・デザイン論に見られるようなイノベーションに関するライフサイクル論的議論との関連で、コストリーダーシップ戦略と差別化戦略のどちらを採用すべきかという問題を具体例を挙げながら考察してみよう。
課題3.コモディティ化の進行は差別化戦略が実行困難な場合に生じると考えられるが、「なぜそうしたことが生じるのか?」「コモディティ化を打破することはどうすれば可能なのか?」という問題を具体例を挙げながら考察してみよう。

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