イノベーション視点からの分析

佐野ゼミでは、イノベーションをテーマとしたレポート作成が求められます。

「レポート作成に利用できるどのようなデータがあるのか?」「レポート作成に利用できるどのようなWEB記事、雑誌記事、単行本があるのか?」といったresource問題とともに、下記のようにどのような視点から論じるのかというpositioning問題がある。

「業界構造分析」視点で論じる
「製品セグメント分析」視点で論じる
「製品分析」視点で論じる
「メーカー」視点で論じる
(1) メーカーはどのような意図で、製品開発をおこなったのか?メーカーはなぜそうしたイノベーションに取り組もうとしたのか?
(2) メーカーが開発した製品はどの程度の販売数(あるいは、販売シェア、販売金額、生産数量、生産金額など)であったのか?
 
「開発者」視点で論じる
(1) 開発者はどのような意図で、製品開発をおこなったのか?開発者はなぜそうしたイノベーションに取り組もうとしたのか?
(2) 開発された製品は、開発者の最初の意図通りの製品であったのか?(開発者の最初の意図とは異なっていたイノベーションにはどのようなものがあるのか?セレンディピティ(serendipity)によるイノベーションにはどのようなものがあるのか?)
 
「イノベーションの段階的発展(世代的発展)」視点で論じる
(1) 現世代製品は、前世代製品に対してどのようなイノベーションを成し遂げたのか?
(2) 現世代製品に対してどのような方向でのイノベーションが焦点となっているのか?
 
「製品競争力」視点で論じる
(1) 当該製品は、前世代製品に対してどのような競争優位性を持っているのか?
(2) 当該製品は、同世代の競合製品に対してどのような競争優位性を持っているのか?
同世代の競合製品にはどのようなものがあるのか?
機能面での差異化による競争優位性の確保はあるのか?
性能面での差異化による競争優位性の確保はあるのか?
低コスト化による競争優位性の確保はあるのか?
(3) 競争優位性の確保はどのようにしてなされたのか?あるいは、なされているのか?
  1. 何から何へのイノベーション(革新)であるのか?
  2. どのような意味でイノベーションであるのか?
  3. どのようなタイプのイノベーションであるのか?
    イノベーションのタイプ分類としては、下記のように何種類もの分類アプローチがある。
    a.radical vs incremental
    b.sustaining vs disruptive
    c.technology-driven vs Market-driven
    d.Product-Out vs Market-In
    http://www.sanosemi.com/biztech/document/traditional-view-of-innovation.pdf
  4. 企業はなぜイノベーションに取り組んだのか?
  5. イノベーションを実行している企業は、イノベーションによってどのような競争優位性を確保しようとしているのか?
  6. イノベーションをどのような形で実行したのか?