合宿発表の仕方

議論の構造的明確化
発表に際して、下記の二つを最初に必ず説明すること
1) What視点 — 「何に関するinnovationを取り上げたのか?」、「どのような意味でinnovation(革新,創新)であったのか?」、「どこがどのようにinnovationされたのか?(変わったのか?)」

2) Why視点 — 「なぜ、それを取り上げたのか?」、「なぜ、そうしたinnovationが追究されたのか?(そうしたinnovationは、どのような意図・目的のもとで追究されたのか?)」、「そうしたinnovationは、企業の当該製品に関する持続的競争優位に対して結果的にどのような影響をもたらしたのか?」

 
イノベーションを対象とした場合でより具体的に言えば、次のようになる。
1) What視点
時計というProductのイノベーションの例で言えば、「動力源」に関するイノベーション(ゼンマイから電池へ)、時間カウント方式に関するイノベーション(テンプからクォーツへ)、時間表示方式に関するイノベーション(時針・分針・秒針などの針表示から液晶表示へ)といった形でその構造を分析的に説明すること
Productに関するInnovation(Product Innovation),Production Processに関するInnovation(Process Innovation 1),Business Processに関するInnovation(Process Innovation 2)それぞれを分けて説明すること
Technologyに関するInnovation(Technology Innovation)とProductに関するInnovation(Product Innovation)を区別して論じること
ー「AI技術の発展」と「AI技術の発展によって可能となる新製品」(AIスピーカー、全自動運転自動車など)を区別して論じること

2) Why視点 — 「なぜ、それを取り上げたのか?」

 
一般的な用語定義、一般的な用法、関連用語の確認
「その用語は一般にどのように定義されているのか?」、「一般的にどのようにいわれているのか?」、「関連する用語にどのようなものがあるのか?」を押さえておくこと

POSシステムを例にいえば、POPとの連関も押さえておくこと
POSシステム = Point of Sale(販売時点)情報管理システム
POPシステム = Point of Production(販売時点)情報管理システム

販売業務プロセスと生産業務プロセスの連携の必要性

 

なお発表のレジュメ作成に際しては、「どのような理論的分析視点から取り上げるのか?」(「どのように分析するのか?」というhow視点)の検討も重要である。

 
対象の構造的明確化
内部構造および外部構造について、全体的構造をきちんと捉えておくこと